東京湾。
リーンの翼が開いたオーラロードは、ホウジョウ軍と反乱軍を東京に連れ出す。しかし、エイサップとサコミズだけ昭和20年当時の日本、大空襲を受ける東京に連れていった。サコミズの命令どおり東京を攻撃するホウジョウ軍、その中には「平和ぼけ」とうそぶく郎利と金本の姿もあったが、彼らは東京タワーさえ一撃で破壊できるほどの力を発揮した。不在の父に代わって攻撃をやめさせようとするリュクスだったが、ホウジョウ軍に取り入って独立を果たそうとするアメリカ軍のマキャベル将軍はコドールと手を組み、彼女はサコミズはすでに死んだろうと言うのだった。一方、エイサップは東京空襲を止めようとするが、過去に手を出すことはできず、リーンの翼はさらに彼らを原爆が落とされる瞬間の広島へ、地上戦真っ只中の沖縄へ連れていく。「これはもはや戦争ではない」と言って涙を流すサコミズに戸惑うエイサップ、最後に彼らは19年前の岩国で、エイサップの両親を見るが、リーンの翼は現代の東京に戻す。無辜なる民さえ殺された広島や沖縄、その沖縄を犠牲にした上に繁栄するいまの日本、激しい怒りに燃えるサコミズは、日本に鉄槌をくだそうとする。リーンの翼さえ彼に味方しているいま、エイサップにサコミズを止めることはできるのか。
いや〜、すげえ詰め込みだったすね。現代の東京でのホウジョウ軍、反乱軍、リュクス、郎利と金本、コドールとマキャベル(とアレックス、エイサップのぱぱ)に加えて、過去に飛ばされたエイサップとサコミズが同時進行してるんですもん。ただ、なんちゅーか、これぐらいの情報量は歓迎であります。いままでが進行とろすぎたと思ってるんで、無問題です。個人的にはエイサップ両親のエピソードは蛇足な気もしますし、出番はありますが、エイサップのぱぱという以上の意味のないキャラクターですんで、アレックスは出番なくてもいいかなと思います。エイサップの父がアメリカ軍基地指令という設定もいまんところ不要、と思ってます。最終回で収束するにはあまりに端ネタなんで、最初からこんなところに時間かけんでも、ということです。
まぁ、そんなことを言うと、反乱軍も微妙な位置です。反乱軍、そんなに書き込まないで、もっとホウジョウに時間かけても良かったんでないかな〜?? アマルガンは一応大将なんで、ちゃんと出番ありそうだけど、キキとかヘベとかそれほど書き込まんでも良かったんじゃないかな〜?? 最終回でそこまで収束できんのか。
さんざんくそみそに書いてきましたが、サコミズ、やっとらしくなってきたけど、まだ物足りない。最初からこれぐらいのテンションだったら、いまごろもっとはじけてると思うんですが、いかがざんしょ。ただ、まだ彼の言い分には頷きがたいところがあります。いまの日本が気に入らないからといって、ホウジョウ軍のやってることは沖縄戦でのアメリカ軍と五十歩百歩だと思います。特に郎利と金本の馬鹿二人は最悪です。だいたいたきがは、「平和ぼけ」なんて言うやつは嫌いです。その平和を得るためにどれだけの人が犠牲になったと思ってるのですか。しかもこいつらにはサコミズほどの大義名分もありゃしません。いいや、どんな大義名分があろうとも、東京タワーにいた人たちを殺すほどの理由とは思いません。こいつら、すげーむかつきます。最終回でどう収束するのか、大変興味深いです。
第3話よりいろいろと問題の多い、今回のフェラリオたちですが、エレボス、いまのところ、大して意味ないなぁ。果たして、彼女はチャムに化けるのでしょうか。今回、フェラリオって要らないような気もするんじゃが。前回のフェラリオ解放だって反乱軍の捕虜でも置き換えられそうなもんだし。
コドール、いまのところ、まだ不明。地上界に出たら、一族郎党とは早々連絡がとれんし、ホウジョウ軍ではサコミズがいなかったら孤立しそうだし、マキャベルを後ろ盾にしようにも力もないんじゃお断りされそうだし、サコミズが死んだろうと何でそんなに強気なんざんしょ。
エンディング、蝶の羽がオウカオーというのは早々にわかったんだけど、あとはリーンの翼とナナジンすかね。ところでナナジン、登場時は緑っぽい色だったのに、今回、赤っぽい。いつの間に染め変えたのか??
今回はもう一度見直してみるつもりです。いろいろと見落としてるところもありそうです。しかし、次が最終回って、やっぱり物足りないと思う。
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