監督:ジャック=タチ
出演:ユロ(ジャック=タチ)、(ナタリー=パスコー)、(アンドレ=デュボワ)、(ヴァランティーヌ=カマクス)、ほか
フランス、1953年
「
ぼくの伯父さん(監督・主演)」「
イリュージョニスト(脚本)」のジャック=タチさんの監督2作目だそうです。日本では「ぼくの伯父さん」の方が先に公開されたので「ぼくの伯父さん」とついていますが、主役のユロ氏は同じでも作品的につながりはないそうです。
フランスらしいエスプリの効いたコメディで、ストーリーらしいストーリーはありませんが、海辺の村にバカンスにやってきたユロ氏が巻き起こす騒動と、それに巻き込まれる人びとを描いています。フランスらしいのはあんまり腹を抱えてげらげらという笑いではなくて、クスクス笑うようなところでしょうか。「ぼくの伯父さん」もそんな感じだったし。
さすがに1ヶ月もの休暇を楽しむフランスの人たちにとってバカンスに行った先での出会いは大事なようで、休暇の終わりには皆で別れを惜しんで住所も交わし合うような濃密な付き合いが見られました。まぁ、その前にみんなの安穏とした眠りを花火の大暴走で打ち破ったユロ氏は仲間はずれになっちゃってたりするんですけど、それでも別れを惜しむ相手のいないわけでもなく、みんなで海辺の村を去って行くのでした。
出だしのおんぼろな車に乗ってバカンスに向かうユロ氏のシーンからつかみはばっちりなコメディです。
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