これも吹き替えない! シーズン1はもう1つあって、見ていて思いました。吹き替えじゃないAチームは、格好いいのは格好いいんですが、台詞廻しの軽妙さが字幕だといまひとつどころかいまいつつぐらいじゃないかということです。あのね、強くて格好いいだけじゃAチームじゃないんよ。コングがモンキーに悪態ついて、モンキーがモンキー節でも、フェイスがお調子者でも物足りんのよ。そこにもう1つ、Aチームならではの、お互いの事情も性格も好みも欠点も長所も知り尽くしたっちゅうの? 大人のおつき合いっちゅうの? 裏も表も知り尽くしたAチームならではの台詞廻しがどうも吹き替え版のが出まくってるような気がするんよ。だからAチームは楽しいんよ。だからこの4人で、この吹き替えでなきゃいかんのよ。なんかオリジナルには申し訳ないような気もしますけど。だってオープニングなんてなんも言わないんだもん。「俺はリーダーのジョン=スミス」に始まって、「特攻野郎Aチーム!(みんな) 助けを借りたい時はいつでも言ってくれ(ハンニバル)」がないんだもん。しかし、こんなおもしろいネタ、なんで日本で放送せんかったのかねぇ?
警官のマロニーは同僚のスワットたちが犯罪に手を染めていることを知り、署長に進言しようとしたが、妻と娘を人質にとられ、やむなくAチームを雇う。コングの作った超小型マイクを制服のボタンにつけてスワットたちの会話を盗聴するハンニバルは、クリーニング屋のゲルガドの殺しを未然に防いだのを皮切りにスワットたちのリーダー、スタークに挑戦状をたたきつける。Aチームもプロならばスワットもプロ、この戦いの結末は?
いつも素人の相手が多いAチームでござんすが、今回はプロ。しかし困難な時ほど燃えるのもハンニバル。コング曰く「スリル中毒」だそうで、吹き替えならさしずめ「いかれてるぜ」とか言われそうです。しかもハンニバルの立てた作戦が、フェイスが足を挫き、モンキーは撃たれ、失敗したという作戦を生かしたもの。「失敗は成功の母」と言いますが、3人は「信用できね〜っ」って感じ? でもハンニバル嬉しそうです。前回は最初と最後でハリウッドの怪獣映画のプロデューサーに自分を売り込んでた(しかも仲介人に化けて、1人2役)ハンニバルですが、絶対に俳優業だけでは物足りなくなるのが見え見え。ちゅうか、こんな貴重な人材、なんで罠にはめて有罪なんかにしたんだか。上司が馬鹿ですか。それもよほどハンニバル、怒らすようなことしたですか? ますますベトナム時代が知りたい。
フェイス、今回はお色気なし。でもゴキブリ片手に警察に堂々と忍び込み。子ども時代は警官になりたかったなんて意外な話も飛び出しますが、「ディック=トレイシー」とか見てて、べてんを教わったとか。やっぱりさ、素質はそっちにあったんだよ、フェイス。あの手この手で調達と潜入はお手の物。エンジェルがけっこういい相棒に収まってる。エンジェルいない時はモンキーが多いか。今回はハンニバルまで部下にしたっけ。
モンキー、珍しくお花を買いにいく役に抜擢。フェイスじゃないのはスタークを怒らせるためか。しかし誰だって花を届けた奴がいきなり「霊柩車が〜♪」とか歌い始めたらいい気分はしなかろう。これもハンニバル流のユーモアと見たね。しかしモンキーならば、エッセンスだけで自作自演してくれそうだ。だってモンキーだから。
コング、小さなマイクを作るのと、バンのライトを改造したぐらいだが、盗聴マイク、1マイル離れてもokとはかなりの高性能? そういう製品売ってる? ボタンに仕込んだところがコングの腕か? あとはいつもの腕っ節、走り出した車に飛びついてフロントガラスを素手で割る。でも怪我しない。コングでなければでけん芸当。しかし、マロニーの話を聞いてる時に、警官嫌いを強調してたり、スワットというプロを警戒したり、やっぱりいちばんの常識人はコングじゃねーか? フェイスなんか諦めた顔だもんね。
病院に入院してるモンキーを結核と偽って連れ出すフェイス。なんかこのシーン、見たことあるような? 前回と同じか? 「定期的に再発」とか言ってるんで、同じネタか? しかしいくらなんでも1回騙された手は使えないような気がするんですが? どこで見たんだっけ?
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