桜花嵐。粗筋をメモしながら見たさ。いや、いろいろと勘違いあるもんですね。でも、大筋の感想は変わってないんで、
駄作作ってんじゃねぇぞ、ごるぁヽ(`Д´)ノ!という結論はそんまんまです。
以下、粗筋を書きながら突っ込んでみます。突っ込みの文字は色を変えてあります(やりたいほーだい)
オウカオーはナナジンを攻撃。
2機がフガクに近づいてき、リュクス、コドール、マキャベルらが甲板へ。驚くマキャベルにコドールは「あれが我らの秘密兵器」とうそぶく。
そうと気づかず、オウカオーとナナジンは上空へ。コンクリートで覆われて窒息しそうな東京に絶望するサコミズにエイサップは「そのおかげで人がたくさん住めて、満州にも侵略しなくていい」と主張。満州の名を出されて驚くサコミズ(話の中で使ってるのと、歴史的なネタの場合、満州とか昭和は使いますけん)。
ここらへんね、まだ第5話引きずってまして、サコミズの怒りとそれを治めようとするエイサップという対立は悪くなかったのよ。エイサップが珍しく主人公してたし。しかし、それはそれとして東京に人間が多すぎて住むところがないのは、それだけ地方の過疎化が進んでるわけで、日々人口の減ってる水俣市に住んでいると本来、岩国に住んでた(しかし、引っ越してきたばかりとも聞くので本来は東京にいたのか?)エイサップが東京の理窟をこねるのはおかしいと思う。その延長に「東京は電力をいっぱい使う。だから原発が必要」な論理が見えてきそうで。マキャベルはレンザンに戻る。
通信が復活して、アマルガンと通信、リュクスは攻撃をやめるよう言うが、コドールは「地上でなら部族の恨み晴らすがよい」とそそのかす。
この台詞、不明。第3話あたりで昔のサコミズとアマルガンが出てきたが、反乱軍になってからの因縁か? 自分たちのが侵略者、異邦人て自覚あるか? ここはおまえらの住んでたバイストンウェルじゃねぇぞ。場所考えろ。「ここはニューヨークではない」と言ってサコミズは東京を攻撃。ビルを潰す。
特攻兵がニューヨーク知ってんのか? 郎利とかに教わったのか? なんでアメリカの都市を引き合いに出すのか不明。東京でしょ?ナナジンはオウカオーを止めようとし、オウカオーは墜落。
反乱軍の戦艦が砲撃を開始し、ナナジンは反転して止めようとする。
オウカオーは東京駅前に下り、サコミズはそこが皇居の近くであることに気づく。
「天皇はいらっしゃらぬのか?」と叫ぶが、戦闘機に攻撃される。サコミズはそれを米軍機と思ったが実は自衛隊機だった。自国の戦闘機から攻撃されてショックを受け、オウカオーの羽は巨大化。
特攻兵が天皇を呼んだだけで会えると思っているのか、サコミズ? その時代の人間なら「拝顔するのも恐れ多い現人神」てなもんでないのか? わしらだってそんな危険なところに顔を出すとは思わんぞ。絶対にいちばん安全なところに避難してるぞ。
で、東京を先制攻撃しておいて、逆襲されてショック受けるなんて自分勝手な話ありか。ホウジョウ軍は日本軍じゃねぇだろ? この世界の自衛隊の扱いは置いておくとしても、日の丸から攻撃されたorzって、自分はぶっ殺しておいて、なにぬかしとんねん、たこ。ジャコバアオン、サコミズに介入しようとする。
羽、ますます巨大化。
マキャベル、フガクに時限爆弾をしかけてヘリコプターで逃げる。
フガクの足は止められるはず、とアレックス。
ヘリを追うナナジン、エイサップは父アレックスと対面。
空母はナナジンを攻撃し、エイサップはサコミズに「この空間には何かあります」と警告。
オウカオーはフガクに戻る。
「日本の国防に戦闘機はいらねぇ」と戦闘機をぶった切る郎利。
カスミとムラッサに東京殲滅を指令する郎利。
アプロゲネは混乱中。
郎利、水爆を奪おうと企む。
反乱軍、フガクに攻撃。
ムラッサ「反乱軍などいつでもたたける」と、一転してオウカオー攻撃を指示。
変わり身早いよね。70年前に平定、ホウジョウを起こしたという設定があったと思ったが、70年もいたのに、全然信頼されてないわけ?フガクで爆発。
サコミズはコドールに指揮をとるよう命じ、リュクスには消火を命じる。
コドールがキントキのコットウと、と言ったら、コットウに不信感を示すサコミズ?
エイサップ、郎利を止めようとする。
空母を攻撃するオウカオー。
サコミズ対マキャベル。
マキャベルの言葉の裏から、日本がアメリカの植民地になることを案じたサコミズは、東京制圧後、空母もホウジョウ軍に組み入れると宣言。
アプロゲネ、ともかくオウカオーを攻撃。
エイサップはそれを止めようとしたが、リュクスから通信が入り、一転してフガクへ戻る。
リュクスに羽の巨大化を止める方法を聞こうとするエイサップだが、リュクスは混乱して、結局わからず。
この後、エイサップはアマルガンにも巨大化を解く方法を聞いている。おいおいおいおい。そんなに受け身でいいのか、鈴木くん。
このシーン、リュクスの株、地に堕ちる。こんなヒロインいらね。短い話で主人公が二人とも受け身では話が動かん。砲撃だけでもやめさせて、と言うエイサップにコドールとガルン司令がいるから無理なニュアンス。
そのコドールは手が痙攣。
このシーン、説明なし。ガロウランになりかけたわけですか? 特になんかの伏線でもないし。空母に近づくナナジンを攻撃する戦闘機。
戦闘機を切るナナジン。エイサップはフェラリオの唄(第2話で流れたやつだろう)を聞く。
コドールは町もオウカオーもつぶせと命令。サコミズは妄執に呑み込まれたので、このままだと自分たちもガロウランになってしまうと言う。
もうなってます。そこにやってきたサコミズ、コドールがコットウと姦通していたことに気づく。「聖戦士を攻撃するなど」と言って欺こうとするコットウだったが、ばればれ。
反乱軍は「サコミズを倒せばホウジョウ軍なんて」とオウカオーを攻撃。
カスミ、ムラッサもサコミズを襲う。
老いたサコミズ。
妻の姦通、部下の裏切りと四面楚歌の状況に憎悪のオーラエナジーを発し、オウカオーの巨大化に伴い、老いてゆくサコミズ。
アマルガンは「オウカオーだけを狙うのだぞ」と砲撃させる。
もう無茶苦茶。ここがどこだろうとサコミズいるから、サコミズ倒せってか?「それが聖戦士のやることなんですか」とサコミズに迫るエイサップ。
で、おまいがとどめと。もうどっちが主人公だかわからないよ、ママン。しかし、リュクスだけサコミズを裏切ってない。彼女にこそサコミズを救わせてやってほしかったなぁ。オウカオーを落とすとリーンの翼も失われる。バイストンウェルに帰れないと言う反乱軍にアマルガンは「やむをえん」と攻撃決定。
「血族も浮かばれよう」と進言する者もある。
でも砲撃がきかず、体当たりしようとするアマルガン。
ミサイルだった当たらないのに戦艦が当たると思っているのか、アマルガン。かつて「ダンバイン」でゴラオンがゲア・ガリングに特攻したのは、戦艦同士だから成り立ったのだぞ。郎利、空母から核を強奪。
リーンの翼も巨大化。
「父上はすさまれた」とつぶやくリュクス。
ここで娘にも見放されたか、サコミズ。エイサップはアプロゲネへ。
アマルガンも巨大化を止めるすべは知らない。
エレボスをナナジンへ。
苦しい時のジャコバ頼み。ジャコバになんとかしてもらお。
アレックスは郎利に「1千万は殺す」と言うが、「まだ1億人もいる」と答える郎利。
てめぇがいちばん「平和ぼけ」。こういう数の論理を振りかざす奴に限って、何の根拠もなく自分は数に入れない。「ホウジョウより簡単。首都機能が麻痺したら、この国は自分のもの。加害者はオーラバトラーだから自分は無関係。落とさせちゃえ」とマキャベル。
アレックス、自分はワシントンを諫めるためのクーデターに賛同したのであって、敏子さんの国を破壊するためじゃない、と反逆。
マキャベルを拘束。アレックスに同意する部下多数。
マキャベル、以後、出番なし。どーでもいいけど。それにしても人望ない。みんなにガロウラン呼ばわりされたしなぁ。意外とアレックスのが人気あったり。しかし、「ワシントンを諫めるため」とかぬかしてるあたり、マキャベルと五十歩百歩な気もする。だって敏子さん(エイサップの母)いなかったら、気にせんとやろ? これだけのためにエイサップの両親の出番ってやっぱり無駄だと思う。「核爆弾を捕獲したか」とサコミズ。
原爆投下を止めた奴の台詞とは思えん。おまえ、広島で何を見た? 沖縄に背を向けてきたのはあんた自身じゃないのか? なんだ、その無神経な台詞は。「命の形を見せるんだよ」byジャコバ。
「ここは郎利の好きにさせろよ。エイサップだって差別されてたんだろ?」と金本。
金本の論理は、自分は差別された→だから日本人嫌い→郎利が水爆持ってる→爆発させたがってる→なのだな、とわかった。いや、だったら郎利いらねし。金本にさせりゃあええやん。金本にいくら正当化できる理由があったって、それを郎利が遂行する理由にはならねだろ? どんな理由があっても水爆使う理由とは認めんけどな。「地上界は命の遊び場かい。祈れ。念じよ、エレボス」byジャコバ。
エイサップ対金本。
オウカオーにつかまる郎利。
止めようとするエイサップ。
小倉の原爆阻止を説くエイサップ。
オウカオー、郎利を放す。
ここ、逆。エイサップの説得、全然、役立たずですた。「天皇のいない東京など消せばいい」サコミズ
論理がまったく理解できません。そう言うあんたが消えてください。天皇が本当にいない日本なら大歓迎しますけど。「我らの命の手紙をサコミズ王へ」ナナジンから大量の特攻人形がオウカオーへ飛来。
「特攻に出すしかなかった少女たちの悲しみと感謝のしるしだったのでしょう」
水爆を投げる郎利。
「生き神様でした。そう言って憐れんでくれた」
サコミズ、ますますじじいに。
ハイパー化するといつから老けるようになったのか。いやだなぁ、ハイパー化して老けるトッドとかジェリルって。つーか、アイデアとしては使い古されてるよね。
で、すぺさる・あいてむジャコバアオンの力で改心するサコミズ。なんだかなぁ。起爆スイッチ押す。
ナナジン、水爆を受け止め、上空へ。
「ナナジンとオウカオーはなんで急上昇しているんだ」byアマルガン。
アマルガンの全然状況を理解していない台詞。この時点で「反乱軍いらね」がたきがは的に決定事項に。核を使うというのがどういうことか、どんな被害をもたらすのか、知らない日本人はすぐさま勉強しろと言いたいし、世界的に核の悲惨さを日本は世界最初(と言わざるを得ない現状)の被爆国として伝えていく責務があると思う。このシーン、とんでもないことになるよ、という緊迫感が地上の人間にしか理解されていないのは話としてどうなのか。「王はナナジンを追撃?」コットウ。
「さらなる巨大化?」コドール。
「お父さまはエイサップを憎んでいる?」リュクス。
さらに輪をかけて理解不足な人びと。「ナナジンにはリーンの翼はないぞ」と水爆を奪うオウカオー。
「リーンの翼が聖戦士のものなら我が思いを守れ」
東京を覆い尽くすオウカオーの羽。
水爆の爆発。
砕け散るオウカオーの羽。
降りしきる赤い羽。
「聖戦士の羽が砕けた」コドール。
「王は朽ちられたか」コドール。
クライマックスのはずなのに、なに、この緊迫感のなさ。ナナジンを見つけてエイサップコールするリュクス。
海上での放射線量正常。
敏子さんからアレックスに電話。
「ジャコバおばあさまが手伝ってくれたんだよ」エレボス。
つーか、働いたのジャコバだし。リュクス、ヒロインの立場なし。これからを不安がるリュクスに、エイサップは「リーンの翼とオウカオーは核爆発も吸収した。日本政府とのおりあいはつけられる」と慰める。
で、誰がおりあいをつけるんすか? コドールか、アマルガンか? おりあいがつくとは思えんが。オーラロードが開き、ナナジン以外は帰還。
フェラリオの国。
「今日はなんて日かしら。あっちからもこっちからもいっぱい」
「ダンバイン」でショウをバイストンウェルに呼んだシルキー・マウが、ジャコバによってミ・フェラリオにされるという罰を受けるシーンがあったので、ここでフェラリオが登場したのも、コドールやアマルガンらはフェラリオに生まれ変わった、と考えるのが正しいかも。そうでないとあの戦艦がまたバイストンウェルってさらなる火種にしかならんし。それは逆に「めでたい」と言えなくもない。金本、郎利、救出される。
敏子を拾って新宿へ。エイサップが不時着してる。
両親とエイサップ、リュクス。
アレックス、片づいたら日本に帰化予定。
一発殴らせろと言うエイサップにいいよ、とアレックス。それで顔色変えるようではまだまだだな、鈴木くん。しかし、エイサップって大学受験に失敗して浪人だったはず。そんな身分で両親と別れて食っていけるのか? リュクスを食わせられるのか? 世間をなめとらんか、おぼっちゃまくん。人も殺してるしな。馬鹿二人と違って正当防衛成り立つかもしれないけど。迫水家の墓参り。
桜の季節。
花吹雪。
「お父さまが笑ってる」リュクス。
往事のサコミズ。
「桜花たち」サコミズ。
オーラロード開く。リュクス帰る。
「リュクス!」
ほぼ全編通して巻き込まれ・流され主人公エイサップ。最後はこんなんありですか、ないいとこなし。しかし、巻き込まれ・流されのくせに彼女ゲットはできすぎ。君には相応しいラストであろう。ちなみにリュクスもフェラリオに生まれ変わり希望。ちゅうわけで「リーンの翼」については書き尽くしたと思いますんで、二度と言及するつもりはありません。
キャラクターの存在感の薄さ。メインも脇も似たような存在の軽さ。
主人公の存在理由の薄さ。それに対峙すべきサコミズ王の目的の曖昧さ。
馬鹿二人の腹立たしさ。核を使っていながら、その軽さ、いい加減さ。
テーマの不明瞭さ。前半の展開ののろさと後半の詰め込みっぷり。
よくもこれだけの駄作を作ったもんだなや。
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