香取直孝監督。
一連の青林舎の水俣シリーズを撮った土本監督ではないのでまた違った角度から水俣が見られる。
のだが、すみません。たきがは、中盤の、おそらく、ボリューム的にいちばん大きかったであろう、モモエさんの証言で沈没しかけますた。ぐー。正直なところ、あまり話の上手な、慣れた方ではないと思われる。しかも監督やらインタビュアーやらが突っ込まないので一人語りが訥々と続く。聞いていて辛い。なぜこの方の話でなければならなかったのか、とも思う。
その後、緒方正人さんが登場。緒方さんといったら、いまでは「チッソは自分である」という告白をされて、申請もやめてしまった稀有なお方だ。その甥の青年が、「水俣−患者さんとその世界」で「海」を歌っていた胎児性の患者さんで、笑顔のむちゃんこ可愛い少年の成長した姿だったとはたきがは、思いも寄らず、また、あどけない笑顔でありながら、自分が受けた水俣病という足枷を悟ったいたいけな少年が!と大変ショックだった。それだけの歳月が1982年には流れたということなのだなぁ。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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