ネオエジプト編です。
アニメだとサイ・サイシーはダハールのいかにもな蘇り方にへたれていたり、でも祖父との因縁を知って、心機一転、礼を尽くして戦った感じですが、今回のアレンジはというと、けっこう原作に忠実なアレンジでした。
ところで「The Origin 」が完結だそうですが、前々々回ぐらいでジオンの中でアルテイシアを名乗って叛乱起こしたセイラさん、いつの間にか友軍と離れて何やってんの? なんか、友軍を放って、シャアとアムロを探しに行って、友軍、犬死にじゃん?!と思ったの、俺だけ?
例によって続きは下へ。と書いたところで、ここはストーカーさんよろしく「ガンダムファイト! レディー ゴーッ!!!」と毎回書くべきだったと気づいた…orz いまさら、後の祭りやん。
そういや、マスターガンダムと風雲再起がセットになったプラモが出るようですが、たきがははプラモのたぐいは作った試しがないので、手は出さぬ所存です。いや〜、マスターのフィギュアはちと欲しいけど…
それと第5巻が7月26日に発売ですよ〜!
さて本編。
アニメと同様、ネオエジプトのクルー(とパイロット? パイロット名が不明なのと姿も登場しないので不明)が噂するネオエジプトの英雄ダハールからスタート。
ただ、ダハールとその愛機ファラオガンダム4世が甦ったという感じであっという間に砂嵐の中から現れた謎の機体に襲われたネオエジプトの倉庫(? ファラオガンダム13世があるから本拠地?)がつぶされて、でドモンの登場に続くアニメに比べると、まぁ、尺が長い分、ネオエジプト・クルーの話はみっちりもっちりです。
ついでにダハールの墓、ピラミッドは、漫画ではネオピラミッドといい、ダハールがガンダムファイトに勝利した時にネオエジプトが世界中から労働者を募って造ったそうです。はた迷惑な… しかし、ガンダムファイトに優勝したんだから何でもありですな。まぁ、強制労働じゃなければいいのか。しかし、日本列島ごと宇宙に飛んでコロニーになってしまえる未来世紀(Gガン世界の言い方。宇宙世紀にあらず)において、労働者の力なんか借りないで科学の力であっという間に建てちゃえばいいのに〜と思わなくもありませんが、そこはネオエジプトの伝統なんでしょう、きっと。
それにしても何でも「ネオ」をつければいいものではないと思うのだが、ネオピラミッド、意外と後でも出てきます。
ちなみにネオピラミッドはダハールが生きているうちに造られたようですが、ダハール自身は第4回ガンダムファイトでコクピットの爆発でばらばらになり、墓に入ることもできなかった模様… それはアニメも一緒なんで、じゃあ、棺に入っていたミイラは誰なんだろう??? ダハールの破片を無理無理つなぎ合わせたとか?
でもダハールは蘇りようがないと話すネオエジプトの皆さん。
自分たちの代わりに第13回大会を闘ってくれるだろうか、とはずいぶん、消極的な物言いですネ。ていうか、クルーかファイターか知りませんが、風上にも置けない感じですよネ。師匠なら「このうつけ者が〜!!!」と言って怒りそうですよ。
ただ、ネオエジプトの皆さんも、ネオエジプトをもう一度、世界一にするためと言っているので、自分たちの力不足を認識しているぐらいのようですが、「呼び出しておいたんだ」と言った相手がネオチャイナだそうです。
ちなみに第4回大会でダハールのファラオガンダム4世を倒したのはサイ・フェイロン操るシェンロンガンダムであって、ドラゴンガンダムは今大会の機体ですよ、単行本になったら、ちゃんと直してね、島本せんせ。
さて、ネオチャイナがダハールを死に至らしめた因縁の相手な上、サイ・フェイロンはサイ・サイシーの祖父にあたりますんで、ダハールが甦るには十分な相手と考えてるようですが、40年前の死人が甦るというあたりで、オカルトだよね〜
ところが彼らの期待どおりというか、現れたのがミイラとファラオガンダム4世。しかし、ファラオガンダム4世はいきなり無差別攻撃を始め、ファラオガンダム13世を壊し、一帯を破壊し尽くします。
ここでようやくタイトル登場。
場面変わって、砂漠を行くドモンとレインも現れます。
しかし、二人が見たのは無惨に破壊されたファラオガンダム13世とネオエジプトの基地(というか、倉庫というか…)。
駆けつけたドモンは1人が生きていることに気づき、助け起こしますが、相手はドモンをネオチャイナのファイターと勘違い(その前のシーンで「明日にならないと来ない」と言ってるので)し、ダハールの優勝を確信して事切れます。
で、ダハールが何者か知らないドモンにレインが調べます。どうやら、ダハールの死体は「残らないほど爆発」してしまい、ネオピラミッドにファラオガンダム4世が身代わりとして葬られたそう。でかい墓だな! 実際のピラミッドは玄室なんかかなり小さいんですが、そこは未来世紀の技術というやつなんでしょう。
「なんでピラミッド?」と疑問を呈するドモンに、我々読者は「ネオエジプトだからに決まってんじゃん!」と言いたいところですが、レインはなぜかピラミッドパワーを説明、そのオカルト、わしも小学生の頃に読んだわ… 「ムー」とか読んでた子ども時代よ…
しかし、ドモンの目はレインの言うことを全く信用してない模様。
で、2人はネオピラミッドに向かいましたが、そこはすでに破壊された後で、レインの「死者がよみがえる」という話に信憑性があると感じるドモンでした。
そういや、アニメでは墓はきれいだったけど、ダハールがネオエジプトのクルーを倒したり、サイ・サイシーと闘ったりしていたんだから、あれはあれでおかしな展開なわけなんですな… いまさら気づいた。
さて、アニメですと、ネオピラミッドに行く前にサイ・サイシーたちと再会したドモンですが、ここはネオエジプトのきっとネオカイロのホテルに泊まります。ネオ香港でカラト委員長が予約したホテルに「泊まらない」とかぬかしたドモンですが、さぁ、どうするのか楽しみですな。
そして、ドモンはレインにカッシュ博士とキョウジがどんな研究をしていたのか聞きます。子どものころはわからなかったろうし。
ここでレインはデビルガンダムの三大理論、自己再生、自己増殖、自己進化を話しますが、「その力は巨大すぎて…制御しきれない不安な一面もあった」と言うのです。
そのことを思い返すドモンは、「ミイラさえよみがえる力に」と考えますが、でもダハールのミイラってないよね〜? ファラオガンダム4世が身代わりに葬られたんだから。
眠りに落ちたドモンは兄の夢を見ますが、どうしても犠牲になった父母のことがついてまわり、目を覚ましてしまいます。どうやら、ウルベには兄の仕業と信じてないと言ったドモンでしたが、徐々にキョウジが悪いんじゃないかという思考に陥っているような感じです。まぁ、兄貴自身が何も言わないからねぇ… シュバルツの苦しい心境が今から予想されて、たまりませんよ、わしは。
さて、目覚めたドモンは昼間のあそこが気になるとレインをたたき起こします。別室で寝てるのが、なかなかくっつかないこのカップルらしいというか…
ところが着いた時にはファラオガンダム13世は跡形もなく、砂嵐の中で繰り広げられるガンダムファイトに遭遇。やっとネオチャイナと再会ですな。
相手がネオエジプトと認めるレイン。どうやら、識別用のセンサーがあって、わかるらしいですが、全身が包帯のガンダムに昨日のファラオガンダム13世じゃないと判断するドモン。では、それはネオピラミッドから抜け出したファラオガンダム4世か?!と考えますが、つまり、ネオエジプトの人は、ファラオガンダム4世をダハールの身代わりに葬る時にファラオガンダム4世をミイラにしたというわけか? そこまでミイラにこだわらなくても… さすがネオエジプト…
しかし、闘ってるサイ・サイシーはそれどころではありません。なにしろコクピットに写る相手の姿がミイラの上、ファラオガンダム13世と闘うつもりだったのに、そのファイターとも違うわけです。しかもアニメのサイ・サイシーのお化け嫌い設定はここでも健在のようで、「メシを喰わないで…動く…」といったら、ネオチャイナですからゾンビだの、キョンシーだの、恵雲と瑞山も適当なこと言ってます。
でも、サイ・サイシーは「やっちゃって早く終わらせる!」と果敢、布を自在に操るミイラガンダムに攻撃します。
ところが、頭に振り下ろした一撃が思ったよりも深くガンダムを切り裂いてしまい、コクピットにまで到達、ミイラのファイターともども、爆発炎上してしまいました。あ、爆発したの、上半身だけだったか。
とはいうものの、不可抗力とはいえ、相手を殺傷したことを嘆くサイ・サイシー。ここら辺は16歳の少年ですなぁ。
さて、一緒に野営して、なぜか話を整理するドモンとレイン。
ドモン、いきなりダハールのノロイと決めつけます。もう目がいっちゃってるんで、ピラミッドパワーを否定したのはどこへやら、すっかりオカルトの世界へはまり込んだ感じだよ、ドモン。
しかし、お化け嫌いのサイ・サイシー、ドモンに「オバケなしで説明してみろ」と言われて、意図せずにデビルガンダムの三大理論にたどり着きます。というか、その可能性を考えていなかったのか、ドモンとレインは… やっぱりバカップル確定…
まぁ、サイ・サイシーも言葉で自己増殖、自己再生、自己進化と言ったわけではないですが、「Gガン」世界ではオバケより、よほど信憑性がありますからな。
ところが、恵雲と瑞山はネオエジプトの意図を知った上で来たと言うではありませんか。祖父サイ・フェイロンが死に至らしめたダハールが甦ったという噂を聞いて来たんだって! しかもごねようとするサイ・サイシーに喝を入れた上で、
「お前は何者なのだ」「亡霊ごときに臆していて…何とするっ!?」「祖父と闘い合ったファイターと相見えることを誇りに思え!」「お前と闘いたがってよみがえったのなら!!」「その執念には最大の尊敬をもって応えるべし!!」とえらいスパルタです。
挙げ句の果てに「先々代と同じように返り討ちにじゃ!!」とおじいちゃんまで一緒に「返り討ちじゃああっ!」と言ってるんですから、闘争心がめらめらという感じの2人です。アニメより攻撃的でいいですな、この2人。アニメだとサイ・サイシーに振り回されてて、よよよとはもって泣いているシーンばっかりなんで。
ま、つまり、サイ・サイシーがダハールとおぼしきファイターをうっかり殺しちゃったこともしょうがないって言いたいようですよ。
さて、サイ・サイシーの言葉でキョウジの影をダハールに見出したドモンは、もう一度、ネオピラミッドに行きます。
アニメだとここで強制的にサイ・サイシーを連れていったものですが、今回は同行しない模様。まぁ、普通はあれで倒したと思いますからね〜
さて、ネオピラミッドは、ダハールの墓以外に、もう一つの役割がありました。歴代のネオエジプトのモビルファイターが展示されているそうです。うん、納得。それなら、あんなにでかい理由の説明になります。まぁ、過去のガンダムをわざわざ飾る風習がほかの国にもあるのかは大いに疑問ですが… それにガンダムが無事に残ってる可能性も低そうだし… ネオデンマークみたいに金がなくて修理不能とか… ネオオランダみたいにどれも風車とか…
ところが、そこには昨日、ドラゴンガンダムに倒されたはずのファラオガンダム4世も展示してあるではありませんか。驚く2人に襲いかかるミイラ男。ミイラと戦って、レインはその中身が金属の部品、チューブとかコードであることを知りますが、そこに現れたのがドラゴンガンダム。昨日とは打って変わったりりしさでサイ・サイシー、ガンダムファイトを申し入れます。
そういや、アニメだと「父さんの顔も覚えていない」と言ってたサイ・サイシーでしたが、祖父の顔は知っているのは、きっとガンダムファイトで優勝したからなんでしょうな。肖像画とか、ネオチャイナに飾ってありそうだよ。唯一の優勝者だしね。
ところが、首を飛ばされても再生するファラオガンダム4世に、ドモンとレインはとうとうデビルガンダムの痕跡を見出します。
サイ・サイシーはびびりますが、そこは祖父の血も騒ぐのか、立ち向かいます。
レインはほかのガンダムは甦らないのかと案じますが、ドモンは「ダハールの執念を… キョウジが… 利用してああなっているのだ…」といよいよキョウジへの怒りを強くしている模様。きっとダハールと同じガンダムファイターとして、その闘志を科学にもてあそばれることがたまらないと思ってるのかもしれません。
いくど、ドラゴンガンダムに倒されても、甦るファラオガンダム4世。
ドモンは「ファイターに死に場所すら与えないつもりか!?」と怒り、「貴様!! 何様のつもりだあああっ!!!?」と見開きでキョウジへの怒りを表現、まるで永井豪の凄ノ王とかバイオレンスジャックみたいな顔つきです。
そして、とうとうシャイニングガンダムを呼び出しますが、その姿は最初からドモンの怒りに呼応してスーパーモードです。
さて、アニメだと問答無用でサイ・サイシーからファラオガンダム4世とのファイトを奪ってしまったドモンですが、ここは冷静にサイ・サイシーを説得、むしろスーパーモードを発動させるくらい怒り心頭なんだから、サイ・サイシーが納得してない方がらしいような気もしますな、わしは。
まぁ、サイ・サイシーも何回も首を落として疲れてるんで、あと任せることにしたでもいいんだけど、らしくないよね、それは。
で、ドモン、6頁かけてシャイニングソード(アニメだとシャイニングフィンガーソード)を発動、さらに6頁かけてファラオガンダム4世を攻撃します。凄まじいエネルギーに木っ端微塵に爆発するファラオガンダム4世。ドモンはさらにキョウジを挑発しますが、出てくることはありませんでした。ちゅうか、ドモンの中ではすっかりキョウジが悪役に定着した瞬間です。
さて、サイ・サイシーはレインにキョウジの正体を誰何しますが、レインは「ネオジャパンの倒すべき… 最大にして最強の敵…」と答えます。アニメだとこういう繋がりはなくて、サイ・サイシー登場話だけデビルガンダムとの絡みがあったのに、サイ・サイシーは置き去りにされてたんで、その後、新宿編で再会した時のサイ・サイシーのねちっこさ(DG細胞植えつけられた時)はここら辺にも因縁があるのかな〜なんて思ったりしましたが、こういう展開だとどうなるのか楽しみですな。
レインは心の中で「その人は… あなたのお兄さんなのよ ドモン…」とつぶやきますが、息を切らすドモンには伝わっていない模様。
で、本編がみっちりあったので、もう最終頁になっちゃいまして、次回はネオトルコは出ないけど、レインの昔の恋人ということを示唆して、次回に続く!
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