アン=マキャフリー著。酒匂真理子訳。創元SF文庫刊。
身体的に生き延びられない奇形で生まれたものの、知能は申し分のない少女ヘルヴァが、宇宙船に組み込まれたサイボーグとなって宇宙を駆け巡る、連作短編集。
アン=マキャフリーさんは「パーンの竜騎士」シリーズで1巻で挫折したことがありまして、あんまり手にしてなかったんですが、よく見かけるタイトルだったもんで、安売りされてたし、読んでみました。
解説にあるように、SF嫌いの人間に何度も読ませるほどの話かと言われるとそれほどではないと思う(惑星コルヴィでの出来事がよーわからん。SFに詳しい人なら理解できるのだろうか?)のですが、まあまあおもしろかったっす。
サイボーグものというと、「サイボーグ009」を初め、サイボーグについて否定的に捉えている漫画、小説が多いなか、肯定的に書かれたのは珍しいなと思いました。ただ、宇宙船につながれて、何百年も生きられるという設定が、機械につながれたことでそうなるのか、大した説明がなかったんで、まあ、サイボーグというのが延命装置の1つなのかな〜と思ったり。
ラストのハッピーエンドは、想像どおりというか、中盤で読めてしまいましたが、まあ、よしとしましょう。
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