というても、今の林檎ユーザは知らないだろう。
林檎がまだ漢字Talkだった時代、致命的なエラーが起きるとMacの起動時に幸せなMacの代わりに出てくる泣き顔Macのことだ。
たきがは家には現役のiBookちゃんを含めて3台のMacがあるが(それなのに、観賞用にClassic IIが欲しいとかぬかしてるあたり、十分、林檎オタクです。Color Classicでも悪くないのですが、あのボディはいまいち好きじゃないので、やっぱりたきがは家の初代マシンでもあるClassic IIよ、もう一度とか思ったりしとるわけです。しかし、ネットオークションでも高いっす)、2代目Centris610とPowerMacintoshG3は、現役から引いて久しく、都合、6度の引っ越しのあいだ、起動されたことなんて数えるほどもないぐらい、お蔵入りしていたマシンであった。なにしろ、古い林檎はモニタのピンが窓と違うのでつなげるモニタが限られる。たきがは家にも去年まで頑張っていたSONYのモニタがあったが、とうとう壊れてしまったし、iBookちゃんとつなげる見込みもちょっとないので(よく調べてないのでわからないだけかも)、モニタを買うまでは触れられることさえないマシンだったのだ。おかげで、林檎用にキープしているキーボード2個も、マウスも、埃が積もっておった。
それが先日、15インチのモニタが中古品だが、メーカ品でもないが、特に欠陥も見当たらないし、液晶落ちもないし、なにしろきれいだし、とこれ以上なかろうという条件で8000円という格安価格(だと思う。その前まで価格.comでも1万5千円以上だったはず)で見かけたもんで、生まれてこのかた、自マシンは14インチが最大という小さいモニタに慣れていたこともあり、早速、飛びついたのであった。
もちろん、事前に、モニタを買う予定も全くないくせに、古い林檎と窓用モニタをつなげる変換コネクタもちゃんと購入しておった。
で、そのモニタが我が家に到着し、電源ケーブルが実は3ピンだったので慌てて2ピン変換コネクタを買いに走り、埃をかぶりまくっていたCentris610と、PowerMacintoshG3と吟味した結果、PowerMacintoshG3には、ゆくゆくはLinuxマシンに生まれ変わってもらい、たきがは家のWebサーバと再デビューを果たしてもらう予定があるもんで、単に捨てるのも忍びなく、かといって売れる当てもまったくないCentris610とつなげてみることにしたのであった。
実は、モニタを売っていたお店で、店員さんに「何とつなぐんですか?」と訊かれて、「Centris610なんです〜」と答えたところ、「久しぶりに聞きました。まだ現役だなんてすごいっすね」と感嘆されたことがあるので、現役というのは嘘っぱちにしても、まだ動くマシンなのだから、嘘八百ついたわけでなし、ここは意地でもCentris610とおにうモニタをつながねばならないのであった。
前振り終わり。
そして、ケーブルもすぐに見つかり、まったく捨てられずに取ってあったOSインストール用のFDとか説明書一式も揃っており、後はスイッチを押すだけとなったその時、悲劇がCentris610を襲ったのであった。
Sad Mac出現!! (ここらへん、「ジョーズ」のテーマ曲、希望)
実はたきがは、林檎ユーザになってなんだかんだで20年近く経つ古強者であるが、いまだに見たことなかったんすよ。いや〜な音を立てながら、画面に鎮座ましますSad Mac。
がびーん。さすがに引っ越し多すぎたのか。それとも実はとっくに寿命だったのか。
ええと、ここは慌てず騒がずNoron先生を……
しまったぁ! Norton先生の古いバージョンは捨てちまったんだぁ!!いや、待て。諦めるにはまだ早い。Centris610にはリセットボタンがついている。リセットを押してみたら、ひょっとしたら、生き返るかも。ぽちっとな。
…
……生き返りませんでした…
おおおお、Centris610! orzいや、待て。CDは無事だ。説明書も無事だ。もしかしたら、OSの再インストールとか試みれば、中のデータはぱーになっても復活できるかも。林檎ユーザがSad Macぐらいに負けちゃいけないんだ! 爆弾(というのも今時の林檎ユーザは見たことないと思うが、アプリケーションが落ちた時とか固まった時に出てくる「不正な終了」を報せるダイアログのシンボルマーク。これはたきがはも何度も見てるし、林檎のせいで、すぐ保存というくせがついた、ある意味、恩人かもしれない、な機能。見たら速やかなマシンの再起動を勧める)なんかなんだ! 爆弾が怖くて林檎ユーザがやってられるか! Sad Mac見たのが初めてなら、これで一人前だってことだ!
よし! ネットで情報も検索してみて、また試してみるぜ! 今日は寝るぜ!
この項、まだ続く。
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