映画館で見たかったっす~。ソル=ギョング氏、アン=ソンギ氏、ホ=ジュノ氏と知った顔がいて、話も良くて、やっぱり映画館で見たかったなぁ。公開時、すでに映画館で映画見る習慣のなかったたきがははチェック遅れたんすよ。で、見ようと思ったら、近隣の映画館ではナイトショーでしかかかってなくて、当時はまいさん添い寝ブームだったんで、遅くにうちに帰るのは厳禁で、諦めたんですが、TSUTAYAで半額セールの最後に借りてしまいました。
軍事政権時代の韓国で、実在したという金日成暗殺の特殊部隊、ところが三年間の訓練が終わったら、野党の金大中氏が善戦して、一転して和平ムード、対外的にもまずい暗殺部隊は、国家から狙われる身に。
こ ういう話は結末がわかってます。国家に裏切られて殺される、それも共産主義のテロリストという汚名を着せられて。見たいのはそこへ至るまでの人間ドラマでして、特殊部隊の面々はもと死刑囚だったりするのですね。それを命も危ない訓練やらされて、精鋭になっていざ、という時に国の都合で計画を止められてしまう。逆に国の荷物になってしまう。いままで育ててくれた特殊部隊に殺されそうになった彼らは、その計画を知って、逆に反撃し、大統領を撃とうとする。町中 で軍隊に囲まれ、負傷し、ここまでかと覚悟して彼らは自決します。その最後に自分たちの、すでに死んでしまった仲間の名前を叫びながら。そのシーンが切ないです。すでに戸籍はなく、死を覚悟し、そんな彼らにも名前があったのだということ、何より一人の人間であったのだということをこれほど如実に物語るシー ンはないと思うのです。
対して、彼らを切り捨てる側の人間には名前はありません。出ません。彼らは国家という怪物の代弁者だからでしょうか。
国の名において行われるこうしたこと、決して韓国の昔話ではないのだと思います。
いい映画でした。
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