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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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まあだだよ

監督・脚本:黒澤明
原作:内田百閒
出演:先生(松村達雄)、高山(井川比佐志)、甘木(所ジョージ)、沢村(寺尾聰)、桐山(油井昌由樹)、先生の奥さん(香川京子)、高山の息子(吉岡秀隆)、酒屋の御用聞き(頭師佳孝)、ほか
日本、1993年

黒澤監督の遺作です。公開当時、すでにわしは黒澤映画ファンでしたが、確か「8月の狂詩曲」だったか「夢」を見て、「七人の侍」に代表されるようなダイナミックさが失せていたので見に行きませんでした。「どですかでん」はむしろ好きなんですが、どうも「影武者」以降の作風が好きになれず、「8月の狂詩曲」もあんまりおもしろくなかったんで期待薄だったのです。

法政大学でドイツ語を教える内田百閒先生は、文士として食べていく見通しが立ったので教師を辞める。しかし、妻と二人暮らしのその家には高山や甘木を始め、大勢の教え子たちが先生を慕って通ってくる。高山たちは先生が還暦を迎えたのを機に「摩阿陀会」を開催する。なかなか死にそうにない先生に「まあだかい?」と聞いて、先生が「まあだだよ」と返す誕生祝いである。先生の家は空襲で焼かれ、狭い家に住むようになるが、敗戦後、教え子たちの厚意で庭と池つきの家が贈られる。やがて摩阿陀会も17回目を迎え、教え子たちの家族や孫まで出席するようになり、先生も77歳の高齢となっていた。不整脈を起こして途中で帰宅した先生は子どもの頃の夢を見ていた。かくれんぼをしていて、「まあだだよ」と叫び続けるのだった。

普通におもしろい映画でした。これは映画館で観た方が良かったかも…。

ただ、わし的には、いわゆる黒澤組の方々がほとんど出ていない映画にはあんまり興味がなかったのです。まぁ、最近の役者にあんまり魅力を感じていないという。

これで未見の黒澤映画は「続姿三四郎」と「醜聞」だけとなりました。

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