監督:河瀬直美
出演:中森雅哉(永瀬正敏)、尾崎美佐子(水崎綾女)、美佐子の上司(神野三鈴)、明俊(小市慢太郎)、北林監督(藤竜也)、ほか
見たところ:イオンシネマ茅ヶ崎
日本、2017年
永瀬正敏さん好きなので行ってきました。賞取ったとかはどうでもいいです。
映画に音声ガイドをつける仕事をしている美佐子は、そのモニターをするカメラマン中森と出会う。光を失いつつある中森の批評は美佐子には厳しく、苛立つが、上司から彼が出した写真集を見て、夕陽を撮った一枚に惹かれる。やがて美佐子は中森に惹かれていくが、カメラマンとしてやっていけなくなることに彼は葛藤を抱えていた…。
キャストでは永瀬さんの名前が最初に上がってましたが、主役は完全に美佐子の方です。ぼけかかった母親がいるとか、何年も前に失踪した父親がいて、その財布を大事に持ってるとかのエピソードが挿入され、美佐子も単純なキャラクターではないのですが、特に父親の失踪の方はちょっと生かし切れていなかったかなと思いました。単に死亡でも良かったような。
演じてる女優さんが表情が全般硬くて、まぁ、そういうキャラクターなのかもしれませんが、両親のことで複雑だったり、仕事で挫折したりしてもいるわけだし、ただ、理解ある上司に恵まれて、最後はハッピーエンドなので、あんまり感情移入しづらい人物でした。ぼけちゃった母親を近所の人の善意だけにすがって一人で家に残し、自分は奈良で仕事するというスタイルも彼女なりの葛藤が見えず、底の浅い人間に見えました。
なんで監督があんまりラブストーリーとか慣れてなくて、照れもあって、こういう変化球の話にしたのかなぁとか思いました。
永瀬は相変わらずいい。
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