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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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スーパーティーチャー 熱血格闘

製作:ドニー=イェン
監督:カム=カーウィ
出演:チャン先生(ドニー=イェン)、リョン先生(ジョー=チェン)、ロー=ギンイン(ユー=カン)、レイ(ジャック=ロク)、カイチン(ブルース=トン)、カイイン(クリス=トン)、ダッナン(グラディス=リー)、ジョンファ(ゴードン=ラウ)、ほか
見たところ:桜坂劇場
香港・中国、2018年

桜坂劇場で見たい映画が「家族を想う時」以来、なかったもんで、どうしようかと思っていたら、「英雄 HERO」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ〜天地大乱」でお馴染みのドニー=イェンが最強熱血教師をやるってんで、たまにはこういう肩の凝らない映画もいいかも〜と思って見に行きました。結果、かなりわし好みの話で、多少のご都合主義はありますが、貸し切り(客がわし1人)で見るのももったいないようないい出来でした。うーん、やっぱりドニー=イェン主演の「イップマン」シリーズ、見に行きゃ良かった… くっそ、香港映画は侮れん。

香港のタックチー学園は新入学生が少ないこと、大学進学者が少ないことなどを理由に補助金を打ち切られる危機に面していた。そこに現れたのはアメリカ帰りのヘンリー=チャンこと、チャン=ハップ。何者かの推薦状を持った彼は学園のなかでも特に問題児の多い6Bクラスの担任となる。6Bクラスは生徒が教師の言うことを聞かずにやりたい放題、学園でも屈指の落ちこぼれクラスで、チャンの挨拶にも耳を貸さない生徒ばかり。特にレイ、カイチン、カイイン、ダッナン、ジョンファの5人組は学園のエリート、バスケ部と問題を起こしてレイが退学処分を喰らったほどだが、チャンは校長を説得して思いとどまらせる。5人の身上書を持ち帰ったチャンは1人ずつ、その問題を片づける。移民したパキスタン人の両親を持つジョンファは妹ともども生粋の香港生まれの香港育ちだが、肌の色が違うことで差別されていたが広東語で音楽をやりたいと思っていた。五歳年下の弟がいるダッナンは男勝りの少女で、父が弟を可愛がりすぎる余り、F1レーサーになりたいという夢を閉ざされようとしていた。双子のカイインとカイチンの父は酔っぱらいで母もいない。カイインは現実逃避のためにコンピュータゲームにのめり込み、そんな弟の面倒を診るカイチンはADHDのために勉強に集中できないことに悩んでいた。そしてレイには両親がおらず、そのことで差別されてバスケ部員と喧嘩になったのだった。しかも退学になったと思い込んだレイは、バイトに励んでいたレストランでヤクザのローに見込まれ、いかさまボクシングの手伝いをさせられそうになるが、そこにレイを探しに来たチャンの活躍で逮捕を免れる。博識で多弁、気さくなチャンに、いつか6Bの生徒たちは勉強する楽しさを知っていく。それは生徒の成績を上げることだけに懸命だったリョン先生らをも巻き込んで学園の雰囲気を変えていくが、実はチャンはタックチー学園を退学になったことがあり、その推薦状を書いたのは前校長だったのだ…。

タイトルどおりのスーパーティーチャー、チャン先生が問題児とともに奮闘し、問題に立ち向かい、場合によってはカンフーも披露して問題を解決するというテンポが素晴らしく良く、ご都合主義な展開でしたが、ここでへたにぐだぐだしてもしょうがないので、むしろ楽しかったです。特に5人組の問題児を導く前半は痛快で、ダッナンのお父さんも本音を言えば娘が可愛いんだし、カイチン・カイインの酔っぱらい(しかもアル中くさい)の父さんもその発端が嫁の浮気ときたら、校外学習と言われて話を聞くことになった兄弟も知らなかった父の苦悩に思わず涙する展開は思わずこちらももらい泣き。そしておばあちゃんと2人暮らしのレイは、ヤクザがからんでいただけにいちばん大変でしたが、ヤクザの親分のローがこれまたチャンと因縁があったという事情が明かされたラスト・バトルなんかは、その後を心配しつつ、実はクラシックが好きという地味な伏線が張ってあって、タックチー学園を取り壊して一大カジノだったかを目論んでた社長もいたけど、ローが酷い目に遭ってなければいいなぁと思ってしまうのも良かったです。ただの悪人じゃないってところが。

んで、我らがスーパーティーチェー、チャン先生、噂のとおりのアメリカ帰りですが、タックチー学園を退学になって、また学園に戻ってくるまでに文字どおり、ほんとに紆余曲折がありまして、彼の博識ぶり、生徒の質問に打てば響くように答える知識の豊富さは、こういう経歴に支えられてんだなぁというところで説得力があったのが良かったです。
よく言われることですが、教育が大事というのは、知識を増やすことで判断できる材料を増やす、容易に騙されない、を信念に生徒たちに教えるチャン先生のポリシーも好ましい。

それだけに中盤、思わぬところから責任を負って学園を去らんとするチャン先生を追いかける6Bの生徒たちの姿は目頭を熱くさせてくれました。
お馬鹿映画かと思ったら、それだけじゃない熱血学園物。ちまちまDVDで見るより、スクリーンで堪能するのがお薦めです。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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