監督・脚本:鶴橋康夫
原作:黒川博行
出演:武内小夜子(大竹しのぶ)、柏木亨(豊川悦司)、中瀬朋美(尾野真千子)、瀬川英子(余貴美子)、元木日出夫(六平直政)、津村泰治(森本レオ)、中瀬耕造(津川雅彦)、武内宗次郎(伊武雅刀)、樫本長次郎(泉谷しげる)、舟山喜春(笑福亭鶴瓶)、本多(永瀬正敏)、ほか
見たところ:109シネマズ湘南
「
一枚のハガキ」の主役二人の再共演だっていうんで吊られて行ってきました。
金持ちの老人の後妻に収まり、財産を奪うプロ、後妻業の女・武内小夜子と、小夜子とつるむ結婚紹介所の所長・柏木亨の、金にまつわるあれこれをコメディタッチで描く。
路線がぜんぜん違うので、「一枚のハガキ」のような感動は当然、求めていないのですが、少々、小夜子と柏木の悪事を追及するのも、小夜子と柏木の悪事を突き詰めるのも両方、盛り込んだせいか、中途半端な印象が半端ないです。わしは、この手の悪役が主人公の話だったら、どっちかにとことん突き抜けてほしい方なので、正義感丸出しで父親の全財産を横領した小夜子を追い詰めようとする娘とか、その依頼で悪事を暴く探偵とか正直、要りませんでした。
なのでコメディ仕立てなんですが、コメディも突き抜けた感じがなく、小夜子が財産を騙し取るじじぃたちもスケベ根性は丸出しなわけなので、そこら辺をもっと痛快に笑い飛ばしてほしかったし、ましてや、小夜子に訳ありの息子なんてのも要らなかったし、柏木の本音が小夜子にあるのはわかりきっているのでそれをお茶を濁すような若いねーちゃんたちももっと突き抜けてほしかったなぁと思います。
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