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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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猫を抱いて象と泳ぐ

小川洋子著。文藝春秋刊。

チェスの才能と繊細な心を持った、リトル・アリョーヒンと呼ばれた少年の物語。

なんですが、特に感動もせず、つらつらと読み終えてしまいました。うーん… 読むのに、ちょっとばかり夜更かしをしたんですが、リトル・アリョーヒンの死で終わるところが拍子抜けしたというか… リトル・アリョーヒンが象のインディラに思いを馳せる辺りはおもしろかったんですが、うーん… どこら辺でずれたんだろう…

本命は「満洲国演義8」なんで、これから読みます。

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ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅

ラウル=ヒルバーグ著。持田幸男・原田一美・井上茂子共訳。柏書房刊。全2巻。

ナチス・ドイツによるユダヤ人の「最終的解決」、いわゆるホロコーストの過程を前史に始まって、ニュルンベルク法などによる定義や財産等の収用、強制収容、移動殺戮作戦、移送、絶滅収容所に至る歴史を丹念に追った大作。

何度も繰り返される問いですが、「なぜ600万人ものユダヤ人がむざむざと殺されたのか」というのは、この書の中ではっきりと結論づけられています。ユダヤ人は動けなかったのだと。助けを求めた時にはもう遅く、連合国もまたユダヤ人を助けることを最優先にはしなかったのです。
けれど、1つの民族の絶滅という歴史上例のない事態は、ある日、突然やってきたものでもありませんでした。事態は徐々に悪化し、当事者たちのいずれ過ぎ去るだろうという予測を裏切り続けて、避けられない悲劇へと陥っていきました。

このような歴史がまたどこかで繰り返される時、著者はもっと速やかに事態は進められるだろうと予測しています。それが日本で起きていないと思えるでしょうか? 少しずつ少しずつ、私たちの首は絞められていないでしょうか?

時々、こういうどっしりと重い著作が読みたくなります。続いてハンナ=アーレント(「イェルサレムのアイヒマン」と時期はそう変わらないのに著者名がハナ=アーレントになってました)の「全体主義の起源」にとりかかる予定。

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トネイロ会の非殺人事件

小川一水著。光文社刊。

老ヴォールの惑星」や「時砂の王」など傑作SFを書かれた小川一水さんのミステリ短編集。「星風よ、淀みに吹け」「くばり神の紀」「トネイロ会の非殺人事件」の3本を収録。

「星風よ〜」は近未来のミステリ。月に棲むための閉鎖施設に集まった6人の男女、その実験も終わりに近づいた頃、一人の女性が殺された、というSFっぽいミステリです。

「くばり神の紀」はミステリというより伝奇物っぽい感じもしますが落ちがSFなんだろうか… 逆境に負けないヒロインが魅力的。

「トネイロ会の非殺人事件」が正統派のミステリなんでしょうか。まぁ、わしもあんまりミステリ読まんのですがSF要素はないからな。とある男を殺すために集まった10人の男女というとアガサ=クリスティの「オリエント急行殺人事件」を思い出しますが、二転三転の落ちはすっきりさせてくれました。

相変わらず外れのない作家さんです。

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イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告

ハンナ=アーレント著。大久保和郎訳。みすず書房刊。

250ページくらいの著作で中くらいのノンフィクションです。ですがエピローグも含めての全16章はアイヒマン自身の犯罪に限らず、ナチス・ドイツが最終解決に至った過程も含めてヨーロッパ各国のユダヤ人がどのような目に遭わされたかを詳細に綴っており、軽く読み飛ばせるような内容ではありませんでした。

映画でも描かれたように発表当時はセンセーショナルに扱われた内容ですが1969年の初版から40年以上経った今、アイヒマンの人となりやユダヤ人評議会が自民族のジェノサイドになした役割などもそれほど違和感をもたらすものではないと思いました。

次は同じアーレントの「全体主義の起源」に手を出してみようと思ってます。

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クモの網

船曳和代・新海明著。INAXギャラリー刊。

蜘蛛の巣の写真集です。発行元がINAXで変わってるなぁと思ったら写真展示をやったので、その時に発行した本だそうです。

たきがはは「シャーロットの贈り物」で蜘蛛が好きになりました。特に蜘蛛が巣を張っているのが好きで、いつまでも見ていられたりします。

しかし、著者のお一人、船曳さんのように蜘蛛の巣を取っておこうと考えたことはありませんので、そういうところがおもしろかったです。まぁ、わしは形あるものは全て壊れるからこそ美しいのだと思う人間なので、自分の趣味のために蜘蛛の巣を取っておこうと思いつかないんですが。

お茶している間にさらっと読めたので次の本を借りに行く。

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