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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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黒猫

エドガー・アラン=ポー著。佐々木直次郎訳。青空文庫刊。

久しぶりに読みました。意外と短いんでびっくりした。

子どもの頃から動物を可愛がったわたしが、大人になって同じような性格の嫁までもらったのに酒に溺れて動物嫌いになってしまったという筋書きはきれいに忘れて二度びっくり。
タイトルの黒猫が最初に飼われていた猫だけでなく、新たにもらってきた猫という展開に三度びっくり。

ラストだけ覚えていたとおりでした。

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ルバイヤート

オマル=ハイヤーム著。小川亮作訳。青空文庫刊。

イスラム圏ペルシアの詩人でありながら、酒こそ全てな詩を書いたぶっ飛んだ詩集。

4行詩なんで簡潔、言いたいこともストレートです。日本ならさしずめ種田山頭火が似たような感じなのかもしれませんが、ハイヤームは「生きてたってどうせ死ぬんだから酒飲もうぜ」なお酒に前向きというか、酒以外、この世の浮きを晴らしてくれるものはないって思想が根底を流れているのに対し、山頭火は酔っぱらいな俺でごめんて感じが漂うので正反対とも言えます。

もう全編「酒こそ全て」な詩集で、確かにこれはペルシア語圏で最高の詩人ですわ。

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イワンの馬鹿

レフ=トルストイ著。菊池寛訳。青空文庫刊。

馬鹿のイワンが陥れようとする悪魔を逆にやりこめる話。もともとはロシアの民話に登場するキャラクターで、トルストイが小説にしたようです。
兄が2人いて、シモン、タラスというのですが、シモンは明らかにロシア系じゃない名前だと思っていたら、菊池寛の訳の問題でセミョーンというロシアっぽい名前が一般的なようです(シモンはフランス系だと思っていたら、ギリシア系だそうです)。なので兄2人は外国人、イワンをロシア人に例えた諷刺話かと思っていたら、それは深読みのしすぎだった模様。
ただ、愚直に働くイワンは、ロシア人の大多数を占めたであろう農夫そのもので、最後には軍人のシモン(セミョーン)でもなく、商人のタラスでもなく、イワンが残るというのは、やっぱり庶民なんだろうなぁと思いました。

イワンの奥さんがもともとはお姫様なのに、イワンが「王様なんかやってられない」と言って農民に戻るのを一緒についていくという展開が痛快。

「戦争と平和」なんかより、ずっといいと思いました。

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この子を残して

永井隆著。青空文庫刊。

遺していく2人のお子さんのことやキリストの教えなどを綴った随筆集。「長崎の鐘」や「ロザリオの鎖」に比べると、かなり宗教色が強いです。そうそう、初読時はこれに辟易したんでした。

まぁ、信じる者は救われると言いますので、博士にはきっと信仰が必要だったんだろうとも思います。わしは天国だろうと地獄だろうとやっぱりごめんなので、こんなところで。

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アイヌ民族の歴史

榎森進著。草風館刊。

ハンナ=アーレントの「全体主義の起源」を借りに行ったのですが、目の前の棚にこの本があったので手に取った次第。日本人として見逃せないタイトルですから。

アイヌ民族の歴史を縄文時代から綴った大著。「蝦夷地別件」で読んだクナシリ・メナシの戦いも綴られています。

読んでいて、これほど自分が日本人であることが恥ずかしいと思う本もありませんでした。これでもかこれでもかと搾取されるアイヌたち。それは鎖国した日本が中国の中華思想をまねたものであり、開国してからはヨーロッパをまねたものであり、最後には「日本は単一民族の国家である」とまで言いつのってしまう厚顔さでありました。

力作ですが、ちょっと誤字脱字が目立ったのが残念といえば残念。

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