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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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御伽草紙

青空文庫。

掲載されている作品が272(新旧仮名の別も含む)と多いので、短編も多いのだけど、今年いっぱい読んでいることになりそうな気もする。

「瘤取りじいさん」「浦島太郎」「カチカチ山」「舌切り雀」を太宰流に解釈した新説・御伽噺って感じか。

初めて読んだ時は「カチカチ山」の、狸=醜男の中年、兎=処女・美少女という解釈がされていて、驚いたものだったけど、やっぱり太宰的には兎<狸なんだろうなぁと思った。

「浦島太郎」は幻想的な竜宮が、独創的な筆でよく書かれているんだけど、俺的には「浦島太郎は漁師で常日頃から魚を捕っているので、亀1匹を助けるよりもずっと殺生を犯しているから、礼と偽って太郎に復讐するために竜宮に呼び、時間を流れさせた」の方がずっとおもしろいと思う。

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右大臣実朝

青空文庫。

もしかしたら太宰治の最大の長編じゃあるまいかと思いながら読んでました。いや〜、長いよ、これ。

鎌倉幕府を開いた源頼朝から数えて三代目、源氏の最後の征夷大将軍となった源実朝の姿を、側近の若者が忍ぶ感じで語る歴史物。

長いのは1つには「吾妻鏡」が原文で挿入されて、その後で、その事柄を側近が思い返しているためもあるんですが、この語りが冗長なんですが、この冗長さが太宰だよ… 実朝の「滅びの美」とも言える姿を褒めて褒めて持ち上げる語りが実にくどいです。でも、このくどさが太宰… (´・ω・`)

斜陽」読んだ時も思いましたが、こういう自虐的なキャラって、「人間失格」の葉蔵=作者自身を投影している感が大変強いです。これが1943年の作だってんだから、戦時中もこの人は作家であり続けていたんだなぁと思いました。山本周五郎さんもそうだけどね!

ラスト、実朝の死は原文のままで終了。「人間失格」に通じる読後感… (´・ω・`)

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斜陽

青空文庫。

あいぽんで読めることがわかったので、次々にダウンロードしてはまってます。わし的には太宰治といったら「人間失格」と「津軽」なんですが、たまたま「トカトントン」の一説をちらっと見て、ほかの話も読んでみっかと腰を上げた次第。

華族のお母さまとかず子は敗戦で没落し、伊豆で隠遁同様の生活を送っている。徐々に生活が貧しくなるなか、お母さまは結核で亡くなり、戦地から帰還した弟の直治も酒に溺れる自堕落な日々を送っていた。かず子は弟が師と仰ぐ小説家の上原との一度きりの逢瀬を思い出し、彼の子どもを生みたいと思うようになる。

なんか成瀬監督が撮りそうな話でした。ただ、この作品を映画化するのは難しいだろうなぁと思いました。かず子役は原節子さんとか思い浮かびますが、お母さまがなかなかいないような気がします。ただ、わしも戦前の女優さんはそんなに知ってるわけではないので、もしかしたらいるのかもしれません。
と思ったら、2009年に映画化していて、かず子役を佐藤江梨子(「キューティー・ハニー」しか知らないけど見ていない… (´・ω・`))、お母さまを高橋ひとみ(誰だか知らない。顔見てもわからないけど、イメージ違うのは間違いない。何をしても可愛らしいお母さまとは違うような気がする… (´・ω・`))、上原が温水洋一(… (´・ω・`))、直治が伊藤陽佑(知らないわ… (´・ω・`))となかなか微妙なキャスティングだったようです。

最初はお嬢様然として(実際、華族のお嬢様なんですが)何もできないようなかず子ですが、貧窮な生活、母の発病と死、弟の帰還などの経験を経て、だんだんとたくましくなっていきます。そして、一度会ってキスされただけの上原の子どもを生みたいと思うようになると、まだ母親ではないんだけど、やっぱり女は強しというか、母は強しというか… そこら辺の展開が読んでいておもしろかったです。

ただ、さんざん放蕩生活を繰り返して、薬中になったりアル中になったりしている直治のキャラクターは、読んでいて「人間失格」の葉蔵がだぶりまして、最後、自殺をはかった時にはやっぱりなぁ…という気はしました。

そして次は「トカトントン」を読もうと思ったのに、「智恵子抄」をダウンロードするわしだった… (´・ω・`)

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ピーターラビット

青空文庫。

読んだことがなかったので、調子に乗って読みました。

いや〜、のっけからブラックだよね、これ。「お父さんがパイにされた」って。
洋服を着ていてピンチに陥るピーター、その後、服を脱いで逃げ出しますが、最初から服いらねーんじゃ? (´・ω・`)
でもお母さん、ちゃんと料理してるし、ラストではパン食ってるし、何か変… (´・ω・`)
農家のおじさんはピーターの服をかかしに着せちゃうし。

わしが想像していたような子ウサギのメルヘンとは全然違うようですが… そういうシリーズなんか、ピーターラビットっちゅうのは?

その後、教育会館にピーターラビット・シリーズ9冊の絵本が置いてあったんで全部読んでみましたが、やっぱり出てくる動物、服を着ています。「綿の国星」みたいに擬人化しているので服を着ているという描写ではないようです。
しかし、服を着て、料理もする動物というのは、言葉こそ通じませんが、もはや知的生命体と言ってもいいような存在なんじゃないかと思うのですが、人間とは意志が通じ合わず、人間の方もウサギと言ったら食う物という認識ばかりで、そもそも人間出すことに無理があるような… (´・ω・`)

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あのときの王子くん

青空文庫。

あいぽんで青空文庫を読めるリーダーがあるので早速ダウンロード。旧題「星の王子さま」を読みました。絵本だったので挿絵もそのまんまなのがグッド。

何か読んでるとじわじわと泣いちゃうんですよ、この話。キツネのところとか、花のところとか、王子が最後に倒れちゃうところとか。しみじみとね、泣けるんだよ、毎回…

冊子を手放してから久しいのですが、これからあいぽんで何度でも読めるのです。やったぁ! (・∀・)

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