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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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アリスと3人のふたご

山田ミネコ著。メディアファクトリー文庫刊。

「最終戦争伝説」シリーズで有名な山田ミネコさんの初期短編集。そういや、昔、花とゆめコミックスで見たことがありますが、冒頭のシリーズ紹介を見ていると、これで終わりじゃない模様。

両親を失ったアリスが、その財産を狙う叔父夫婦に命を狙われ、偶然、全寮制の男子校に潜入、じきに女の子だとばれてしまうが、学校をあげてアリスを守るために戦う。という粗筋の、アリス登場の「走れアリス」ほか、9篇を収録。

アリスの両親がまだ生きていた頃の「夏がどこかへいった」が、山田さんお得意のSFちっくさを漂わせていていい感じでした。

あと、「最終戦争伝説」シリーズの第1作「妖魔の森」がこの「アリス」シリーズだったのも懐かしい話です。一時期、これの花とゆめコミックス持ってたのよ。「冬の円盤」に入っていたのですが。

そういえば、最近は創作系イベントに行っていないので、山田さんの本に接する機会もありませんが、まだ完結はしてないのだろうなぁ?

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ムーン・ライティング

三原順著。白泉社文庫刊。

「はみだしっ子」で有名な三原順さんの漫画。「エックス・デー」にも登場したダドリー=トレヴァーが主役ですが、作者曰く、同姓同名の別人だそうな。確かに「エックス・デー」のダドリーよりも軽い感じです。

中学生の頃の友人トマスに呼び出されたダドリー=トレヴァーは、トマスが月齢1/4の時に豚に変わってしまうと知る。しかもトマスは近所の雌豚スザンナに追いかけられており、豚を飼うメイヤーにも豚泥棒と疑われていた。美食家のトマスは田舎町の郊外にレストランを経営していたが、2人の運命やいかに?

よりによって狼男ならぬ豚男とは、アイデアに脱帽です。しかし、この豚、侮れません。その身体は毬のようにはずみやすくなり、どんな高さから落ちても大丈夫な上、トマスの知性も残ってます。狼男みたいな残虐性もありません。

しかし、よりによって豚かぁ。ちなみにその特性はトマスのみならず、父が半月の時に猪男に変身し、祖父は満月の時に狼男に変身しました。遺伝のようです。

あとは三原漫画特有の大量の台詞たち。当人たちはいたって真面目なのに豚になってしまうという一点で醸し出されるユーモア。トマスの血を輸血されて、自身も尻尾が生えてしまうダドリーとのやりとりは、単におかしいだけじゃないメッセージが隠されているのかなぁと読み込んでしまう魅力にあふれているのでした。

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集団人間破壊の時代

サマンサ=パワー著。星野尚美訳。ミネルヴァ書房刊。

集団人間破壊というより、訳語ジェノサイドの方がなじみがあるような気がします。

ホロコーストの生存者レムキン教授による集団人間破壊禁止条約の成立から、第二次世界大戦後、世界で起きた集団人間破壊について書いていますが、わしが読みたいと思っていた各々の集団人間破壊について、というより、各地で起きる集団人間破壊において、アメリカ政府がいかに無策だったか、どう関与を逃れようとしたか、を描く方に重点が置かれているように感じました。

そういう意味では副題の「平和維持活動の現実と市民の役割」はあまり適したものとはいえません。むしろ原題の「America and the Age of Genocide」をきちんと訳してくれればいいのになぁと思います。

ただ、そういう点は差し引いても、イラクでのクルド人、カンボジア、ボスニアでのモスリム人、ルワンダでのツチ族、コソボでのアルバニア人への集団人間破壊についてはよく知ることができる本ではあります。

それにしてもこの本、本文が489ページと厚く、+序文が14ページと500ページ以上の本です。さらに文末に索引と註が100ページ以上です。最近、こういうノンフィクション系の本は読み慣れていなかったもので、えらく読み通すのに時間がかかってしまいました。むぅ、たきがはの読書の能力が落ちているということかもしれない。やっぱり本から離れると駄目だなぁ。特にネットで長文読むの、辛いもんなぁ。

と思っていたら、密林の書評で「翻訳がまずい」という一文を発見。わしも興味を覚えた「人間破壊の原野」って映画ってなに?と思って、ぐぐったらひっかかったのですが、なんと「キリング・フィールド」のことだって! うーむ、わしも著作を読んだことのあるプリーモ=レーヴィ氏のことをプリモ=レビって書いていて、こと外国の人の名前はみんな、自分の読むように音訳するからなぁと思っていたら、そこら辺もあやしそうな感じ? 私的にはこの手の本にしてはちょっと誤字脱字が目立つのが気になったけどね。

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アナーキズム

現代日本思想大系、第16巻。編集・解説 松田道雄。筑摩書房刊。

たきがはの思考はかなりのところでアナーキズムに共感するところがあるのだけど、前に大杉栄氏の著書をちょっぴり読んだだけで、神田の古本屋にあった「大杉栄全集」も確か10万円と高額だったために手が出ず、あとは「黒旗水滸伝」とかぐらいでお茶を濁して、実践的にお勉強したことはなかったのでした。

だから、思想的にアナーキズムに共感してるけれど、さて、そのアナーキズムのなんたるかをどれだけ知っているのかと言われると大変怪しいのですが、ただ、誰が何と言おうと、ほんとに根っこのところで、理想はアナーキズム、無政府主義であり、権力とかは信じられないと思ってるのだけは動かしようがないだろうな、と思ってます。それはたとえわしが最後の一人になっても、天皇万歳だけは決して言うまい、という確信です。

ただ、この本は勉強のためというより、近藤憲二さんの「思い出すまま」が読みたかったのでして、和田久太郎さんとか、村木源次郎さんとか、久板卯之助さんについて、いちばん近かったであろう人が書いたものが読みたかったのです。

そういえばこれ、大杉栄氏の「僕は精神が好きだ」だったっけ? あれ、載ってないや。アナーキズムじゃないからでしょうかね。まぁ、いいけど。

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うつろわざるもの ブレス・オブ・ファイア4 第5巻

壱村仁著。マッグガーデン刊。

いよいよ最終巻です。たきがは、涙腺決壊しまくってます。

表紙はいきなりコスプレです。作中にも登場する皇帝の正装をしたフォウルと、その臣下みたいなリュウです。
そして裏表紙はカイザーとタイラント。ゲームではリュウとフォウルの最強のドラゴンが一堂に会すのは最終戦のみ。でも夜空に並んだドラゴンズはなんかお話でもしてるみたいです。ほのぼのします。

以下はネタバレなんで、続きにしまっときます。

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