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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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歌う船

アン=マキャフリー著。酒匂真理子訳。創元SF文庫刊。

身体的に生き延びられない奇形で生まれたものの、知能は申し分のない少女ヘルヴァが、宇宙船に組み込まれたサイボーグとなって宇宙を駆け巡る、連作短編集。

アン=マキャフリーさんは「パーンの竜騎士」シリーズで1巻で挫折したことがありまして、あんまり手にしてなかったんですが、よく見かけるタイトルだったもんで、安売りされてたし、読んでみました。

解説にあるように、SF嫌いの人間に何度も読ませるほどの話かと言われるとそれほどではないと思う(惑星コルヴィでの出来事がよーわからん。SFに詳しい人なら理解できるのだろうか?)のですが、まあまあおもしろかったっす。
サイボーグものというと、「サイボーグ009」を初め、サイボーグについて否定的に捉えている漫画、小説が多いなか、肯定的に書かれたのは珍しいなと思いました。ただ、宇宙船につながれて、何百年も生きられるという設定が、機械につながれたことでそうなるのか、大した説明がなかったんで、まあ、サイボーグというのが延命装置の1つなのかな〜と思ったり。

ラストのハッピーエンドは、想像どおりというか、中盤で読めてしまいましたが、まあ、よしとしましょう。

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闇の土鬼

横山光輝著。全3巻。講談社漫画文庫刊。

「ジャイアントロボ」の十傑衆、直系の怒鬼の原型と思われます。片眼で七節棍を操る武芸の天才。OVA「ジャイアントロボ The Animation 地球が静止する日」では、Episode 6〜Last Episodeに登場、血風連という配下を持ち、一言もしゃべらない姿が印象的でした。あと、血風連ばっかりが戦うので、実力も不明。

間引きされた百姓の赤ん坊は、土に埋められても死なず、謎の法師に引き取られた。それから10数年後、土鬼と名づけられた赤子は法師、大谷主水の子として育てられるが、主水がかつて所属していた血風党に殺されたことで復讐の旅に出る。血で血を洗う土鬼の戦いは、奇しくも日本の闇を支配してきた血風党を闇に葬らんとしていた。

横山漫画の主人公は孤独です。「バビル二世」も孤独な戦いでしたが、あっちには5000年ももつスーパーコンピュータに、手足のように使える3つの僕がいましたが、土鬼にはほんとに部下も味方もいません。一応、愛鳥、稲妻という鷹と、一時だけ手を結ぶ霧兵衛という忍者が味方になりますが、それもほんの一時で、ほぼ全編、土鬼は孤独な戦いを強いられます。
しかも、この漫画には、最初に土鬼の生みの母が出たきり、女性がまったくと言っていいほど登場しません。なんとも男臭い、ストイックな漫画であります。

土鬼の戦いは、養父・大谷主水を殺されたこと、それが血風党のせいで、主水から習い覚えた武芸が血風党のものであったことから、復讐兼血風党の武芸を完璧なものにするという目的を兼ね備えて、孤独に続けられます。これを彩るのが、実在の人物である、宮本武蔵、駿河大納言・徳川忠長、柳生十兵衛などで、血風党自身の存命もからんでダイナミックに進んでいきます。

いや〜、土鬼がまた、格好いいんですわ。打たれても打たれても立ち直るタフさ、天性の武芸者の素質、ただひたすらに自分の目的に向けて邁進するひたむきさ、そして、最後には血風党の首領、無明斎(九大天王、無明・幻妖斎の原型でしょうな)に見せる細やかな心配りと大胆さなど、これでもかと詰め込まれた男の魅力にくらくら。

そんな土鬼と血風党を、「ジャイアントロボ」では首領と配下においた、直系の怒鬼と血風連の関係にも、またしびれてしまうのでありました。

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神に背を向けた男

全3巻。浜田翔子著。和田慎二原作。白泉社文庫刊。

全巻そろっていたので買ってみた。和田慎二氏の原作だし、前にもちらちら読んだことはあったのだが、全部通しで読んだことなかったので。

う〜ん、ちょっと香が万能すぎる気がする。
あと、佳樹も島津も万能で、郁人も何でもできるのはいまいちだ〜
敵がもったいつけてるわりに弱いのもなんだかな〜

タイトルからすると、アンチ・ヒーローものでそそられるんだけど、中身はレディ・コミなんで、甘々でだめでした。

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チェルノブイリの少年たち

広瀬隆著。新潮文庫刊。

1987年4月26日のチェルノブイリ原発事故について、小説風に綴った1作。最近、どっかで読んだ筋だな〜と思っていたら、週刊少年マガジンに掲載された読み切りであった。

こんな大事故が起こったというのに、いまだに原子力発電に対して、信頼できる人の感覚が理解できない。国家の隠蔽体質でいったら、旧ソ連だって日本だって似たようなもんだろうに。

一人でも多くの人に読んでほしい良著。そして当たり前のように消費している電気について、改めて考え直してほしい。

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日本宝島

上野瞭著。理論社刊。

たきがはの本好きは母のおかげである。たきがはの誕生日、クリスマスと何かと本を買ってくれ、与えてくれたおかげで今の自分がある。そう考えると、何だかんだ言いつつ、わしは母に頭が上がらない。

しかも、わしの母はわしの好みをいとご存じである。たきがははこのブログを読んでいる人には今更な話だが、いわゆる少女漫画というのが好きになれない変人で、2歳の頃には「夕焼け番長」を見ていたという人種である。そういう人間が「赤毛のアン」とか子ども時代に渡されて喜ぶはずがない、ということをわしの母はさすがによく知っているのである。おかげで、わしは母のくれる本がどれも好きだったし、何度も読み返した。「木陰の家の小人たち」「暗闇の谷の小人たち」「竜のいる島」「やまんばと空飛ぶ白い馬」「大草原の小さな家シリーズ」「エルマーと竜シリーズ」「ゲラダヒヒの紋章」など、母の買ってくれた本は今もわしの心に残り、影響を与えているのだと思うのでした。

しかし、この「日本宝島」は、たきがはが初めて期待を外された本でありました。昔っから長編嗜好なもんで長い本はいいのですが、なんちゅうか「宝島」とついた話でどきどき感がなかったのが原因だったのでしょうか。これ以後、確か、わしはほしい本を自分で指定するようになった記憶があります。

で、実家で捨てると言うのでもらってきました。どんな話だったか読み返したくて。

羽島平助の平凡な日常は、ある日、おときという少女に呼び止められたことで崩れ始めた。彼女の母、駒が託されたという父、庄兵衛の覚え書きが平助を宝島へと導いてゆく。だが、その裏には、藩の命綱とも言うべき、白粉、都わすれの謎もあった…。

読み返してみたらふつうにおもしろかったのですが、地味でした。登場人物も主人公の平助を初めとして地に足ついた感じではあるのですが、やはり地味でした。ううむ、何もわしも、そんなに昔から魔法がばりばり飛び交うような派手な話ばかり読んでいたわけではないのですが(第一、「指輪物語」では魔法なんてほとんど使われない)、なぜかこの話に抱く印象はなんちゅうても地味です。たぶん、ここらへんが波長の合わなかった原因でしょうな。思わず、時間を忘れてページをめくるどきどき感がない。話がおしまいに近づいていって、この話がもう終わってしまうのかと気づく残念さがない。

原料に鉛を使っている化粧品が、城下町で人死にを出しているらしい、という辺りから始まる導入部は、子ども向けの小説としては地味です。確かに、今のわしならば、なんかこの展開は水俣病とかを思い出すのぅ、と思ったりしますが、子どもの頃のわしはそういうものには興味なかったんで、化粧品で人が死ぬ、という展開にはわくわくしなかったんですなぁ。

と分析してみた。あと、たきがはの惚れ込むような格好いい人物が登場しないのもマイナスかも。浪人の新兵衛も悪くないんだけど、妙に説教くさいというか、なんか言ってることも地味っちゅうか。

地味。

ああ、それで、最近は外連味のある今川監督の「起動武闘伝Gガンダム」とか「ジャイアントロボ」とかに燃えているわけだな〜と妙に納得。

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