忍者ブログ

されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

子どもは判ってくれない

内田樹著。文春文庫刊。

密林のレビューで本を買ったのは久しぶりか、初めてかもしれません。ちゅうか、まともな本読むのも久しぶりなのは、趣味に堂々と「読書」とか書く人間としてどうよな師走です。

タイトルこそ「判ってくれない」ですが、どうしてどうして、わかってくれないと言う相手は何を考えているのか、著者はわかりやすい言葉で踏み込んでゆきます。こういう思想系の本で、小難しい専門用語を並べず、かといって、性急に結論を出すでなく、解き明かされるいろいろな現代の様相。しかし、その根底に流れているのは「弱い敵との共存」という、とかく右翼系の、愛国者を名乗る方々が忘れがちな態度だと感じました。
そうだ。世界にはいろんな人がいる。そのすべてがわしにとって愉快な隣人であるはずはないし、かといって、世界中を愉快な隣人だけで埋め尽くすことなんてできやしない。

そう言われてみれば、わしもずいぶんと偏狭な考え方に凝り固まっていたような気がします。

ほかにも、思わず手を打ちたくなるような意見の宝庫です。これは何回も読み直さないと損な気がしました。

中でも、精神年齢の算出法というのが出色でして、現代の人間の実年齢に5/8をかけると、精神年齢が出るんだそうな。あ〜、なるほど、たきがは、そうなると、まだぴちぴち(←死語)の20代ですわ。みたいな。

熱く戦争を語ってはいけない

正論を信じない理由

「嫌いなこと」を言葉にできない人に未来はない

動物園の平和を嘉す

日本人であることの「ねじれ」など。

わしも、こんな風な軽妙洒脱な文章が書けるようになりたいもんだなぁと思いました。

拍手[0回]

PR

うつろわざるもの ブレス・オブ・ファイア4 第4巻

壱村仁著。カプコン監修。マッグガーデン刊。

密林見てたら、新刊出てたので慌てて買いに行きましたよ。

リュウ・パートはゲームではこっからかなり長いんですが、アースラ隊長を加えてアスタナ、ついに行方不明のエリーナ王女と再会するまで、フォウル・パートが呪砲を撃たれたフォウル神皇陛下が帝都に乗り込むまで、といよいよ2人の出会いに向けてクライマックス。

うぉぉぉ〜 パブパブもサルディン島でのぞきをやるリュウもはしょられましたッ! まぁ、妖精さんも出てこない時点で、そういう息抜きっぽい部分はほとんどなしでしょうけど。

それにしても、ユンナさんは、たぶん、歴代の「ブレス」の悪役のなかではいちばんの嫌われ者ではないかと思うのですが、とうとうその嫌ユンナ派がすっきりするような展開があったのは、ファンへのサービスだったのだろうか、カプコン? クレイがユンナが殴るなんて展開、ゲームではかすることもできずに逃げられましたからねぇ。たきがははそこまで嫌いなキャラではないんですが(「ブレス」でいちばん好きなカップルがクレイ&エリーナ、フォウル&マミであるにもかかわらず、その両方にひどいことをしたキャラであっても、ユンナさんはあんまり憎めないのは、とあるサイトで読んだユンナさんの小説の影響もあるのかもしれませんが、あのサイト、閉鎖しちゃったんだよね〜 がっかり)、あそこで喝采を叫んだ読者は多いと思ったよ。

「亡き王女のためのパバーヌ」というクラシックの名曲が、ここまではまるシーンもないなと思います。そして、カプコンというのは、のりが関西でなんかべたべたのギャグシーンとかやるのに、実はきっついシリアスをやるメーカーなのだなとも思いました。

ゲームと違って、よくしゃべるリュウが違和感なくて、いい奴です。しかし、今回はアースラ隊長が可愛いです。フナムシに怖がらなくても、潔くけつを出さなくても、アースラは可愛いキャラです。

そういうシーンはなかったけど、中表紙でディースさまのハーレムが復活してました。万歳。
表紙はずっとリュウ&フォウル。作中では1回もしてないリュウの釣りシーンです。ゲームではもうこれでもかってぐらい釣るんですが。
裏表紙が草竜とオームに乗ったアースラ。ゲームでは、リュウしか乗らなかったなぁ、オーム。

このペースだと、いよいよ次巻で完結と見ました。おそらく、エンディングは十中八九、グッドだと思うのですが、フォウル神皇陛下の心情を思うと、せつないです。

拍手[0回]

消え去りしもの

岡野玲子著。メディアファクトリー刊。

たきがはの好きなファンタジー作品ですが、実はこの方の「陰陽師」って読んだことねぇ。一回、ぱらぱらって立ち読みしてみたことはあるんですが、どうも腰を据えて読もうという気にならない。陰陽師ものなら「帝都物語」でおなかいっぱいか、たきがは? あれを陰陽師ものと言っていいのか? 一時期、別の漫画家さんの安倍晴明ものを買ってたこともあるんですが、そのうちに飽きちゃって、安倍晴明は誰かと戦うという明確な目的などがあるわけではないので、いくらでも続けられると思われます。で、少年漫画の連載のようにいつまでも終わらない話にそのうちに飽きてしまったという。たきがははほんに飽きっぽいので、少年漫画は実は全巻買ったためしがありません。すでに完結してる漫画は別ですが。
手塚治虫とか横山光輝とか巨匠の作品が読みたいのは、ちゃんと完結してることがわかってるせいかもしれません。そう言えば、手塚治虫全集とかって出始めてましたが、うちにこれ以上、本を置くのがいやなので、やっぱり買わないだろうなぁ。でも読みたいなぁ。「鉄人28号」とかも読みたいのだがなぁ。

閑話休題。

というわけで、この「消え去りしもの」です。副題というか、作者はタイトルを「Missing Link」とつけたかったそうなのですが、発表当時の少女漫画界では横文字のタイトルは許されなかったそうで、日本語タイトルになったとか。進化論でよく言われる、人間と類人猿のあいだを結ぶものというやつですな。それが魔術師で、とある世界を巡る、魔術師たちの戦いを描いております。
掲載誌が「グレープフルーツ」って懐かしい! 今では廃刊となってしまいましたが、出た当時はずいぶんと先鋭的な雑誌が出たなぁと思ったものですけど、その「グレープフルーツ」でも英文タイトル駄目だったのか。
話がよくわからなくて、何回か読み直しました。主人公の妹のテューレが良い。あとは、精緻なペン先で描かれたような世界が美しく、この世界観にどっぷりひたって読むのがおもしろいかと。

拍手[0回]

アンダー

森脇真末味著。ハヤカワ文庫刊。

実は森脇真末味さんの漫画は1本も読んだことがありません。いや〜、たきがは、芸能物ってあんまし興味ないんすよ。ほとんど読んだ記憶がない。そうでなかったら、正統派の少女漫画。女の子が主人公で誰と誰がくっついたのどうのって漫画に興味がない。でも、本作は著者唯一のSFなもんで、読んでみることにしました。

義理の兄サラエを愛してしまったノヴァは、ある日、サラエにそっくりなドギーに会う。それから、殺人事件に巻き込まれ、ノヴァは自分たちの暮らす世界、アンダーの不可解さに気づいていく。果たしてドギーとサラエの関係は? そして、アンダーの秘密とは?

次々に繰り出される謎に、2回3回と読み返しました。Scene 1とScene 2で2つの主要な人物が明かされ、何の関連もなさそうな世界がやがて1つに結びつく。そこに至るまでのSF的なガジェットもおもしろく、もっとSF描いてほしいなぁと思いました。

拍手[0回]

カッコーの娘たち

樹村みのり著。ソノラマコミック文庫刊。

表題作ほか、「40−0」「晴れの日・雨の日・曇りの日」「砂漠の王さま」「夜の少年」「Flight〈飛行〉」を収めた短編集。

リアルタイムで読んでいた漫画家さんではないのですが、機会があるとつい手にしちゃうんだよね〜 大作とか長編を描く方ではないので、あんまり目立たないと思ってるんですが、見過ごせないといいますか、その作風に惹かれるといいますか。

「愛とあこがれ」をコンセプトに、おそらく著者自薦でまとめられたであろう短編集です。登場人物たちのあこがれがどれもせつなくて、でも、ラストで温かい結末を迎えるたびに、この作者は、きっと人間が好きなのだろうなと思って、読んでるこっちもほっとするのでした。

おそらく、ドイツのドレスデンと思われる町が舞台の「夜の少年」と、ファンタジーっぽい「砂漠の王さま」が個人的には好きです。
「カッコーの娘たち」と「Flight」で、ヒロインが音楽をやっているのは、何か符号でもあるのかしらん?

この方の描かれた「一人と一匹の日々」とかいったタイトルの、猫を拾った作家の話が忘れられんのであります。

拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

最新CM

(06/14)
無題(返信済)
(05/29)
(04/27)
甘くない態度(返信済)
(04/26)
謹賀新年(返信済)
(01/04)

プロフィール

HN:
たきがは
HP:
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

かうんたあ

脱原発意思表示Webステッカー

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン