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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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火山島Ⅱ

金石範著。文藝春秋刊。全7巻。

テンポがゆっくりなので、この巻は日本へ武装蜂起の資金集めに行った南承之(ナム=スンジ)と康蒙九(カン=モング)の話と、相変わらず済州島で酒飲んだり酒飲んだり酒飲んだり、たまに人と会ったりしている李芳根(イ=バングン)の話に終始しています。時間的には1、2ヶ月というところです。
ちなみに雑誌連載は次のⅢの中途(第9章)で一端終わっており、第10章〜第12章が単行本化に当たって描き下ろしされたそうですが、済州島四・三事件のさわりぐらいで終わりだそうなんで、時期を改めて続きが書かれました。

南承之は日本に残してきた母や従兄に結婚を迫られ、済州島に帰れなくなりそうになりますが、李芳根の妹・有媛(ユウオン)への思いを出すことで済州島に帰還します。李芳根の手引きとかもあって、お互いにまんざらでもないのですが、一方は革命の闘士、もう一方はソウルの音楽学校に通うお嬢様と立場が違いすぎるせいもあって、恋が成就するのか不安なところです。まぁ、南承之の先行きが真っ暗なことを思うと成就しても悲恋に終わっちゃいそうなんですが…

引き続き、分厚い第3巻を読破ちう。

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天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク

小川一水著。早川文庫刊。シリーズ物の第8部。全2巻。

時代がようやく第1部に追い着きました。
第1巻はイサリの側から第1部が綴られます。もっと早く言っていれば事態は変わっていたのかもしれないと、積極的に動こうとしないイサリにいらっとしましたが、考えてみれば、彼女も317歳とはいうものの、そのうち300年は冷凍睡眠していたのでまだ17歳の少女に過ぎません。けっこう無鉄砲なところはありましたが、思慮深いところも見せていたし、まぁ、しょうがないのかなぁと思いました。ただ、彼女に託したミヒルに反対するプラクティスたちの思いを考えると、もう少し積極的に動いてほしかった気もしますが。イサリを逃がすためにけっこう死んでるわけですし。

そして第2巻でようやく物語が動き始めます。カドムのパートとアクリラのパートとエランカのパートです。つくづくメニー・メニー・シープも大変なことになっています。それにしてもミヒルが積極的に討ってこないのは何を考えているのか… ミヒルの背後にはミスチフならぬオムニフロラの存在がちらちらするだけに不気味な動きです。

イサリが300年も生き延びた理由はわかりました。
救世軍の怖ろしさはサンドラたちが徹底して封じ込めたとのことでしたが、その当時の政府と決裂したアウレーリア一統まで忘れてしまい、第1部の段階ではただユレイン3世のみ知っていたというのはどうかと思う…
カルミアンは本来の知能を取り戻してきました。こうなると逆に油断も隙もありゃしない異星人なので、また何かやらかしそうです。石工として人間にこき使われていたのは、ミスン族ではなかったからのようです。数も足りなかったのかも。
アイネイアが医者と伝えられた理由は謎ですが、カドムの両親も医療従事者なんで、そういう家系としか… 適当ですが。

第9部はまだ発売されていないので、また続きが出たら読もうと思います。ただ、ちょっとつまらなくなってきたかも…

第7部でブラックチェンバーに生き残った子どもたちが大人になってぽんぽん子どもを産むんですが、医療といったら機械に頼り切りそうなこの時代に、肝心の機械が壊れ、専門家は一人もいない状況で赤ん坊の死亡率が低いなんてあり得ないという、男性作家ならではの欠点というか弱点が露出してしまったのがにんともかんとも。出産を甘く見てないですかね。

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ゴーゴーヘブン!

山田圭子著。プリンセスコミックス刊。全13巻。

涙と笑いのSUPERピカレスクコメディー(と裏表紙に書いてある)。

ばりばりの少女漫画です。交通事故で亡くなった根暗な少女・白雪が閻魔大王の孫プリンスに惚れられて期限付きで復活、そのドタバタを熱いタッチで描きます。当初は我が儘で自己中で俺様のプリンスと、その3人の下僕、ブルー、グリーン、小姓に白雪が振り回されていますが、次第にプリンスの孤独さと強さに惹かれていき、5000年もの命をもらって地獄の女王修行に話がスケールアップしていき、最後は3人の下僕の謎とかも明かして大団円。キャッチコピーのとおり、涙と笑いに溢れた話です。

昔、立ち読みで済ませたものを漫画全巻.comで意外な安さで売っていたので入手、あっという間に読み切ってしまいました。こういう外連味の強い話が好きだからさ、ほら…

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天冥の標Ⅶ 新世界ハーブC

小川一水著。早川文庫刊。シリーズ物の第7部。

セレスの地下に隠されていたブラックチェンバーに残された数万人の子どもたち。生き延びるための戦いを描く。

ここに来て、ようやく物語が第1部に繋がりましたが、前巻の「宿怨」に比べるとボリュームが小さい感じです。第1部まで、まだ300年もあるんですから、そこら辺もっとあるかと思いましたが、アイネイアたちも代替わりせず、歳こそとりましたが、死にもせずに終わりました。ううーん、どっかで書かれるんだろうか? 第8部の粗筋を見る限りでは、第1部の時代に戻ってしまいそうなんですが…

救世軍はアイネイアたちにとって脅威ではありましたが、それほど出てこず、第1部のフェロシアンのイサリがどうして300年も生き延びたか謎。
またブラックチャンバーを植民惑星メニー・メニー・シープにでっち上げたのはわかりましたが、300年ぐらいで救世軍の怖ろしさが忘れ去られたのも謎。
カルミアンは、その技術力の高さで救世軍を手玉に取るような知能犯でしたが、なぜ石工となって人間たちにこき使われていたのかも謎。
あと、作中でまったく医療の知識を披露しなかったアイネイア=セアキが、後生に医師として伝えられているのも謎。途中で唯一の医者も死んじゃうし、その手伝いをしていたという話もなかったし、ビデオ画像のような学習方法はあるようですが、そんなもので医療が身につくのが不明です。第2部がけっこう評価の高いパンデミックものなだけに、本来の医療の描写が案外、おざなりなのも謎です。
アンチオックスたちの能力は遺伝子レベルのものでいいよもう…

謎が謎呼ぶ展開です。

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天冥の標Ⅵ 宿怨

小川一水著。早川文庫刊。シリーズ物の第6部。全3巻。

第1部以外は1巻完結で来たシリーズですが、10部完結のシリーズがいよいよ折り返しに入ったためか全3巻と今まででいちばんのボリュームです。

救世軍の少女イサリとスカウトの少年アイネイア=セアキとの幸運な出逢いと宿命的な別れ。500年も虐げられてきた救世軍たちの怒りの爆発と、その裏で暗躍する昆虫型宇宙人カルミアンたち。救世軍に力を貸すラバーズ。救世軍を止めようとする各小惑星国家と、世界を支配するロイズ保険会社。今までの伏線を一気に回収し、また新たな謎をばらまく怒濤の展開は、さすがのストーリーテリングです。

そして、いよいよ第1部で登場した役者たちが揃ってきましたが、最後は第1部も真っ青の落としっぷり。第7部まで借りてあるので、一気に読んでしまいそうです。で、第8部もリクエストしとく。

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