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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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はるかなる水銀の旅

内容は専門的だと思うが、文体が子ども向けっぽい。その分、難しいこともわかりやすい。

水俣病の原因は有機水銀の一種、メチル水銀である。その猛毒性は有名だが、一方、体温計の水銀や奈良の大仏のメッキに水銀を使ったなど、人類への貢献度も高い。またお遍路で有名な四国の八十八ヶ所霊場巡りには空海が深く関わっているが、実は八十八ヶ所の霊場そのものが水銀と無関係ではないという話など、水銀てこんなに役に立ってるんですよ、ということも教えてくれる本。その分、水俣病にはちょっとさわってる程度。

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地球を呑む

手塚治虫作。1968〜1969年にビッグコミックで連載された漫画。最晩年の「アドルフに告ぐ」「陽だまりの樹」という2大傑作、少年漫画誌での連載等に比べると、いままでタイトルも聞いたことがなかった話だけによーわからん内容でした。「人間ども集まれ!」のが私的にはずっとおもしろかったような。

第2次世界大戦前後から各地に出没するゼフィルスと名乗る絶世の美女。その正体は母の遺言で復讐を果たそうとする7姉妹の偽りの姿。文明、男、金を滅ぼすために彼女たちが世界にしかけた罠は、関五本松というゼフィルスの色香に靡かなかったただ1人の男の出現により回り道をさせられつつ、本当に文明を滅ぼしてしまうのだった。

ゼフィルスの動機がいささか弱いというか説得力がないので、娘7人を捲き込んだ上、全人類にも犠牲を強いるのは納得がいかん。
関五本松が狂言廻しなんだが、ちょっと魅力ないかなぁ。

で、なぜか、この本、熊本県の環境センターの図書室に置いてあったんだけど、環境とどう関係あるのか謎。謎は深まるばかりなり。

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写真集「水俣」

W.ユージン=スミス、アイリーン・M.=スミス。

世界的な報道写真家、スミスご夫妻の水俣の写真集。胎児性患者の娘さんを抱いて、お風呂に入っているお母さんの写真を見た人は多かろう。その写真を撮られた方である。

たきがはがまだ子どもだった頃の水俣と、水俣病と、その周辺の風景。チッソと行政の振りかざす補償金という金の力が、患者さんたちを分裂させ、水俣の地縁を踏みにじった。その罪の重さ。
患者さんの側から写真を撮り続けたユージン=スミス氏が、チッソの社員に暴力を振るわれ、傷つけられ、カメラを壊され、後にそれがきっかけで失明することになっても「原告であると同時にジャーナリストではいられない」と言って、チッソを控訴しなかった、その冷静さ、公平さ。

ここには無数の証言と記録がある。けれど、「字に書かれたものだけで患者さんたちを見てはいけない」と言われたことを肝に銘じて、生の水俣に飛び込んでいこう。

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水俣の赤い海

原田正純著。フレーベル刊。

絶版になっていた本の復刻版。子ども向けの本のためか、主に小児性、胎児性の患者さんたちが中心に描かれている。

胎児性患者の一人、坂本しのぶさんが中心となって、水俣に当時、上り調子だった石川さゆりを招いてコンサートを行ったことはたきがはも知っている。しかし、あの石原慎太郎(当時、環境庁長官だった)がそれに手を貸していたとは知らなんだ。どの面下げて、「この人たちは知能が低いんだろう」と決めつけた胎児性の患者さんたちに手を貸したのか。そんなんで免罪になると思うなよ。おまえの罪はもっと重いんだからな、なんて思ったぞ。

その胎児性患者さんたちも40歳を越えた。あと50年もしたら、水俣病の患者さんたちは日本からはいなくなってしまうが、世界には似たような場所がいくつかあるそうだ。過ちを繰り返し続ける人間の愚かさ、原爆でも水銀中毒でも世界に先駆けておきながら、何ら有効な手を打てない日本という国の認識の狭さを思う。

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ヒマラヤの孤児マヤ

偕成社文庫。

大昔、たきがはが小学生だった時に読んだ本が勤め先に置いてあって、懐かしくて貸してもらった。
この本に登場される岩村さんご夫妻はいまは日本にいるらしい。昇さんは亡くなってるが、史子さんはお元気でマヤさんも40代になったとか。

ネパールという国がまだ鎖国をやめたばかりの1950年代から1960年代という時代。当時の日本よりもさらに100年ぐらい遅れていたネパールには結核を始めとする様々な病気が蔓延しており、その治療も困難な状況だった。そのネパールに日本から医師として派遣された岩村さんご夫妻は、マヤ=デビーという赤ん坊を引き取って育てることになる。その父親は行方不明、姉は結核で死亡、母も重い結核、兄がいた。

どうやら、たきがはが「結核って恐ろしい」と思ったのはこの本がきっかけだったようだ。
このころは鎖国していたブータンもいまではワールドカップに参加するほどに開けた国になったし、世界の移り変わりの速さを思ったりする。

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