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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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夜の言葉

アーシュラ・K・ル=グウィン著。岩波現代文庫。

小説じゃなくてエッセイ集。内容がちょっと古いですが、物書きの端くれを自称するたきがはにはなかなかおもしろく、また感銘を受けた本でもありました。

「目標とする所はあって、そこへはひとりで到達しなければならないのです」

「魂が閉ざされていれば、たとえすばらしい冒険ができても、内乱に遭遇したり、月旅行をしたりすることができても、そのような“経験”にもかかわらずなにも表わすものがありません。ところが魂が開いていれば、そんな経験などなくても、すばらしいことができるのです」

「ユートピアにはミセス・ブラウンはいない」

帯に書いてあるような「創作の秘密」ではない。そんなものは「14 書くということ」について読めば一目瞭然。でも小説を書きたかったら書くしかない。書いて書いて、それが決して成功することはない。
そう。「これで完璧」と思った時に人は止まる。

肝に銘じて書いていきたいと思いますです。

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精霊の守り人

上橋菜穂子著。偕成社。

前々から気にしてはいたんだけど、図書館で借りてみた。

おもしろい! 主人公のバルサが格好いいです。たきがは、こういう強い女性キャラクター好きなんす。強くて、いい女で、内に秘めた優しさと弱さと。あっという間に読みました(子ども向けだから大して長くないだろうとは言いっこなし)。

げーっ、なんでいままで手にしなかったのかなぁ。もったいないことしたなぁ。ぜひ、続きを読んでみようと思います。

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薔薇の名前

ウンベルト=エーコ著。

ショーン=コネリー主演で何年か前に映画になったんで、知ってる人も多かろう。
中世のイタリアのとある修道院を舞台に、遍歴の修道士ウィリアムと、その弟子アドソが、修道院長の依頼で謎の死を遂げた若い細密画家の事件の解決を依頼されるも、修道院では次々に殺人事件が発生。という話。
中世修道院ミステリー。ミステリーなんで種明かしはしませんが、ええと、「最初はホームズだと思ったのに落ちは金田一だった」というのがたきがはの感想。いや、金田一もの嫌いじゃありませんよ。映像なんか好きですけど、あれって推理物じゃないでしょ。どっちかというと「次にどう殺されるんだー?」ってホラーに近いと思うんすよ。だって、関係者のほとんど(また、血縁関係とか、縁故関係とか、過去に恨みがやたらに多いのも金田一ものの特徴でもありまして、気がついたら、金田一さんと警察以外の事件関係者が全部血縁、なんて落ち、珍しくもないもん)が殺されないと、金田一さんて事件解決できないでしょ。で、犠牲者が出ると「何で僕は気づかなかったんだろう!」って頭をかきむしり、お約束のふけがぱらぱら…って展開だもん。つまり、そういう話。ふけは落ちないけど。
書庫にまつわるトリックはおもしろかったです。ただ、宗教嫌いでキリスト教も嫌いで、異端だろうが正統派だろうが、どっちでもいいたきがはには、そこらへんの展開はどいつも狂信的でいやです。
ウィリアムはホームズ先生になぞらえるにはちと感情的に過ぎると思いますし、推理力も足下にも及びません。アドソもワトスン先生になぞらえるには、たぶん、映像化された、古いステレオタイプの、要するにギャグ担当のワトスン先生ならばわかりますが、原作やグラナダテレビ版の紳士であり騎士であり、友情あふれるワトスン先生と一緒にせんでください。失礼な。ぷんぷん。
上巻最後で「なんだかなー」な感想抱き始めていたたきがは、ふと、「京極堂」好きな人はおもしろいんでないかなーと思った。嫌いだけど。「姑獲鳥の夏」読み終わって、本をぶん投げたから。つーか、あれ、ミステリーじゃないから。あの落ち、ミステリーって認めませんから。ホラーですか。そうですか。

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所有せざる人々

アーシュラ=K=ル・グイン著。ハヤカワ文庫。

ずーっと前、ル・グインの名前を聞いたこともなかった時、短編の粗筋紹介を読んで、ずーっと気になってた話なんだけど、これじゃなかったなぁ。つーか、これ、長編だし。でも、確かル・グインの小説だったはずなんだがなぁ。短編集の「風の十二方位」になら載ってんのかなー。でも、あんな落ちがもろばれの粗筋紹介なんてありかなぁ。あれはあれでもう完結した話だったのかもしんない。

「ゲド戦記」がジブリ作で映画になるそーですが、なんでジブリのって宮崎監督がらみじゃなくても画風同じなんでしょ。あの絵でげっぷ。行く気なっしんぐ。あれがジブリの個性だと言われればそれまでですが、最近、アレルギー気味です。でも「ゲド戦記」って1巻しか読んだ記憶ないんだよな。初めて知った時には全3巻だったはずなんだけど。その後、4巻が出て、もっと後で外伝の1巻が出てたな。何で読まなかったのかな。たぶん合わなかったんでしょう。でも、2回目読んだ時には絶賛した「指輪物語」も1回目の時には「ふーん」てなもんだったんで、いま読み直したらおもしろいかもしれん。で、あんな長い小説なんで「ふーん」と思っておきながら2回も読んだのかというと、TRPGのマスターをするためだったのさ。背景世界知っておかないとまずいかと思って。あんなにはまるとは思いませんでした。ええ。何で1回目でおもしろいと思わなかったのか、あの頃の自分を問いつめたい気分です。ぼけ。ばか。2回目で気づいたんでよしとすべきでしょう。ふつう、2回目ないですから。たきがは、おもしろくなかったら、よほどの理由がないと1回で見捨てますから。

閑話休題。

で「所有せざる人々」なんですが、えーと、つまらなかったです。最初から期待してるのが違うせいもありますが、それは完全にたきがはの問題であって、ル・グインさんの問題ではないと思うんですが、途中まで、こうなるであろうと期待していたラストに至るまでが長くて長くてあくびが出ました。
ユートピア。そこがユートピアになると、たぶん、人は暮らしていけないような気がします。そういう話だったのかもしれませんが、そうしようとしている主人公たちの後ろに彼らが築くであろうユートピアが見えて、なんかそこらへんが退屈でした。どんな国も最初から悪かったわけじゃないんだよ。でもどっかで間違えて、どっかでけっつまづいて。ほかの国を滅ぼしたり、自分が滅びたり。現実の世界はもっとどぎつくて、ひねくれてて、へそ曲がってて。ユートピアはとても単純。だから退屈。だからそんな世界にはいたくない。まぁ、この地球上にあり得ないのがユートピア。だから、SFになるのかな。

同じル・グイン著の「闇の左手」という小説を前に読んだんですが、こっちのがおもしろいんだけど、たきがはの好きだった1章が最近立ち読みした「闇の左手」から消えてたような気がする。なぜ? 何かあった? なんで?

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冬長のまつり

エリザベス=ハンド著。ハヤカワ文庫。

よーわかりませんでした。すごく視覚的な文章だと思うんすが、その映像が全然頭に思い描けなくて、「きれいな顔」とか「全裸の男の子」とか、そういう直接的な言葉以外は全然駄目でした。
「指輪物語」の瀬田貞二さんの文章だとするすると描けて、サムもフロドもガンダルフも、オーク鬼もゴクリもみんなそこにいて、中つ国という世界が見えるように思うのですが、この話はそーはいきませんでした。まぁ、相性というのもありますか。向き不向きとか。なかなか人様のお薦め本というのは難しいもんです。

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