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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ファイリングの進め方

野口靖夫著。日経文庫。

書類整理、つまりファイリングのノウハウが書かれた本。仕事の役に立つかと思って読んでみたが、1991年と年代が古く、OAへの言及がほとんどなかったんで、残念ながら雑学程度に終わりそうな気がする。
しかし、それはそれとして、日本社会がどうしてファイリングが苦手なのか、ファイリングとはかくあるべし、という指針はそれなりに参考にはなりそうである。

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水守の家

吉井惠璃子著。Hand to Land編集室刊。

久しぶりに小説読んだ。
水俣の人が書いた、方言が心地よい掌篇4作収録。「Never Land」「飛鳥」「フユ婆の月」「水守の家」。
落ちのよーわからん「Never Land」、後味の悪い「飛鳥」と最初の2作が好みでなかったんですが、田の神様(たんかんさん、と読む)祭りとそこで踊られる早乙女の舞にまつわる「フユ婆の月」、ちょっぴり和風ファンタジーを加味した「水守の家」はなかなかおもしろかったっす。
方言とか、山の暮らしも足着いた感じが良かった。たきがはにはこういうの書けまへんもん。やっぱりねぇ、地の人にはかなわんところがありますから。

ぜひ「フユ婆の月」「水守の家」路線で次作が読みたい。

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生ける人形の告発

首藤留夫著。労働旬報社刊。

水俣病の発生から新潟水俣病の発生まで、15年間の、いわゆる忘れられた時代をリアルに描いたドキュメンタリー。
その中心に、5歳で発病し、意識不明になり、「生ける人形」と言われながら、1974年、23歳の生涯を閉じた松永久美子さんを据える。

水俣病の原因物質が有機水銀とわかるまで、タリウム説、マンガン説から、悪意に満ちた爆薬説、アミン説などいろいろな説が出ていたが、それほどチッソの工場廃液は有毒物質のオンパレードだったようだ(と言っても御用学者の唱える爆薬やアミンはいまの時代には「馬鹿じゃん」の一言で片づけられるほど、根拠がいい加減である)。

四大公害病の中でいちばん最初に発生したにもかかわらず、水俣病は最後に訴訟を起こした。そのひずみはいまにも通じるほど根深い。

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女絵かきの誕生

丸木俊著。朝日選書。

「原爆の図」「水俣の図」などなどを描かれた丸木俊さんの自伝。
北海道のお寺に生まれ、絵の勉強がしたくて東京へ。画家になることを断念して小学校教師を4年、外交官の家庭教師としてモスクワに行くこと2度、一時は南洋に渡り、ゴーギャンのような暮らしを願うも、丸木位里氏との出逢いにより、結婚。その間、十五年戦争が始まっており、やがて8月6日に広島に核爆弾が落とされる。

なんか波瀾万丈の人生だなぁ。お二人のあいだに子どもがなかったのは、被爆直後の広島で受けた放射能のためもあると思う。でも、俊さんは子どもがとても好きで、小学校教師の仕事も好きでたまらなかったと書いてあった。だけど、絵を描くこととは両立できず、教師を断念したわけである。
位里さんも俊さんも言ってるのだが、やはり一連の「原爆の図」等の大作はこの二人が夫婦でなかったら生まれなかったと思った。人物画を描いているのは俊さんで、位里さんは墨を流し、という分業ではあるけれど、個々の画家だったならば、あの絵は描けなかったろう。

先日、たんぽこ通信に丸木スマさんの事件で検索に来た人がいたので何のことかと思っていたら、手伝いに来ていた若者に殺されたんだそうである。ショック…スマさんが絵を描いていたのは8年間、ということは知っていたけど、まさか殺されて終わっていたとは思わなんだ。

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公害原論(合本)

宇井純著。亜紀書房。

足尾銅山の公害に始まり、水俣病はもちろん、1970年ごろまでの日本の公害について、どのような原因でどのような経過をたどり、どのような結末を迎えたか、あるいは現在、どのような事態にあるかをすごくわかりやすい言葉で語った、宇井純さんの東大都市工学科助手時代の自主講座での講義をまとめた本。合本とあるのは本来3部冊だったのを1冊にまとめたから。全部で700ページ以上の大著であるけど、学者っぽい小難しい言葉(専門用語という意味でなくて)はあまり使われていないのと、話し言葉であるのでなにしろおもしろい、わかりやすい。これ1冊読込むと日本の公害のことはかなり詳しくなれるんじゃなかろうか。
公害の原則、起承転結、公害に第三者はいない、補償の相乗論、などなど、内容はともかく気楽に読めるので超おすすめっす。

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