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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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戦争と天皇と三島由紀夫

朝日文庫刊。保阪正康ほか著。

朝日カルチャーセンターの対談集。2005年の話なんで、民主党の党首がまだ前原だったり、小泉がまだ総理だったりと時事ネタの古さも目立たないでもありませんが、まぁ、そこらへんに目をつぶれば、天皇についてかなり広範囲に語った本。ただ、タイトルにある「三島由紀夫」については、メインで出てくるのは対談1つ分だけで、基本的なテーマは「昭和天皇」と言った方が良いかと思います。
あと、帯に「定説を覆す画期的な対論集」とありますが、そんなに「目から鱗」な話はしてなかったと思うんですが。わしの基本スタンスとしては、

昭和天皇の戦争責任
天皇制の廃止

ちゅうのがありますんで、それに比べたら、天皇制を支持する人びとの、さして目新しくもない話って感じ?
あと、これ、「いま、戦争を考える」シリーズと銘打って、朝日文庫が出した6冊のうちの1冊なんですけど、この本、そんなに戦争が主題って感じじゃなかったな。
昭和について、天皇について語る前に、あの戦争について、日本がなした責任について、国際的に認められるような姿勢を見せないことには、いつまでも日本て歴史的な鬼子のまんまじゃなかろーかと思ったり。

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ミカるんX 第1巻

チャンピオンREDコミックス。秋田書店刊。高遠るい著。

チャンピオンREDに連載中の漫画で2番目に好きなやつっす。1番目が「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」であるのは言うまでもないですね。
絵柄が好みだったのと、初めて買ったチャンピオンREDに作者インタビューが掲載されてまして、「目指すのは今風のかっこいい宇宙人とかじゃなくて、一昔前のいかにも着ぐるみです〜という怪獣アクション」(意訳:たきがは)と書いてあって、そういう雰囲気って好きなんだよな〜 「ゴジラ」とか「ガメラ」とか、「仮面ライダー(たきがはが見てたのは「V3」までだが)」とか、戦隊ものとか。で、注目して読み始めたら、これがなかなかおもしろいんす。

規格外優等生・鯨岡ミカと、福井県民・南るんなが、東京市(設定の上では特別行政区で、首都は愛知新都だそーです)に次々に飛来する宇宙怪獣に、合大(合体して巨大化の略)して立ち向かう美少女アクション。

表紙が主人公2人のレズっぽいのに話がレズっぽくないとAmazonで言われてましたが、美少女アクションであって美少女レズ・アクションではないから、的はずれだと思うのだが、合大したミカさんはなぜか全裸だし、けっこう気楽にるんなにキスしちゃうし、あながちレズ要素がなくもありませんが、詐欺師宇宙人ペソマルク星人・臍矢円弧とか、寮長と市営軍と2つの顔を持つ七宝堂さんとか、ヒミツさんとか癖のある脇役も魅力的。

先の楽しみな漫画であります。

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エックス・デー

三原順著。白泉社刊。

漫画だす。三原順さんといえば「はみだしっ子」シリーズが有名ですが、わしもほとんどそれしか読んだことがありません。「ルーとソロモン」は全然。最後のシリーズとなった少年が豚に変わる話とかも全然。いいんです、「はみだしっ子」だけでも。
でも、若くしてお亡くなりになってしまったので、もう新作が読めないかと思うと、漫画界にとっては明らかに損失だな〜と思うわけです。

三原順さんの漫画はなんちゅうても台詞の多さ。画面だとトーンの多用とかありますけど、「はみだしっ子」でもなにしろ台詞が多くて、でも何回も読み直さずにいられないんですよ、この方の漫画は。何回も読み直させる力がある。そうして読み直しているうちにだんだん台詞の意味がわかってきて、あ、そういうことか! そういう意味だったのか! と気づくのが楽しいんです。「はみだしっ子」もそうして何回も読み直した。たきがはは特にサーニンが好きでしたんで、「裏切り者」とか「カッコーの鳴く森」とか、アンジーとふーちゃんとか、読み返しました。でも、最後の話となった「連れていって」で、どうしてグレアムがあそこまで死にこだわるのかどうしてもわからなくて、それにサーニンがとうに死んでしまったクークーを追って森に入っていったのとかわからなくて、アンジーとマックスはいいんだけど、どうしてグレアムとサーニンはああいう終わり方なんだろうと、いまもわかっておりません。うーん、懐かしい。また読みたい。
一時期、漫画をかなり整理したもんで、「はみだしっ子」も全巻(4人の養父となるジャックと、その悪友ロナルドの少年時代からを描いた3部作「ロング・アゴー」も)揃えてたのを全部手放したもんで、たまに読みたくなるのでした。

で、「エックス・デー」最初、何のことかわからず、読み直して、ニュートの台詞から、ああ!と納得。登場人物もダドリー、アデール、ルドルフと一癖も二癖もあり、それがまた読めば読むほどするめのように味が出てくるのも三原順漫画。
もうしばらく読み返してみようかと思います。

ジャンルとしてはたぶん、ヒューマンに属するのでしょうが、そういう単純なジャンルわけができないのも三原順漫画っす。

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住井すゑ作品集1

新潮社。住井すゑ著。

デビュー作品「相剋」と「大地にひらく」を掲載。「大地に〜」は読売新聞の連載小説。

住井すゑさんと大作「橋のない川」の著者で、たきがはも好きな作家の一人だったりするんですが、図書館に作品集が置いてあったんで、順番に読もうと思いまして、手に取ったのが間違いのもとだった。

つまらねぇぇぇ!

これがほんとに「橋のない川」と同じ作者か〜?!と思うくらいつまらん話でした。げほげほ

「相剋」は最初、恋愛ものかと思って読んでいたら、ヒロイン咲枝が上京し、岸村と同棲して、とある雑誌社で働くようになってから、いきなり、階級がどうとか労働者がどうとか言い始め、主張が入れられずに退社するところで終わり。前半の「愛しいお兄様」ってなんだったの? 千塚ってただの笑いモン? 何で岸村と結婚できないの? などなど、ヒロインの唐突な変わりように目がてん。「橋のない川」とかから鑑みるに、主題はおそらく後半なんでしょーが、全体の1/3もないよ、それ。最初は岸村と結婚できず、千塚と結婚させられ、千塚の家族に復讐をするヒロインが、いざ岸村と同棲すると、なんか痴話喧嘩始まるし。

で、「大地にひらく」も一風変わっております。ヒロイン登場までが長い。ヒロインと主人公が目覚めるまでえんえん200ページ。こんな新聞小説、ほんとに受けたのか?

好きな作家だからって、何でもおもしろいとは限らないもんですネ。ごほごほ

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5000年前の男

文藝春秋刊。コンラート=シュピンドラー著。岬上司訳。

1992年にアルプスで発見された凍結ミイラのドキュメンタリー。

たきがは、ホラーもサスペンスもスプラッタも苦手ですが、なぜかミイラものが好きだったりします。それも「ハムナプトラ」みたいなミイラものの創作じゃなくて、実物のミイラを見に行くのが好きだったりしますし、子どものころはテレビでミイラ特集なんかやってると、「こわ〜い」とか言いつつ、喜んでかけていたものでした。子どものころは上野の国立民俗博物館(JRの上野駅から行くと、動物園からいちばん遠い奥まったところにあるやつ。入り口に恐竜の骨があって、外に鯨の模型が飾ってある国立科学博物館ではありません)の1階にあるミイラがどうしても見られなくて、顔をそむけつつ見学したものですが、国立科学博物館の人類学(だったかな)の4階にあるミイラとか干し首を見られるようになったら、なぜかミイラも見られるようになりました。いまだに藤原四代のミイラを見に行ってないので、そのうちに行きたいと思いつつ、なかなかきっかけがありません。

タイトルに「5000年前」とあるように、紀元前3000年ごろの男性のミイラなんですが、その発見過程から、なんでアルプスの氷河に流されずにほぼ完全な形で残っていいたのかとか、遺物についてとか、遺体の状態についてとか、現地で調査にあたった人の著作だけに詳細で、根拠がしっかりしてて、上質の謎解きを読むようなおもしろさがありました。

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