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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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おたんこナース

佐々木倫子作。小林光恵原案・取材。小学館ビッグコミック刊。全6巻。

新米ナース、似鳥ユキエの看護師としての奮闘や患者、同僚のナースや医師とのふれあいを通じて、三歩進んで二歩下がるを地でいくペースで成長していくさまをコメディとシリアスを交えつつ、描く。

基本的に1話完結で(たまに前後編)同僚の看護師や医師は共通ですが、患者はわりと出たり入ったり死んだりという展開でした。

「動物のお医者さん(ヒヨちゃんとミケとおばあさんが好きだった)」の作者らしく、人情コメディって感じです。婦長さんのオールマイティっぷりと、看護をビジネスだと言い切る堀田さんのドライなんだけどドライになりきれない熱血漢ぶりとかがけっこうおもしろかったです。

最初の方の話で太宰治似の患者さんに入れあげる展開がありますが、玉川上水(太宰が心中したところ)とか行ったんでしょうか? 全集持ってるとか入れ込み方が半端ないんですが、今は青空文庫で全部読めるはずなので、うちのあいぽんに全部入っているんですが、そういや、本の形式で読んだのは「人間失格」と「津軽」だけだったかもしれない…

患者さんが死んでしまう話でも笑いを忘れないのはさすがだと思いましたが、この手の「打ち明け」漫画って、一回読んだらもうおしまいかも。

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家栽の人

毛利甚八作。魚戸おさむ画。小学館ビッグコミック刊。全15巻。

全15巻なんだそうですが、図書館においてあったのだけ読んだ。

どんな話かと思ったら、植物に博識な家庭裁判所の裁判官を主役にした連作でした。しかし主役の桑田さんはマスター・キートンによく似ていると思いました…

それぞれの話のサブタイトルが植物のですが、基本的に1話で完結。あと、家裁なので少年事件も多し。
桑田裁判官は時に優しく、時に厳しい眼差しで判決を下すわけですが、片岡鶴太郎や時任三郎というのはちょっと印象が違うような…

「家族のため」を理由に東京への栄転を断る桑田さんですが、家族がこれまたいっこうに出てこなかったんですけど、読まなかった巻には出ていたようです。

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どくとるマンボウ昆虫記

北杜夫原作、手塚プロダクション小林準治画、小学館クリエイティブ発行。

漫画版が置いてあったんで読んでみました。

歌人・斎藤茂吉の息子であり、医者としても作家としても有名な北杜夫さんの昆虫にまつわるエッセイです。
虫についてのエッセイというとファーブル博士の「昆虫記」が有名ですが、あちらに比べるとかなり軽いのは、昆虫学者ではなくて昆虫好きにとどまっているからなんだろうと思います。

とか書いていたら、ファーブル昆虫記がまた読みたくなる罠…

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死刑囚042

古手川ゆあ著。ヤングジャンプコミックス刊。全5巻。

たきがはこだわりの死刑を扱った漫画ですが、ちょっと近未来の設定で、死刑制度が廃止された日本で、死刑囚042号・田嶋は死刑囚に学校でボランティアをさせる実験に選ばれ、そこでの生活や、彼の心情の変化、顛末を綴った話です。

042は「おしに」と読みます。本名は田嶋良平といいまして、暴力団の主催する賭けボクシングで7人も殺したために死刑囚となった人物です。しかも8〜14歳の時にさらわれていたことがあり、感情を失った殺人犯として登場しますが、法務省の椎名博士の主催する実験に参加することで生き延びようとします。
仕事自体はとある公立高校での雑用(掃除とか花壇の手入れとか)なので簡単なものですが、田嶋の頭には特殊なチップが入れられており、脳の破壊活動を司る部位が殺人を犯すほど興奮状態に達すると爆発してしまうようになっているのです。
あからさまな人体実験なんですが、なにしろ元が死刑囚なもんで、死んで元々な実験、あと設定上はこの実験が試しに遂行されるという話なので、人権団体に知られたら非難囂々となりそうですが、そこら辺はスルーしてます。

まぁ、作者の方も後書きで言ってるように、一種のお伽噺として、死刑囚とその実験者、そして、たまたま巻き込まれてしまったような周囲の人びととの交流が主題なんですが、いろいろ考えさせられる話です。

わしとしては全五巻と短いもので一気に立ち読みで読んでしまい、第五巻の笹塚さんの台詞で一気につぼにはまって、田嶋のキャラクターもけっこう好きだったんで、そのまま大人買いしました。

すでに「印象に残った言葉 2016年版」でも記載しましたが、

「椎名さんは… 死刑賛成論者でしたね 僕は そんな はっきりした意見などないんです 元々 人の考えなんて 自分の考えなんて はっきりしたもんじゃないと 思うんです 被害者にかかわれば 被害者の気持ちに賛同し 加害者にかかわれば また情のようなものが湧く それが人情ですし 人間だと 一つの物事には多様な側面がある 僕は その一つを選び 自分の意見だなどと あなたのようには 決められないんです きっと そういう人間の方が 世の中には多い ただ人が死ぬのは嫌だなあ と思うだけです それは そんなに いけないこと でしょうか?」

主人公は田嶋なんですが、もう一人の主人公とも言える椎名博士がええキャラクターで、ダブル・ヒロインのゆめちゃん(集英高校の生徒。盲目。田嶋とは点字で文通する仲)とかあやのさん(主婦。ゆめちゃんのボランティア。序盤で田嶋といい仲に)とか、椎名博士の部下の真崎とか、ええ人ばかりです。

是非、読んでもらいたい傑作です。

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金の靴 銀の魚

原作:河井克夫。画:市川ラク。ビームコミックス。エンターブレイン刊。

「趣味の店ヨーロッパ」というシリーズものだったらしいんですが、そのわりに現代日本あり、イスラム圏ありと、何でもありの短編集となってます。

タイトルの「金の靴 銀の魚」がいちばん長い話で前中後編とありますが、あんまり後味が良くありませんでした。

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