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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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魚影の群れ

監督:相米慎二
原作:吉村昭
出演:小浜房次郎(緒形拳)、その娘トキ子(夏目雅子)、依田俊一(佐藤浩市)、アヤ(十朱幸代)、ほか
日本、1983年

夏目雅子さんが出ているというので親が見ていたのを一緒に見ましたが、まず、大間が舞台だっていうのにびっくりして、夏目さん以外にも緒形拳さんや佐藤浩市が出てたので二度びっくりし、スタッフを探していたら相米慎二監督(遺作となった「風花」のみ鑑賞)で吉村昭さんが原作だってんで三度びっくりしたのでした。

大間に住むマグロ漁師、小浜房次郎と、その娘トキ子、トキ子の結婚相手、依田俊一の三人の愛憎劇。

ですが、ここにトキ子の母親で、房次郎と別れたアヤとかもちょっと絡むので、実質的な主役は房次郎のようです。

大間と言えば、原発が絶賛建築中の本州の北の端です。そういや、何年か前に行ったっけ。マグロの産地としても有名ですが原発なんか作ったらマグロ売れなくなるかもとか心配しないんですかね。どっちにしても、わしは食物連鎖の頂点にあるマグロは食べなくなりましたが、ツナとか食べないとほんとに不便でかなわないんですが、できたら魚介類も食べたくないくらいなんですが、どうなんでしょうか。

話の方はそこそこおもしろかったんですが、夏目さんの訛りが酷くて言っていることが半分くらいしか理解できませんでした。緒方さんぐらいなら何とかなるんですが。

わしのなかでは佐藤浩市ってこういう青臭いイメージが抜けないので、そういう意味ではちょうどいい映画でした。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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シン・ゴジラ

監督:庵野秀明
出演:矢口(長谷川博己)、赤坂(竹野内豊)、カヨコ=パタースン(石原さとみ)、大河内総理(大杉漣)、東官房長官(柄本明)、花森防衛大臣(余貴美子)、里見総理(平泉成)、尾頭(市川実日子)、財前(國村隼)、片山(嶋田久作)ほか
日本、2016年

話題作ですし、たきがはの大好きな「ゴジラ」ですが、なにしろ前評判が「自衛隊が頑張ってた」だったので、そういう映画は何でも嫌いなわしは劇場まで見に行きませんでした。ただ、どれだけ酷いのか確認するためにテレビでかかったのを見ました。前評判どおり酷い映画でした。

自衛隊さん、公務員さんありがとうのためにゴジラを使うな

とわしは言いたいです。ぶっちゃけ、それだけの映画です。ゴジラの必要性はまるで感じません。別に「惑星からの幽体X」とかでも「未知との遭遇」でも全然問題ありません。その時点で「ゴジラ」として失格です。

あと、次も声を大にして言いたいのですが

「ゴジラ」映画だとわかっているのにタイトル・ロールが出るまで長すぎ

そこまで閣僚とか公務員が右往左往するわけです。「想定外」の出来事だと言って「ゴジラ」という名前がなかなか出てこない上に、書類だけのおっさん(ただし日系アメリカ人っぽい)が名付けた「ゴジラ」という呼び名がもったいぶって出てくるのです。
だってタイトル見て、みんな「ゴジラ」を見に来ているわけじゃないですか。巨大不明生物(主人公の職場では最後までこの名称まで通しますが)なんて余計な時間稼ぎなんですよ。さっさと「ゴジラ」と言え。「ゴジラ」見に来てるのにもったいつけるな。

さらに次も突っ込みたいんですけど、有名な俳優を使っているのはしょうがないからいいんですけど、

何十人も登場する役名をいちいち覚えられないから全部実名にしてほしかった

ですね。

さらにうちの親(怪獣映画はそもそも見ない)が見た時に「なにしろ漢字だらけの長い肩書きがずらずら出てくる上に、読み切らないうちに消える」と言っていましたけど、そうなんですよね。何かやたらに長い肩書きが次々出てきますけど、まぁ、わしはわかっていたので最初からまともに読みませんでした。いや、読んだそばから忘れました。だって、出演している俳優さんは知った顔が次々なんですよ。でも、その人たちが全員違う名前(役名)をつけているじゃないですか。それも字幕なしで。覚えきれねーし、その間に話はぽんぽん進むしで、わしは話を追う方に専念しましたので役名はほとんど覚えませんでした。

最初から最後まで名前のある登場人物は閣僚か役人か自衛隊だけという公務員さん礼賛に徹してました。だから、ラスト、矢口の立てた作戦も失敗することなんかなく、想定外の事態もそうそう起こらない。そんな「ゴジラ」映画、見たくねーですよ。二度とゴジラに触るなと言いたいです。

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密偵(3回目)

監督:キム=ジウン
出演:イ=ジョンチュル(ソン=ガンホ)、キム=ウジン(コン=ユ)、ヒガシ警務局部長(鶴見辰吾)、ヨン=ゲスン(ハン=ジミン)、ハシモト警部補(オム=テグ)、ルドゥビク(フォスター=バーデン)、チョン=チェサン(イ=ビョンホン)、キム=ジャンオク(パク=ヒスン)、ほか
見たところ:横浜ムービル

韓国語版、英語版と都合3回目、3つのバージョンで見た「密偵(韓国語版と英語版のレビュー)」です。英語版でもかなり補足できたと思ってたんですが、なにしろラストまで見られなかったもんで最後までちゃんと確認できて良かったです。相変わらずソン=ガンホ氏が良かったですが、先日見た「新感染」での演技と違うコン=ユ氏も良かったですね。内に秘めた熱意と若さと愛情がにじみ出てました。

ラスト、ジョンチュルが協力者はいたものの、ほとんど一人でヒガシほかを爆死させるのはできすぎだと思いましたが、クライマックスとしてはほぼ満点な出来で、こういう緊迫したシーンでバックにクラシックが流れるのはもはや定番な感じです。
しかも、ジョンチュルの役目はそこで終わりではなく、さらに二重スパイと疑われた(冒頭のジャンオクの死で)ドンソンに爆弾を渡して、ドンソンが朝鮮総督府に向かうというシーンは不謹慎ながらわくわくしましたし、ジャンオクが仏像を売ろうとした商人と会い、射殺するシーンに至りましては「JSA」のオ=ギョンピルばりの断固とした決意さえうかがえてかっちょよかったです。
また「嫁がいるのに反日」と心配してましたが、子どもがいたことも判明し(嫁が赤ん坊をあやしていたシーンあり)、ますますジョンチュルの行く末が案じられてしまいました。表面上は親日で、しかも義烈団を裏切った卑劣な警察官というのがジョンチュルの立場なので、そこは「太白山脈」で生き残った金範佑(キム=ボム)みたいに辛いだろうからさ…

ただソン=ガンホ氏、最近はこういう眉間に皺寄せてる役が多いので「大統領の理髪師」とか「反則王」みたいな等身大の役もやってくれたら嬉しいですね。

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上海特急

監督:ジョセフ=フォン・スタンバーグ
出演:上海リリー(マレーネ=ディートリヒ)、ハーヴェイ大尉(クライヴ=ブルック)、フイ=フェイ(アンナ・メイ=ウォン)、ほか
アメリカ、1932年

親が見ているのを横目で見てました。

「モロッコ」と同じ監督だそうですが、マレーネ=ディートリヒ以外は名のある俳優が出ておらず、特にヒーロー、ハーヴェイ大尉は上海リリーがぞっこんな相手のわりにはぞんざいな配役です。

わし的には大好きだった「蘇州夜曲」の魅力的なヒロイン、上海リリーの元ネタがこれかと思って、あの当時のお耽美だった森川久美さんの絵を思い浮かべてました。ただ、あちらの上海リリーはマフィアに君臨してましたが、元祖・上海リリーはただの酒場の歌姫のようでアクションシーンはありませんでした。当たり前だ。

命がけでハーヴェイ大尉を救ったリリーは最後、ちゃんと大尉と結ばれたのでハッピーエンドでしたが、話としてはつまらなかったり。

どっちかというとキャラクターとしては、娼婦とかいって蔑まれていたけれど、中国語もわかるフイ=フェイさんの方が魅力的だったかも。

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たそがれ清兵衛

監督:山田洋次
原作:藤沢周平
出演:井口清兵衛(真田広之)、飯沼朋江(宮沢りえ)、飯沼倫之丞(吹越満)、甲田豊太郎(大杉漣)、余吾善右衛門(田中泯)、久坂奉行(小林稔侍)、井口以登(晩年)(岸惠子)、ほか
日本、2002年

山田洋次は映画監督としては「息子」以外、評価しておりません。近年の作も予告篇見るだけで駄目駄目感が漂っており、代表作「男は辛いよ」シリーズも好きじゃないのです。しかし、こちらの映画は初時代劇としてけっこう評判が良かったので見てみましたが、結論はいまいちでした。

妻を労咳で亡くし、幼い娘2人と痴呆の進んだ母を養いながら海坂藩の御蔵役を勤める井口清兵衛を、同僚たちは「たそがれ清兵衛」と陰口をたたいていた。清兵衛が日々の暮らしに追われ、着るものもほころびたままだったり、殿に見咎められるほど、風呂に入らなくて体臭を漂わせていたりするからだ。そんな清兵衛の親友、飯沼倫之丞が江戸勤めから帰藩した。清兵衛にとっては幼なじみでもある飯沼の妹、朋江が、嫁ぎ先から出戻っていたことを知らされる。結婚相手の甲田豊太郎は手のつけられない酒乱で朋江に暴力を振るっていたため、見かねた飯沼が離縁させたのである。朋江は清兵衛の家に遊びに来るようになり、食事の支度を手伝ったり、娘たちを祭りに連れていったりしてくれるが、飯沼の家に甲田豊太郎が怒鳴り込んできたため、やむを得ず親友を庇った清兵衛は甲田と果たし合いをすることになってしまう。しかし、清兵衛は真剣を構えた甲田を相手に棒切れ一本で打ちのめす。だが飯沼の「朋江がおまえとなら結婚してもいい」と言ったのを「からかうな」と断った清兵衛だった。そんな時、藩主が若死にしたため、跡目争いが勃発、藩士の粛清が始まってしまう。清兵衛は剣の腕を見込まれ、一刀流の達人、余吾善右衛門を討つよう命じられるが、身なりを整えることもできぬため、清兵衛はやむなく朋江に助けを求める。そして、いよいよ迎えが来た時に朋江に積年の恋慕を打ち明ける清兵衛だったが、すでに朋江は会津藩の有力者との縁談を受けてしまっていた。清兵衛は余吾の家に向かう。余吾は清兵衛に「逃がしてくれ」と持ちかけ、苦労した身の上を打ち明ける。ともに妻を労咳で亡くした同士、清兵衛と余吾は共感し合うが、一流の剣士である余吾は、清兵衛が妻の葬儀のために大刀を売ったことを知り、自分を愚弄するのかと逆上、戦いになってしまう。清兵衛は小太刀の達人で、狭い室内での利点を生かして余吾を討つ。傷だらけで家に帰った清兵衛を待っていたのは娘たちと朋江だった。清兵衛と朋江は結ばれるが、やがて維新が起き、清兵衛は官軍に討たれたということである。

ちゅうわけで粗筋を全部書きましたが、駄目だなと思ったのは以下の点。
1)ナレーターがうるさい
常々、ナレーターには批判的なわしですので推して知るべしでしょうが、次女の以登の晩年が岸惠子で、そのナレーションが前半だけしょっちゅう入ります。映像で説明できるところも、ちゃんとシーンで描こうよってところにもです。もうこの時点でマイナス。しかもラスト、ばあさんになった以登が墓参りとか清兵衛と朋江のことを語るという蛇足は完全に斬り捨てていいと思いました。要りません。鬱陶しいだけです。

2)清貧で謙虚な男が剣の達人=能ある鷹は爪を隠すという藤沢周平のお約束事はもう飽きた
ていうか嫌い。「隠し剣鬼の爪」というのは永瀬正敏氏が主演だっていうんで、うちの母のお気に入りですが、同じパターンじゃないですか。もういいよ、ていうか、最初がこれでしょ。飽きたよそれ。

3)清兵衛の人柄が謙虚すぎて、もはや嫌みのレベル
道場で師範代にまでなった男が「末席を汚しただけ」とかしょっちゅう言います。謙遜するにも程があるだろうと言いたい。そんなのは謙遜じゃない。

4)2,3の男が美しい娘(しかも長年の恋慕つき)と結ばれるのももういいよ
最後、朋江が会津に嫁に行ったら、むしろ評価が上がったと思いますが、あっさりくっついたので、もういいよです。

5)余吾が怒るのが唐突
お互いに貧乏侍同士で意気投合しかねなかったのに何か突然怒り出したという印象。清兵衛の剣が竹光だからというのを気にするにはその前の演出が不足。嫁と娘を労咳で死なせても剣は守ったとか、そういうキャラにしとかないと説得力皆無。どう見ても、あの流れは余吾を逃がしてやるだろう。でも、そうなったら清兵衛は出世(余吾を討ったら給料アップを約束されている)できないから朋江と結ばれてもハッピーなのか? いや、藤沢周平だから「貧しくても楽しい暮らし」とか言いそうだ。しかし、下手すると藩命に背いた罪で切腹とかにもなりかねないけど、それなら許す。

結論、山田洋次に金を払う価値はない。二度と観ない。

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