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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ゴールデンカムイ 第2話

サブタイトルは「のっぺらぼう」です。

いよいよ本格的に入れ墨の囚人たちを追うことになった杉元とアシリパさん。この回は作中で悪役と位置づけられている陸軍第七師団や、逃亡した囚人たちのリーダー、元新撰組の副長・土方歳三、さらに囚人たちに入れ墨を入れた死刑囚のっぺらぼう、さらに第三の主役、脱獄王・白石由竹らが情報・実像ともに登場、話が広がりを見せます。

前回の感想で連載中の漫画、どう決着をつけるのかと書いたんですが、エンディングを見ているとアシリパさんのお父さんの友人、キロランケも登場していたのでけっこう突っ込んでくれるのだろうか。

前頭葉が吹っ飛ばされ、時々、体液を漏らす作中でも屈指の変態・鶴見中尉が大塚芳忠(「機動武闘伝Gガンダム」のチボデー=クロケット、「まりんとメラン」のメラン=ブルー、「ガンダム」のヤザン=ゲーブル、「エルガイム」のミラウー=キャオなど)さんでラストで一言だけしゃべってきゃっはーでしたが、好きなキャラは王道で杉元と白石、あと土方さんです。

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ゴールデンカムイ 第1話

原作:野田サトル
出演:杉元佐一(小林親弘)、アシリパ(白石晴香)、白石由竹(伊藤健太郎)、ほか

今も週刊ヤングジャンプで連載中のアクションサバイバルアドベンチャーグルメと、わりと多ジャンルな漫画です。既刊は12巻ぐらい。

日露戦争帰りの杉元佐一は、親友で戦死した寅次の妻であり、幼なじみでもある梅子の眼を治すため、北海道で砂金取りに従事していましたが、すでにブームの去った北海道で思うように砂金は取れず、ふとしたことから聞かされた2貫(現在の金額で約8億円)の金塊を囚人たちの入れ墨に託した死刑囚の話を追い求めることになります。杉元の相棒がアイヌの美少女にして狩人のアシリパ(リは本当は小さい)さんで、ここに天才脱獄囚の白石由竹を加えて主人公トリオ。で、砂金の場所を隠した入れ墨を持つ囚人を追うのが新撰組副長・土方歳三(70歳!)をリーダーとする無法者の集団と、北海道に駐留する第七師団の鶴見中尉をリーダーとする一派(悪役)の三つ巴となって、殺伐とした殺し合いもしつつ、アシリパさんを中心にしたアイヌ・グルメや蘊蓄も紹介され、白石をセンターに置きつつ、杉元やアシリパさんほかも加わってのコメディありと、作者さんのサービス精神の旺盛ッぷりが愉快痛快な漫画です。

ただ青年漫画の常で12巻まで来てもまだまだ話が終わりそうになく、先が読めないのでコミックスに手が出ません。「となりのヤングジャンプ」というサイトで9日まで100話まで公開されていましたが、思わず読みふけってしまいました。安定したおもしろさで突っ走っているので、完結したら考えようと思います。

土方さんはもともと好きなんですけど、主人公トリオが何といっても魅力的で、コメディとかグルメとか蘊蓄の話の時はほっこりします。

そんな「ゴールデンカムイ」がアニメ化されたというので見てみました。

サブタイトルは「ウェンカムイ」。杉元とアシリパさんの出会い、囚人たちの入れ墨に隠された金塊を追うことになり、二人で共闘して、杉元に金塊のことを教えた元囚人・後藤を殺したヒグマ・ウェンカムイを倒すまでです。確か原作にほぼ忠実な展開。

真夜中の放送のためか、杉元が従事した二〇三高地の戦いやヒグマとの戦いもけっこう残虐に描かれてまして、元の原作もそうなんで、このまま余計なエキスを入れずに原作に忠実に作ってくれればいいなぁと思いました。最後の方で杉元が元囚人の皮を剥いでいたシーンは原作にないそうです。まぁ、下手な規制が入るよりいいか。
ただ、原作は上で書いたとおり、いまだに連載中なんで、どこまでアニメ化するのか謎…。

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埋もれた警鐘

広島ホームテレビ制作。2005年。

twitterで廻ってきたのを見ました。

サブタイトルが「旧ユーゴ劣化ウラン弾被災地をゆく」です。30分足らずと短い番組ながら、ポイントが絞り込まれてます。旧ユーゴで使われた劣化ウラン弾の健康への影響を軽視したWHOの存在は、もはや世界保健機関と名乗るべきではないとさえ思えてなりません。そういや、「真実はどこに?」というWHOの欺瞞とIAEAとのなれ合いを告発したドキュメンタリーがありましたっけ。



消されないうちに是非。

御用学者として悪名高い(わし的に)長崎大学の山下俊一が毒にも薬にもならないことを言っていたのはフクシマの前だったからなんでしょうかね。

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この世界の片隅に(アニメ)

監督:片渕須直
原作:こうの史代
出演:北條すず(のん)、北條周作(細谷佳正)、水原哲(小野大輔)、黒村径子(尾身美詞)、黒村晴美(稲葉菜月)、北條サン(新谷真弓)、北條円太郎(牛山茂)、浦野すみ(潘めぐみ)、浦野要一(大森夏向)、浦野十郎(小山剛志)、浦野キセノ(津田真澄)、白木リン(岩井七世)、知多(瀬田ひろ美)、刈谷(たちばなことね)、堂本(世弥きくよ)、すずの祖母(京田尚子)、すずの叔母(目黒未奈)、すずの従妹(池田優音)、小林夫妻(佐々木望、塩田朋子)、ほか
日本、2016年

やっと見たアニメ版です。原作ファンのわしとしてはまるで別物で、むしろ駄作だと言います。監督に映画を通じて訴えたいことがあるのなら原作付きではなくオリジナルとして発表すべきです。

以下の点がまずいと思いました。

・水原哲とすずの尋常小学校時代のエピソードを半端に描く。
教室で水原になけなしの鉛筆を奪われ、些細なトラブルに巻き込まれたすずは「水原を見たら全速力で逃げろという女子の掟を忘れておったわい」とぼやきます。しかし、この描写が好きな女の子にちょっかいを出さずにいられない男子であるのは明々白々、だからこそ、後の水原との再会が生きてくるし、逆にすずも水原を忘れ得なかったし、水兵になって大人っぽくなった水原との再会が周作に勘ぐられて、逆にすずに「うちは今 あの人にハラが立って仕方がない……!」と言わせるわけです。その伏線もなしに「波のうさぎ」の後半(すずが水原に代わって絵を描く)だけやられても、それは原作におんぶに抱っこの描き方で、おかしいだろうと思うわけです。水原が兄を失い、そのために両親が飲んだくれているから家に帰りたくないという台詞はありますが、それだけですずが水原の代わりに絵を描く理由としては薄いでしょ。水原がすずを意識していて、すずも憎からず思っているから絵を描き、だから水原もすずの代わりにコクバを集めて、さらに椿の花も乗せておいたというには弱いです。なので後の水原からみのエピソードも原作におんぶしていて、映画見る人なら原作ぐらい読んできたよねという製作者の甘えが見える。それはいただけないと思いました。水原の「浦野の鬼いちゃんを見たら全速力で逃げろという男子の掟があるけえの」という台詞もすずの台詞と対になっているのに水原だけではつまらないです。

・リンの描き方が半端。
そもそもリンがいないと右手を失ったすずが「広島に帰る」と言い出すきっかけにならないんで登場させたんでしょうけど、それだけのために「大潮の頃」を描くのは時間の無駄でしょう。そのくせ、大人になってからのリンは遊郭で会った親切なお姉さんとしてしか登場しません。なので、すずが「広島に帰る」と周作に宣言するのはすごく唐突な感じです。
また小道具ですが、すずがリンからもらったテルちゃんの口紅を持っているのも唐突さがぬぐえません。モガとしてならした径子ならばいざ知らず、その径子に「……冴えん!」と言われるすずが口紅なんか買うとは思えません。誰かにもらった? それならば原作のエピソードを生かしましょうよ。そうしないで原作にない台詞廻しとか入れたのは何でですか? 言いたいことがあるなら監督、原作の知名度と完成度に甘えないでオリジナルの脚本にしたら?

・晴美のことを刈谷さんに言う台詞が中途半端
「晴美さんとは一緒に笑うた記憶しかない じゃけえ笑うたびに思い出します」って何で削ったかな。
あと晴美のことをすずが「晴美ちゃん」と時々言うのはおかしいです。原作だとずっと「晴美さん」やで。

・径子の台詞が中途半端
広島に99%帰る気だったすずの気持ちを変えた径子の台詞、わしはこれで径子がいちばん好きなんですけど、何で「じゃけえ いつでも往にゃええ思うとった ここがイヤになったらね」に続く「ただ言うとく わたしはあんたの世話や家事くらいどうもない むしろ気がまぎれてええ 失くしたもんをあれこれ考えんですむ……」を削ったかな。径子の強さ、晴美も夫も失い、息子とも別れて、それでも気丈に生きる強さを表した台詞だと思ってるんですよ。それだけに敗戦が決まり、晴美の死を嘆くシーンが胸を打つわけで、径子が好きなわしとしては納得がいきません。
あと防空壕を作った時に取り壊した黒村家から持ってきた柱、久夫と晴美の身長が刻まれてたやつ、あれをわざわざ入り口に使った周作に径子が礼を言うシーンもなんでないのだ。

・すずが「戦いだ」と言ったのはやっぱり唐突
そういうキャラじゃないよね。
あと、嫁入りしたすずが径子のことが誰だかわからないという描写、確かにすずはしょっちゅううっかり者の描写をされてますけど、人違いとかないよ? まぁ、嫁ぎ先の名字を覚えていないというポカはやらかしたけど、それだけじゃなかったっけ?

戦時中の生活がリアルに描かれていて良かったという感想をネットでちらちら見ましたが、それならこの原作を使う必要はないでしょう。

やけに長いと思っていたら監督インタビューがついていたそうですが、映画で語れないことを語られてもと思ったので見る気もおきませんでした。

この監督の名前を見たら、とりあえず避けるぐらいには駄作認定です。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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否定と肯定

監督:ミック=ジャクソン
原作:デボラ=E=リップシュタット
出演:デボラ=リップシュタット(レイチェル=ワイズ)、デヴィッド=アーヴィング(ティモシー=スポール)、リチャード=ランプトン(トム=ウィルキンソン)、アンソニー=ジュリアス(アンドリュー=スコット)、ほか
見たところ:アミューあつぎ映画
アメリカ・イギリス、2016年

原題は「Denial」、作中の様々な否定を指す言葉です。原作者であり、アーヴィングに訴えられた被告ともなったリップシュタット教授や制作陣が事実として認めるホロコーストを否定するアーヴィングや彼に同調する者、それらを否定する言葉でもあり、邦題の「否定と肯定」は工夫が欲しかったというより、まるでホロコーストの否定論者と肯定論者がいるような印象さえ与えてしまうので、むしろマイナスでした。

ホロコースト研究者のデボラ=リップシュタットは「ホロコーストの真実」という著書のなかでホロコーストを否定し、ヒトラーを崇拝するイギリスの歴史学者デヴィッド=アーヴィングに名誉毀損で訴えられてしまう。しかしデボラの住むアメリカと異なり、イギリスでは名誉毀損の裁判は被告側に認証義務があると言われ、デボラはイギリスの敏腕弁護士アンソニー=ジュリアスに弁護を依頼し、アンソニーは大弁護団を組む。この裁判はアーヴィングやデボラ個人の名誉ばかりでなくホロコーストがあったことを否定するものだと考えたからだ。ところが法廷弁護士であるリチャード=ランプトンから弁護団の方針としてデボラやホロコーストの生存者を証人として呼ばないと言われてデボラは戸惑い、弁護団への不信を募らせてしまう。デボラは裁判を傍聴に来ていた生存者たちに証言台に立たせると約束するが、アンソニーやリチャードに拒絶され、過去の裁判で証言した生存者たちが、些細な記憶違いからホロコーストそのものを否定されたことを知り、受け入れざるを得なくなる。アーヴィングの優位に進むかと思われた裁判だったが、このためにドイツ語を学び、アーヴィングの20年に亘る日記のほかに膨大な史料を読み込んだリチャードが反撃していきます。その的確さに弁護団に自分の良心を預けることを決意したデボラはようやく弁護団を信頼するようになる。42日の審理のはて、ついに判決の下る日がやってきた…。

イギリスの法廷では弁護団のリーダーともいえる事務弁護士と、実際に法廷で戦う法廷弁護士に役割が分かれるんだそうで、アンソニーが事務、リチャードが法廷となってます。なので法廷で弁護するのはもっぱらリチャードの役目で、舌鋒鋭いところなんかが個人的にはいちばん好きでした。というか、こういうおっさんキャラが好きな向きには最初からリチャードが良かったです。特に裁判のためにアウシュヴィッツ・ビルケナウにまで行ったところで、「死者に敬意を払え」というデボラと「自分は裁判のために来ている」と言うリチャードを見ていたら、デボラの方が演ずるレイチェル=ワイズの若さもあってか、かなり頼りなく思えてしまいました。特に裁判初期、つい思ったことを口にしちゃったり、しょっちゅう振り返ってアーヴィングを見ていたりする辺りなんかは彼女が証言台に立たなくて良かったなぁと思うほどでした。デボラが自分の名前の由来をアンソニーに説明する辺りなんかも強烈なプライドは感じましたがあんまり共感はしませんでした。
ただデボラ自身は自分がアーヴィングのターゲットになった理由を「ユダヤ人で女性だから」と分析しており、それは的確だと思いましたし、ホロコーストには直接遭っていないものの、ユダヤ系(のアメリカ人)としてはその被害は当然知っているのでアウシュヴィッツでガス室で祈らずにいられぬところとか、ガス室の扉の写真を見て、チクロンBで殺される人びとの姿を連想しちゃうところなんかは無理もないと思われ、それだけに感情的になってしまうのも致し方ないとも言えます。

しかしラスト、裁判に負けたアーヴィングがテレビに出て、実は勝ってた的な自論をぶちまけているところは歴史修正主義者かくあらんで、とことんいやらしかったです。そういう意味では今の時代にふさわしい映画ではありました。

10年以上前に行ったきりのクラクフとアウシュヴィッツの映像がとても懐かしかったのは嬉しい誤算でした。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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