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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ソ連アニメ傑作7選

スプートニクで紹介してたソ連時代のアニメーション7本立てです。10分未満の短編あり、40分超の長編あり、ファンタジーにSFに動物ものとなかなかバラエティに富んだ7本でした。

字幕付きが3本くらいでしたが、何となく筋がわかるのは子ども向けのためもあるのかと思います。YouTubeで見れば字幕付きだったのかも…

リンクは下記。
これを知っていればロシア通 ソ連アニメ傑作7選

・ワンという名前の子猫(約6分)
タイトルどおり、ワンという名前の子猫が、ちょっと大きな猫にそそのかされて(誘われて?)家の外に冒険に出て、犬と追っかけっこをする話。

輪郭線を使わないタッチが柔らかで可愛らしいアニメでした。

・第三惑星の秘密(約47分)
いちばんの長編でSF。さすがに長いので筋がわかりづらかったんですが、アリーサという女の子とその父親、その同僚の三人組(年齢差とかいびつな気もしますが)が宇宙船に乗って宇宙を駆け巡り、最後は人間になりすましていた宇宙人を逮捕するまでが大まかな筋立てではないかと思います。
いろいろな惑星に立ち寄るのですが、蜃気楼の惑星とか、ロボットを修理するとか、アイデアがいいですね。あと小道具の使い方とかもうまい。わからないなりに楽しめるアニメでした。

・ヴォーフカ・フ・トゥリデヴャータム・ツァールストゥヴェ(約18分)
ヴォーフカという怠け者の少年がお伽噺の世界に入ることで自分で働くことの尊さを身につける話のようですが、その性格がロシアでありがちな性格を皮肉っぽく描いているため、「自虐ネタの好きな」ロシア人には受けているらしいです。
ただ、そういうところを知らないとおもしろみも半分ですかね。

・黄金のレイヨウ(約30分)
ネタはインドの話だそうです。舞台もインドなのでインド人なのにしゃべっているのはロシア語という「ハリウッド映画は誰でも英語をしゃべる」的なおかしさがありますが、内容はいたって真面目。
黄金を生み出すレイヨウを追いかけるラジャ(地方の君主)と、レイヨウと仲良くなった孤児の少年の話で、とことん金に汚い奴が最後はその金のために滅びるというわかりやすい筋立てが、小気味いい動きで綴られます。
ネタはお説教臭いんだけど、レイヨウが女性で高貴っぽかったり(手塚漫画に出そうな感じ)、ラジャの部下で俗人のおっさんが苦労していたり、少年は主人公らしく正義感にあふれて優しいなどの設定がおもしろいアニメ。

・ペンギンズ(約12分)
ロシアの人にはトラウマもんの話らしいですが、主役2羽のペンギンたちの勝手さがそれほどでも。
南極っぽい場所でタマゴを温めているのでモチーフは皇帝ペンギンぽいですが、そのうちの1羽が友だちのペンギンにタマゴを預けて魚を捕りに海に入ってしまい、そのあいだに友だちのペンギンはタマゴを落としてしまい、偽のタマゴを返したけれど、タマゴはいつまでも孵らず、そのうちに雛たちも大人になってしまいました、という筋立て。
そもそもほかのペンギンが空腹に耐えてタマゴを温めているのに、なんで主人公だけ魚を捕りにいっちゃうのか、本来のペンギンならばしないような身勝手な行動に疑問符がつきました。
さらに預かったタマゴを落として、そのことをちゃんと言わない友だちというのも、言いづらいのはわかるけど、下手な希望を持たせるなよと思いました。
なんで、これがいちばんつまらなかったです。

・昔むかし犬がいました(約10分)
「泣いた赤鬼」を彷彿とさせる犬と狼の友情譚です。ただ、考えてみたら赤鬼には青鬼という友だちがいたのに、それでも人間と仲良くなりたかったのかよ!という突っ込みを最近は思うのですが、こちらは犬と狼という本来ならば異種、ライバルの取り合わせが絶妙。
老いて番犬として役に立たなくなり、家を追い出された犬を、狼がわざと子どもをさらい、犬に助けさせてやることでまた犬を家に帰してやるという筋で終わっていたら、それこそ「泣いた赤鬼」なんですけど、家に帰った犬が、今度はハラペコの狼を結婚式(か新年の祝い。ただカップルがクローズアップされるので結婚式でいいのかも)に(勝手に)招待してご馳走を食わしてやるという友情がなかなか泣かせます。もっとも、この後、調子に乗った狼が遠吠えを始めちゃったんで、狼がいることがばれてしまい、犬は狼を追い払うことでポイントを稼ぐというちゃっかりな面もありますが、赤鬼と青鬼みたいに別れて終わりじゃないのを予感させるところが良かったです。
これがいちばんおもしろいアニメでした。

・霧につつまれたハリネズミ(約10分)
何ですか、2003年に日本で「世界最高のアニメ」と讃えられたそうなんですが… そう言った奴、わかったふりしてね?
と言いたいくらい、ちょっと難解な、というか、哲学的な話でした。
内容はわりとシンプルで、友だちのクマと星を見ようとしていたハリネズミが霧の中に白馬を見たような気がして入っていってしまい、迷子になったり、友だちに渡そうとしたラズベリーのジャムをなくしたりしたけれど、最後は無事に友だちと再会できて、一緒に星を見上げました、という話。
クレイアニメでも、通常のセルアニメでもない、ちょっと変わった雰囲気のアニメで、そこら辺もわかりづらさに拍車をかけているのか… ハリネズミはまあ、可愛かったんですけど、わかったようなわからないような…

興味があったら是非。

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チェブラーシカと怪盗おばあさん

監督:ロマン=カチャーノフ
出演:チェブラーシカ、ゲーナ、他
原作:エドゥアルド=ウスペンスキー
ソ連

「チェブラーシカ」シリーズ第三弾にして、シャパクリャクおばあさんが1話ぶりに登場の上、タイトルロールにまでなっています。個人的にはこの話がいちばん好きです。

避暑に出かけるチェブラーシカとゲーナでしたが、無賃乗車を企んだシャパクリャクによって乗車券を盗まれてしまい、列車から降ろされます。しょうがないので荷物を背負って帰るゲーナとチェブラーシカでしたが、二人を追うシャパクリャクは密猟者の罠に引っかかってしまい、密猟者に報復します。さらに先へ進むチェブラーシカとゲーナが遭ったのは汚れた子どもたちでした。近所の工場から出る汚水のためにカエルまでおかしな色に汚されてしまったのです。怒ったゲーナは工場に排水を止めるように言いますが、工場長は聞き入れません。ゲーナは実力行使に出、排水溝を塞いでしまいました。工場には逆流した汚水が溢れかえりましたが、きれいな川が戻ってきました。そしてシャパクリャクも二人に乗車券を返してくれ、三人は一緒に帰ることになりました。でも乗車券は二人分しかないのでゲーナが列車の屋根に座っていると、そこにチェブラーシカとシャパクリャクがやってきて、シャパクリャクはゲーナに盗んだアコーディオンを返して、ゲーナの唄を聴きながら列車は帰っていくのでした。

1話でもさんざんチェブラーシカたちの友だちできるといいなハウス(という名前があるわけではありませんが適当に命名)建設を邪魔したシャパクリャク、今回はさらに悪質で乗車券、財布、ゲーナのアコーディオンに加えて、途中でチェブラーシカとゲーナが置いていった荷物までかっ攫います。
ところが、この話、結果オーライなところもあるんですけど、そのおかげでチェブラーシカとゲーナは密猟者と汚水を垂れ流す工場を懲らしめるという筋書きなんですから、まぁ、シャパクリャクがタイトルロールになってるのも肯けるというものです。

相変わらず細やかな動きが素晴らしいアニメーションなんですけど、圧巻はやはりゲーナの演奏シーンでしょう。手を上下に動かし、身体を揺すりながら歌うゲーナは、またこの場面が見られるとは思っていなかっただけに感動もひとしおであります。
それにしんみりした表情で聞き入るシャパクリャクと、二人の間に座って楽しそうな、嬉しそうなチェブラーシカの表情も可愛い。三人で仲良く列車の屋根に乗ってるエンドシーンはしみじみと見入ってしまう傑作だと思いました。

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ピオネールに入りたい

監督:ロマン=カチャーノフ
出演:チェブラーシカ、ゲーナ、他
原作:エドゥアルド=ウスペンスキー
ソ連

「チェブラーシカ」シリーズの2作目はこちらでした。

誕生日の唄を寂しく歌うゲーナにチェブラーシカが贈り物をします。早速飛ばした先で2人はピオネール(ソ連のボーイスカウトみたいなの)に遭遇、その仲間に入ろうとしますが、行進の仕方ひとつも知らないので断られてしまいます。寂しくアコーディオンをかき鳴らすゲーナと、それに合わせて行進するチェブラーシカ。その時、2人は街角で遊ぶ子どもたちに安全な公園の1つもないことを知り、公園を(勝手に)作ってしまいます。さらにピオネールの少年たちが鉄くずを集めていることを知って、港で鉄を拾ったゲーナたちは、その功績により、めでたくピオネールに受け入れられるのでした。

と、わりと盛りだくさんな2作目です。

まず、たきがはの大好きなゲーナのテーマが流れましたが、これ、お誕生日の侘しさを託つ唄だったのね。
そこに宅配便とともにチェブラーシカ登場、ゲーナが歌っていたヘリコプターを贈るとはなかなか心憎い気配りです。前にチェブの精神年齢を「幼稚園ぐらい」と思ったことがあるんですが、そうでもないです、これは。

早速、ヘリコプターで遊ぶ2人の前に現れたのが今回のタイトルロール、ピオネール。ただ、「チェブラーシカ」のパンフレットに載っていたソ連の人の話だと「ピオネールなんて、そんなにいいものじゃない」そうですが、まぁ、国営アニメだし、ピオネールって国策だろうから、憧れる方向で。単に知らないものが格好良く見えただけかも知れないしさ。
ピオネールの活動は野鳥のために巣箱を作ったり、鉄くずを集めたり、ボランティアっぽいのが多そうですが、多岐に渡りますよね。ボーイスカウトってよく知らないんですけど(ガールスカウトも未経験のため。集団行動が嫌いだから)、まぁ、似たようなものではないかと思うんですが。
で、ピオネールが格好良く見えちゃったチェブラーシカとゲーナは入りたいと言うんですけど、断られちゃうわけです、いろいろ理由をつけられて。

実際、二人が真似をして作ってみた巣箱はとても巣箱とは言えないような代物でしたんで無理もないんですが、ただ、これで特にゲーナが不器用かと言われると、この後で作った公園というか遊具は立派な物だったんで、やればできる子なのか、単に一念発起したのか、あるいはゲーナは実はピオネールにそれほど興味がなかったのか、いろいろと不明です。
何で公園なんか、しかも勝手に作っちゃったのかというと、子どもたちが遊んでいた場所が安全ではなかったので、まだ若いんだけど、50歳と年長なゲーナなんで、子どもたちのために頑張ったのでした。
でも掘削機は勝手に借りたものだったので、後で警官が来たけど、チェブラーシカとゲーナのしたことを見て返しに行ってくれたんで、勝手に作ったのもお咎めがなかったのはロシアの風土なんでしょうか? 日本なら「生きる」を見ても、ただの公園作るのがとっても大変だったりするもので… まぁ、あれは簡単に作れちゃったら逆に意味がないんですが。

立派な公園を作ったチェブラーシカとゲーナでしたが、ピオネールは声をかけません。行進して今度は鉄くず集めです。
それを手伝いたいチェブラーシカ、ゲーナが「鉄くずの山のようにあるところを知ってる」と言うもので港へ。停留している船の碇まで持ってくる(しかもちぎれる)というハプニングもありましたが、大量に集めた鉄くずのおかげで、見事、ピオネールへの入隊を許可されるのでした。ていうか、賄賂?

話のなかで、あれをやったの、これをやったの、ほとんどゲーナだけで、チェブラーシカはあんまり力になってないんですけど、それでも一生懸命なところがうかがえて、ほっこりするのでした。チェブ可愛いよチェブv

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こんにちは、チェブラーシカ

監督:ロマン=カチャーノフ
出演:チェブラーシカ、ゲーナ、シャパクリャク、他
原作:エドゥアルド=ウスペンスキー
ソ連、1969年

TLでソ連の国営アニメ製作会社の作品がYouTubeで見られるようになったと流れてきました。ソ連アニメといったら「チェブラーシカ」です。記事を見てみたら、チェブラーシカのカットがトップに載ってまして、うはうはでYouTubeで視聴してきました。いい時代になったものだ… 日本語字幕がついてなくて英語字幕か字幕なししかありませんが、知ってる話なんで雰囲気を堪能しました。明日は「怪盗おばあさん」見るんだv

本作は人形アニメーションですが、ほかにもたくさんのアニメが公開されてます。興味があったら是非。

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オマールの壁

監督:ハニ・アブ・アサド
出演:オマール(アダム=バクリ)、ナディア(リーム=リューバニ)、ラミ捜査官(ワリード=ズエイター)、アムジャド(サミル=ビシャラト)、タレク(イラード=フューラニ)、ほか
パレスチナ、2013年

パラダイス・ナウ」と同じ監督ですが、こちらは100%パレスチナで製作された映画です。

真面目で思慮深いパン職人のオマールには監視の目をくぐり、分断された壁を乗り越えて会いに行くナディアという恋人がいた。その一方でオマールはナディアの兄タレクをリーダーに、幼なじみのアムジャドとともにイスラエルに占領され、支配される日常を変えようと立ち上がる。しかし、イスラエル兵の狙撃をきっかけにオマールは秘密警察に囚われてしまい、協力者=裏切り者になるか刑務所に残るか求められる。協力するふりを装ってタレクやアムジャドと再会したオマールは、秘密警察を返り討ちにしようとするが、逆に再び囚われてしまう。だが、一度、裏切り者と思われた汚名を返上することは難しく、オマールはラミ捜査官に頼んで、今度こそ、タレクの首を持ち帰ると約束する。しかし、二度、刑務所から帰ったオマールは皆に裏切り者と思われており、ナディアさえも冷たくするのだが…。

最初のうちはオマールが越えている壁が、壁を越えたのか越えなかったのか少々わかりづらく、中盤(オマールが2回目に囚われる)まで、あんまり壁を越える設定が生きてないんじゃないかなぁなんて思っちゃってました。

それがオマールが裏切り者とされて、ナディアにも冷たくされてから、がぜん、壁の意味が強烈になってきまして、オマールにとって壁というのは恋人に会うための障害だけじゃなくて、イスラエルに強いられる不自由な生活そのものなんだろうなと。

あと、ナディアというヒロインが前半と後半でえらく化けますね、内面的に。外見は最後までほとんど変わらなくて、一見、幼く見えましたが(学校にも通ってたし。ただ高校なのか中学なのか、もっと小さい子も同じ校庭にいたのでよくわからない。小中高一貫?)実はいちばんしたたかだったんじゃないかと思いました。

ラストの展開はオマールが「銃をくれ」と言った辺りで読めたんで、あんまり衝撃的じゃありませんでした。わしもすれたものよ… ただ、都合のいいように秘密警察に利用されるオマールにとっては、あれ以外の選択肢はなかったんだと思います。なんだかんだと理由をつけてこき使われそうだし、裏切り者の汚名は晴らせないし。ハッサム(中盤で処刑されちゃうスパイだと疑われた仲間)が言ったようにニュージーランドぐらい遠くに行かなければ人生やり直せなそうですし。
ただ、そう思っていたんで、一度はオマールの裏切りに「もう君のことは信じられない」と言ってたラミ捜査官があっさり銃を渡して、オマールが「銃の使い方を教えてくれ」と言えば、無邪気(と言うのも、最初の方でオマールがタレク、アムジャドたちとライフルを試射するシーンがあるので嘘だと観客はわかってるから)に教えてくれるシーンを見ていると、このおっさんも意外といい人だったりしたのか、単に秘密警察のくせに間抜けだったのかと思いました。いやぁ、いくら捜査の都合でも相手に銃を渡したら駄目だろう。後ろの三人がまた、まるで警戒してないのも阿呆っぽいし。

オマールは、本当ならばナディアの手紙で「暗い話が多い」とか言われちゃってたので、字を知っているだけではないインテリぶりがうかがえますが、それだけに二度の拷問シーンとかはそうとう痛々しかったです。まぁ、オマールが頭がいいのがわかるので、ナディアの子どもっぽい好奇心とかがちょっと好きになれなかったんですけど。

こちらも5月末日までの限定公開なので、機会があったら是非。

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