忍者ブログ

されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱(再見)

3回目の視聴なんですけど、凄まじい量の勘違い&忘却がありまして、我ながら頭を抱えるレベルでした。

1.「何者だ」と誰何されて「ウォン=フェイフォン」と格好良く応えるのはドニー=イェン演ずる提督にじゃなくて白蓮教主のクン大師だった。

2.「機動武闘伝Gガンダム 第38話」にてマスター・アジアが使った布棒術はウォン師匠ではなくて提督が使った。

3.そもそも初見でフー、イー叔母の記憶が皆無。

と、我ながら、ベスト10に上げたくせに、どこを見ていたんだかな体たらくでした。

しかし、この話、前作から引き続いて見るとフーのお馬鹿さん&空気読まない&いけずうずうしいが揃っちゃって、フーの役立たずっぷりがイラッとする展開でした。トンさんの犠牲もフーのせいだし…
まぁ、トンさんも白蓮教徒の本拠地で、侵入したウォン師匠と自分を「殺せ」と連呼する白蓮教徒たちに軽く絶望しちゃって、「こんな国で革命なんか起こせるわけないじゃん(意訳)」と孫文の同志とは思えないような弱気な発言をしていたりしたのですが、ラスト、ウォン師匠とフーを庇って銃弾を受けたのは明らかにその前にフーの勘違い撃たれた発言のせいだし、そもそもフーが言われたとおりに名簿(革命同志の名簿で清朝政府に渡ると仲間の命が危ない)を取ってこなかったせいだし、フーのちょっと役立たず&足の引っ張り方が酷かったです。まだ前作のが頑張ってました。まぁ、イー叔母への横恋慕と思い込みも相変わらずなんですが。イー叔母はウォン師匠への当てつけにフーに接近してるのだと気づけよ。

あと、イー叔母も初っぱなで広州に着いた途端に子どもたち(ただの町民ではなくて白蓮教徒だったりしますが)に「外国人は殺せ」呼ばわりをされて、なんか赤い液体をぶっかけられているのに、白蓮教徒が電信庁を襲ったと聞いて、写真撮影に行くとか、緊張感のなさもイラッとしました。そのせいでウォン師匠に白蓮教徒が喧嘩を売ることになるんですけど、もうちょっと扱い考えてよって感じで荒っぽいシナリオなのは前作と変わりないと思いました。

ただ、ウォン師匠対提督は前哨戦もありで、見応えがあり、ウォン師匠の格好良さには惚れ惚れします。人間的に、ちょっとけつの穴の狭いところもありましたけど…(前作のがそういうところは少なかったので)

相変わらずキャストの確認をしていないんですが、総督は前作のイム師匠で、白蓮教徒の、初っぱなで出てきた幹部は「少林寺」の兄弟子(確か酔拳をこなした人)の一人じゃなかったかと思ったんですが、どうだったんでしょう。

そういや、次作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地争覇」は原題だと「獅王双覇」だったんですけど、なぜ変えたんじゃ〜!!!

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

PR

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明(再見)

李連傑主演の黄飛鴻(ウォン=フェイフォン)シリーズ3部作の1作目です。

フーがまだ弟子じゃなかったり、イー叔母がイギリスから帰ってきたばっかりだったり、といろいろありますが、残る2作に比べると展開がハードなのも特徴かと。なにしろ小悪党のくせに沙河のチンピラがえらくしつこく、イー叔母は犯されそうになるわ、顔は焼かれそうになるわとはらはらの展開続き。しかも道場は焼かれるわ、最後はウォン師匠を目の敵にするマン提督に捕まっちゃって、でも西洋文明にかぶれたっぽい提督に、こっそり反旗を翻した官兵に逃がしてもらえるのに「法を犯すわけにはいかない」とかってお堅いこと言ってんじゃねぇよぉ!!!とか思って見てました。まぁ、結局、駆けつけたソーによってイー叔母が危ないと報せられたので脱獄を決意するわけなんですが、このイー叔母とウォン師匠の、親戚で、しかもイー叔母のが目上で、でも相思相愛で、でも中国の慣習なんかもあってそういちゃつくこともできなくて、という関係は3作目までもやもやさせられます。
そして、最初から最後まで小悪党として頑張った沙河のボスは、最後はイー叔母をボイラーの火で顔を炙ろうとしていたところを、同様に囚われていた女性たちの加勢でボイラーに落されて、悪党らしい最後を遂げたのはあっぱれでした。

そういや、こういう自分は本当は戦う気はないんだけど、なぜかいつも戦いの渦中にいるキャラクターって誰かに似てるなぁと思ったら「あばれ天童」でした。「天童」の時はキザ男が好きだったんですけどね!

実在の人物である黄飛鴻師匠は、主演映画が100作以上も作られたという点でギネスに載った人物です。わりと細身の李連傑よりも、1枚残ってる写真はずっと骨太そうな武闘家然とした人物でした。

それにしてもラストバトル、師匠に加勢するという弟子2人に対し、自分だけで十分と言ってのけたウォン師匠は、その後のイム師匠の猛攻を柳のように受け流し、また適確に反撃するとあって、大変格好良うございました。しかも、いちいち長袍の裾を邪魔にならないように払うのも、ポーズを取るのも、いちいち格好いいです。
そしてガイもウェンもイー叔母を探せず、ソーとフーが頑張ったのは、本来の一番弟子である(らしい)フーに配慮した演出なんでしょうかね?

世は太平天国の乱も真っ最中で千々に乱れ、列強に食い物にされる清朝中国は不平等条約に苦しみ、この後、100年近く(1851〜1948年)も独立国としての矜恃を保つこともできない長い苦しい時代に入ります。ヤクザな中国人から横柄な欧米人までばったばったと打ち倒すウォン師匠は、一服の清涼剤のようでさえありました。

そういえば、イム師匠を演じたのが誰か調べたくていろいろググっていたら、李連傑も「笑傲江湖」の令狐冲を演じたことがあって興味湧いてきましたが、この方のは香港時代は特に見逃しが多いのでチェックが大変… (´・ω・`)

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

ダスト(また見た)

監督:ミルチョ=マンチェフスキー
出演:エッジ(エイドリアン=レスター)、アンジェラ(ローズマリー=マーフィー)、ルーク(デヴィッド=ウェンハム)、イライジャ(ジョセフ=ファインズ)、ネダ(ニコリーナ=クジャカ)、リリス(アンヌ=プロシェ)、ほか
見たところ:うち
イギリス・ドイツ・イタリア・マケドニア、2001年

4年ぶりに再見しましたが、どうしてこの作品にこんなに惹かれるのかわかったような気がしました。

全体を貫くタッチが船戸作品に似てるからなんですよ。それも「山猫の夏」とか「蟹喰猿フーガ」のような、わりと明るい方。日本語版の予告篇では「19世紀のカインとアベル」とか言ってましたが、そんな説教臭い話じゃなくて、全体の雰囲気はわりと殺伐している。そもそもルークなんかバリバリ人殺してるし。なにしろ死屍累々。
でも、何者でもなかったチンピラのエッジが、たまたま強盗に入った家の主、アンジェラと出会うことでアンジェラの孫になり、アンジェラが望んでいた死者の声を繋ぐ者になったように、ラストの清々しさは格別なものです。その時に、ああ、こりゃ、船戸小説だ… とわしは思ったのでした。

あと、ネダの娘、つまり後の老婆アンジェラを、イライジャはルークとネダの娘と勘違いして引き取ったくさいな、と今回、初めて気づきました。ネダの義母(つまりネダの本当の夫である「教師(ちなみに本名は出てこず、ずっと「教師」です)」の母親)なんか、そういう誤解させたの、わかってて押しつけてたよね、あの顔は。実際はアンジェラはルークではなく、オスマン=トルコ帝国が金貨12000枚の賞金を賭けた反乱軍のリーダー、「教師」とネダの娘です。
でも、イライジャはルークとネダの遺体が並べられているのを見て、しかもネダの義母、つまり教師の母親が赤ん坊を手渡したんでルークの娘と勘違いした、ように思えました。

ジャンル的にアクションなんだかヒューマンなんだか歴史物なんだかという感じで、これ!という決め手はない映画ですが、むしろ、これこれというジャンルに囚われない傑作です。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

山の郵便配達(再見)

中国映画の傑作です。

相変わらずトン=ルージュンさん(父親役)の凛とした格好良さを堪能しましたが、一日目はよそよそしかった息子との関係が癒され、ラストでは息子がもう父親ばりの背中を見せて出かけていくところまで良かったですね。

最初の村では父を見送りに来た村人の姿に父の仕事の大切さに気づき、2日目では初めて「父さん」と呼び、交わす会話は少ないながら、確かに受け継がれていく父から子への思い、仕事の重さ・大切さ、母への思いが映像と演技で描かれた名作です。

そして相変わらず次男坊が可愛かったです。いや〜、名犬ですよ、ほんとに。初っぱなこそお父さんと一緒じゃないと出かけないけど、次男坊なりにこの旅のなかで理解したんでしょう。ラストでは息子を追って駆け出す、名演でした。

そんな父と子を支えるお母さん、きっと息子と結婚することになるだろう侗(トン)族の娘さん、女性たちの出しゃばらないしっとりとした美しさもいいです。娘の方はたぶんお母さんほど引っ込んでないように思いますが。息子がお父さんより理屈っぽいことを言っていたように。しかし、今の時代になってもこの風景はそれほど変わらないのだろうかなぁとも思います。映画の設定だと1980年代と40年近く前のことなんですが、中国の山間が劇的に開発されることもないでしょうし。

あと、今回、初めて気づいたんですけど、作中では夏なんでしょうけど、これ、冬とか、雪や雨が降ったら、とんでもない道だよなぁと。それでも待っている人がいる限り、届けるべき郵便物がある限り、郵便配達員は行くのだろうなぁと。そう思ったら、ますますお父さんが格好良く見えました。

また侗族の村にある鼓楼が映画まんまにWikiに載ってて、すごいロケしたんだなぁと、また感動しました。
全然関係ないですが、今読んでる「笑傲江湖」の舞台がちょうど湖南省衡陽市で、本作の舞台は湖南省と最初に出ましたが、なにしろ湖南省1つで日本の2/3くらいの広さなもんで詳細な場所は不明ですが、侗族の住まいを経由するんで、西の方なんだろうと思いました。侗族は湖南省よりも西隣の貴州省に多く住んでるそうなんで。

一度は見てほしい、しみじみと絆を取り戻す親子の情に浸ってほしい名作であります。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

蝶の舌(再見)

こちらも何度も見てるスペイン映画の傑作です。

叙情的に描かれる前半、急転直下に向かう後半というメリハリもさながら、少年らしい無邪気さと利発さを備えたモンチョとその恩師グレゴリオ先生とのやりとりが素晴らしい。特に初見から言ってますけどモンチョくんの先生に寄せる全幅の信頼と、砂のように知識をどんどん吸収する利発さが最高に可愛いです。その全てが込められたラストシーンが良いですね〜

しかし、同じ時代、日本はすでに軍国主義に突入しており、この年か翌年にはかの南京大虐殺を引き起こします。つまり、中国と目下、戦争中なわけです。その日本が虐げられたスペインの共和派の人びとと同じはずはなく、むしろ虐げたファシスト、フランコの側だったわけで、1945年の敗戦まで南アメリカを除く世界中を戦争に巻き込んでいくのです。

モンチョたちはこの後、フランコの独裁下で不自由な生活を送ったのかもしれませんし、もしかしたらモンチョの父ラモンが共和派だったことを知っていた人の密告によって母ローサの努力も無になってしまったかもしれません。少なくともモンチョは、結婚したいと思っていた親友ロケの妹アウローラとは結婚できなかったんじゃないかと思います。

是非、一度は見てほしい傑作です。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

最新CM

(06/14)
無題(返信済)
(05/29)
(04/27)
甘くない態度(返信済)
(04/26)
謹賀新年(返信済)
(01/04)

プロフィール

HN:
たきがは
HP:
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

かうんたあ

脱原発意思表示Webステッカー

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン