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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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スラムドッグ・ミリオネア

監督:ダニー=ボイル
出演:ジャマール=マリク(デーヴ=パテル)、ラティカ(フリーダ=ピント)、サリーム=マリク(マドゥル=ミッタル)、司会者(アニル=カプール)、警部(イルファーン=カーン)、ほか
見たところ:ワーナーマイカル茅ヶ崎

元来、たきがはさんはアカデミー賞くんだりで映画を見に行くことはほとんどないのだが、何かと話題の多かった今作、どんなものかと思って行ってみた。
1970年代か60年代までのアカデミー賞にはもっと重みがあり、しょせん、アメリカ国内の映画賞であったにもかかわらず、それなりに納得できるような傑作が選ばれたものだと思っていたのだが、何年か前に「チョコレート」っちゅう映画を見た時に今時のアカデミーはこんなものか〜と思って以来、見る基準になることはなくなりました。

国内でアメリカン・ドリームを見られなくなったアメリカ人が、インドに持ってったアメリカン・ドリームって感じ?

スラム出身のジャマールが「クイズ・ミリオネア」という番組で前代未聞の1000万ルピーを獲得し、詐欺が疑われる。取り調べに当たった警部は、どうしてジャマールがクイズに答えられたのかを聞くが、それはジャマールの生い立ちを知ることでもあった。

要するに、ジャマールの今までの生き抜いてきたことが即、クイズの答えにつながっているので正解できたんだけど、それは運命だったんだよ、という落ち。う〜ん、わし、それは運命じゃなくて運だと思う。
ジャマールが母を殺されてから、出会ったラティカという少女と最後にゴールインするまでも自分の手でもぎ取ったというより、兄の犠牲があって、転がり込んできたという感じも強いし。

どっちかというと、肝心なのは、ジャマールが2000万ルピーを一度に手に入れて、これからどう使うのか、という方が話としては興味深かったり。全国的に名前が知られたわけだろうし、ラティカと豪遊、とかいったら、全然お話にならないわけで。

そういや、この映画もPG-12指定されていたが、どこが引っかかったんだろう?と思って調べてみたら、「性・暴力・残酷・麻薬などの描写や、ホラー映画など、小学生が真似をする可能性のある映画がこの区分の対象になる」んだそうです(引用Wikipedia)。ふ〜ん

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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劔岳 点の記

監督:木村大作
出演:柴崎芳太郎(浅野忠信)、宇治長次郎(香川照之)、生田信(松田龍平)、木山竹吉(モロ師岡)、古田盛作(役所広司)、小島烏水(仲村トオル)、行者(夏八木勲)、柴崎葉津よ(宮崎あおい)、ほか
原作:新田次郎
見たところ:ワーナーマイカル海老名

久々の浅野忠信氏の新作です。香川照之氏があんまし好きじゃないんで、どうかな〜と心配してましたが、今作では抑えた演技でなかなか良かったです。しかし、宮崎あおいは完全にミスキャストだと思う。もう少し、大人の雰囲気を持った女性に演じてもらいたかった〜 出番少ないから、どうでもいいっちゃどうでもいいんですが。

冒頭5分ほど見逃しましたが、そんなに問題ないかと。いきなり柴崎と長次郎が山登ってたけんどね。

明治時代末期、陸軍参謀本部陸地測量部に所属する柴崎芳太郎に、未踏峰とされてきた劔岳に登頂し、測量せよとの命令が下る。先輩の古田盛作の助言で山の案内人に宇治長次郎を選んだ柴崎は、いつの間にか日本山岳会との劔岳初登頂をどちらが果たすかという争いに巻き込まれるも、自らの仕事をこなしていくのだった。

マスコミどころか陸軍参謀本部まで劔岳の初登頂はどっちだ?と躍起になるんだけど、こつこつと自分の仕事をしていく柴崎や測量部の人たちと、彼を影ながらに支え続ける長次郎を初めとした地元の人たちとの交流がわりと淡々と描かれます。
ほんとに淡々としてるもんで、肝心の劔岳登頂も意外と地味だったりして、あんまり盛り上がりません。作中で日本山岳会の小島が柴崎に言いますが、「あなたたちにとっては登ってからが仕事なのだと」。まさにそのとおりで、登るだけでは終わらない。登ってからが一仕事なわけで、周りがいくら騒いでも、自分の仕事を淡々と進める柴崎はクールだとも言えるのでした。

途中まで傲慢で高飛車なところもあった生田信が、長次郎たちに敬意を示すところなんかは、互いに己の仕事をこなすプロ意識の目覚めという点でももうちょっと感動的に描いても良かったんじゃないか〜と思ったりしましたが、全編、クールさというか、淡々とした描写に貫かれていました。

浅野忠信氏はこういうキャラを演じる時はほんとに真摯な姿勢で、長次郎だけでなく、荷物を負う人びとに示す敬意も、その上司である陸軍が高飛車であるだけに、余計格好良く見えたりしましたな。

エンド・クレジットで「仲間たち」ということで、役者もスタッフも特に表記なく綴ったのは、この映画を作る上で、誰が欠けても成り立たなかったのだよ、という監督のメッセージと、同じようにわしらのいるこの世界も、仲間が欠けていてはいけないんだよというメッセージにも受け取れました。

良作。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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天使と悪魔

監督:ロン=ハワード
原作:ダン=ブラウン
出演:ロバート=ラングドン(トム=ハンクス)、ヴィットリア=(アイェレット=ゾラー)、カルメレンコ(ユアン=マクレガー)、ほか
見たところ:茅ヶ崎ワーナーマイカル

例によってトム=ハンクス・ファンの妹さんに勧められて行きました。前作「ダ・ヴィンチ・コード」は未見です。しかし、一応、前作が実はキリストに奥さんがいて云々という話だということは知っておりましたんで、宗教臭い、しかもキリスト教はいやだな〜と思って敬遠し、先日のテレビでかかった時も見ませんでした(「マジンガーZ」にかかっちゃうというのもあったし)。

しかし、今作はカソリック、しかも法皇決定のコンクラーベなどを背景にしており、謎解きにもガリレオ=ガリレイが登場するなど、ヴァチカン色がふんだんに盛り込まれておりますが、上質のミステリーに仕上がっておりました。こういう、マニアックな知識を盛り込んだ謎解きって、わし、好きなんすよ。知的な感じがして。で、そこに、冒頭の反物質が関わってまいりまして、曲がりなりにもSF漫画とか小説をかじった人間にゃ、いまさら反物質ってのも「ああ、あれね」みたいなのりで見られるんですが(使い古したとまでは申しませんが)、その結びつきと、怪しい秘密結社にまつわる謎解きというのはなかなか楽しく見られました。
個人的には、ファンタジーというかゲーム・マニアのたきがはには、地水火風にまつわる謎解きは以前「水の女」で手垢がついてると言ったんですけど、ヴァチカンの施設にからめて楽しませてくれました。
「手垢ついてる」とか言う時点で、すれたファンタジー・ファンだと思いますたorz

真犯人はこういっちゃ何ですが、あんまりびっくりしなかった(伏せ字)んだけど、伏線の張り方もなかなかおもしろかったっす。

こうなったら、「ダ・ヴィンチ・コード」も見る。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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硫黄島の砂

監督:アラン=ドワン
音楽:ヴィクター=ヤング
出演:ストライカー軍曹(ジョン=ウェイン)、ピート=コンウェイ(ジョン=エイガー)、アリスン(アデール=マーラ)、トーマス(フォレスト=タッカー)、ほか

いわゆるクリント=イーストウッドの「硫黄島2部作」が話題になってた頃、わしはこの映画のことを思い出して見たくておりました。1949年とまだ戦争の記憶も生々しかったであろう頃に撮られたジョン=ウェイン主演の映画です。この映画でジョン=ウェインは初のアカデミー賞ノミネートとなりましたが、受賞はなし。後に監督・主演した「グリーンベレー」ほど愛国心むき出しでない分、安心して見られました。

1943年、ニュージーランドで新兵の訓練を行うストライカー軍曹は鬼と恐れられる堅物の軍人。父のコンウェイ大佐を失い、ストライカーの部下となった志願兵ピーターは、父とそっくりな軍曹を嫌い、反発する。タラワでの激しい上陸作戦の後、分隊を待っていたのは硫黄島での激戦であった。

どんな鬼軍曹かとわくわくしとったら、あんまりそういうシーンはありませんで、せいぜい銃剣使うのが下手な奴をぶん殴るとか、部下たちの反発っぷりぐらいで、日本軍にありがちな無茶苦茶な命令をする上官、というわけではないのでした。そうか、アメリカじゃストライカーぐらいでも鬼になっちゃうのか〜と思うと複雑。逆にピーターくん、ストライカーに言いたい放題で、日本軍だったら鉄拳制裁の雨霰で、その色男は二目と見られぬ顔になっていたに違いないとか思ったり。
そう考えると、ストライカーの厳しい訓練もある意味当然の面はあるわけでして、自分たちが死なないための訓練であり、勝つための訓練であり、それを鬼と言うのならば、そんな国と戦争して勝てるわけないよ、とか思ったりしました。
で、堅物の父親に反発してるピーターくん、ことごとくクソ生意気な口をストライカーに吐きまくるわけでありますが、逆にストライカーや、狂言回しのダン副隊長にしてみれば、コンウェイ大佐ってかなりいい上司だったようで、それはピーターの見てないストライカーの一面を見てるから、何もそんなに毛嫌いせんでも、という反発がそのまんま父親に向けられているのだなぁと感じまして、ピーターくん、ちょっと子どもっぽいかも。
でも、そこはジョン=ウェインもののお約束といいますか、訓練中にストライカーに助けられたピーターもその人間性に触れ、硫黄島に上陸する頃にはすっかり丁寧な口調に。軍隊を一家と見なして、ジョン=ウェインが家父長的存在ということらしいです。そういう意味では、この人もたくさんの映画に出たわけですが、基本的に長というポジションは変わらないわけでして、先日、ビデオからBDにダビングする際に見ていた「駅馬車」は、彼の出世作であるんですが、役柄としては後の家父長とは全然違う一匹狼なんだなぁと思いました(ちなみに、駅馬車という1台の馬車を中心に繰り広げられる人間模様は、まさに傑作としか言いようがないのですが、悪役を課せられたネイティブ・アメリカンの存在がなければ、もっと手放しでこの映画、褒めちゃうんだけどなぁと思いました。ジョン=フォードはやっぱり凄い監督だと思った)。
ラストのあまりにあっさりした死に様は、衝撃的すぎというか、あっさりしすぎというか。父として伝えるべき精神は伝えたので、次の世代にバトンタッチということなのかなぁと思ったり。ピーターくんが「戦闘はまだ終わっていない!」とストライカーばりに言っちゃう辺りなんか特に。

実は実録フィルムを使ってるそうです。しかも1949年なので合成がばればれですが、どこらへんまでが本物なのかな〜? すり鉢山に星条旗を立てたシーンも本物なんでしょうか?

対する日本軍があんまり日本軍に見えないのは、もうご愛嬌。

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相棒 劇場版 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン

監督:和泉聖治
出演:杉下右京(水谷豊)、亀山薫(寺脇康文)、御厨元首相(平幹二郎)、片山雛子(木村佳乃)、瀬戸内法務大臣(津川雅彦)、木佐原(西田敏行)、塩屋和範(柏原崇)、ほか

テレビでかかったんで見てみました。本編に入るまでに、いろいろと鬱陶しいフィルムが流れたのはファンサービスのつもりなんでしょうが、単に映画が見たいだけのこちらには蛇足でした。とっとと本編入れっちゅう。

「相棒」は以前、わしの父が好きなんでスペシャル版をつき合って見たことがありますが、そこそこおもろいなぁと思いました。ただ、なにしろたきがは、連続ドラマのたぐいは見る習慣がありませんので、テレビ版も全く見ておりません。その時は、年末年始のスペシャル版だったと思うんですが、立てこもったテロリストの人質にされた聾唖の少女と右京が手話で話すというネタがけっこう新鮮でおもしろいなぁと思いました。すかした右京のキャラも、知的な感じで悪くありませんし、対する薫が体力派というのも互いにないところを補い合うというコンビでいいなと思いましたが、連続ドラマを見るほどには至らず、ましてや劇場まで金払って見に行く気はさらさらありませんでした。

片山雛子議員が脅迫されている。特命課にその護衛任務が命じられるが、襲撃された現場に居合わせた右京は、連続殺人事件であることに気づく。警視庁に勤める同僚から闇サイトの存在を知った特命課、そこに名を挙げられた人びとが処刑の対象とされ、実際に殺されている。そうとわかった時、現場に残された文字からチェスの記譜だと気づいた右京は、犯人とメールでチェスを対戦し、その本当の目的が東京ビッグシティマラソンにあることを知る。徐々に浮かび上がってくる犯人像、右京たちは15万のランナーと観衆を守ることができるのか?

タイトルにも書いてあるから、マラソンが標的なのはわかってるんですが、そこに至るまでの推理とチェスをからめた筋は見事であります。右京や薫の彼女が「ビッグシティマラソンに参加するんだ〜」と言ってるところに、どう事件をからめていくのか、そこらへんの推理とかはなかなかわくわくして見てました。
しかし、肝心のマラソンに入ると、トーンダウン、犯人の目的が実はマラソンではなかった、という辺りから、怪しげな方向へ。この劇中での事件、実際に海外で起きた邦人人質事件に題材を取っているものと思われるのだが、この時、TV朝日が取った行動はこの映画で代弁してるような、偉そうに言えたものだったか?
あと、ラスト、片山雛子に華持たせるのはどうか?

犯人の目的がマラソンで大勢の観衆を殺すわけではなかった、という動機からはラストがすっきりと終わらないのはしょうがないのかもしれないが、最後がだらだらとした印象。さらに犯人の娘が死んだ兄の分もあるのかもしれないが、海外に旅立つというのはできすぎだよな〜と思っていたら、本当にそれで幕を下ろすとは思わなかったよ! いや、そんなことに興味あったんすか、彼女? 兄貴やその友人(彼の死もまた謎が多いのだが、何かあっさり自殺させて口を閉ざさせてしまったし)の志を継ぎたいと思うには、それまでの行動に動機が希薄すぎると思うんですが?

テレビの人気に便乗して映画に進出ってのが見え見えなんですが、映画らしくスケール大きくしてみたけど、最後はこぢんまりって終わり方が、映画としてはどうよ、な感じでした。真犯人もいまさらな感もあったし。

全体の8割ぐらいまで(右京の指示で薫が東京をかけずり回るところ)はおもしろく見てたのに、最後で詰め込みすぎたっていうか。ちょっと欲張りすぎて消化不良っていうか。

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