忍者ブログ

されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

北の螢

監督:五社英雄
出演:月潟典獄(仲代達也)、おゆう(岩下志麻)、(露口茂)、永倉新八(隆大介)、(早乙女愛)、(佐藤浩市)、(夏木マリ)、(丹波哲郎)、ほか

邦画って登場人物の紹介がほとんどないですよね〜 だから、出てる人はおおむねわかるんだけど、役名がちっともわからないんで、そのまんまっす。

仲代達也氏は、個人的にはこの映画の時代がいちばん脂がのっていたと思います。黒澤映画の時代はまだ若造だし、先日の「男たちの大和」ではちょっと年取りすぎだし。

北海道開拓史残酷物語って映画です。北海道の開拓を進めるために、全国の囚人を送り込み、厳寒の北海道で道路工事に従事させる。そのあまりの過酷さに囚人が何百人も死んでいき、月潟典獄というのが、その監督官、というか、典獄というのは所長ってことらしいです。要するに囚人を人柱に道路を開通させ、これまた政府にだまくらかせられた開拓民をどんどん北海道に入れたいと。そういう話。

ただ、あまりの過酷さと、佐藤浩市氏演ずる囚人の情婦・早乙女愛さんの働きにより、囚人たちが反逆、月潟と、元は露口茂氏演ずる囚人(無期懲役の国事犯)の愛人だった、元京都の芸者おゆうは囚われの身となってしまい、真冬の北海道をさまようが、なんか唐突にヒグマに襲われ、一晩中歩いて、戻ったところは元の収治監で、くびになった月潟が囚人たちを逃がして、すでに弱り切っていたおゆうと、月潟の地元の民謡を一緒に踊る夢を見ながらエンド。と、後半部分がかなりドラマとして弱いです。まぁ、囚人の反乱はさせても、その後でどうしようか考えてなかったのがみえみえっていうか。そこまでは緊迫感もあって、なかなかおもしろかったんですが、ヒグマの登場にいたってはわけわかめな展開で、一瞬、( ゚д゚)ポカーン って置き去りにされてしまいました。何が言いたかったのだ、監督。
作中、永倉が月潟を襲うシーンも、目的がいまいちはっきりせずに ( ゚д゚)ポカーン だし。

囚人たちが月潟の過酷な扱いについに立ち上がるカタルシスか、月潟の残酷だけれど、一本通った主義か、どっちかにしぼらないと話としては弱かったなと思いました。

しかし、主題歌「北の螢」は、かかるシーンにマッチして、GJです。森進一もこの頃がいちばん脂がのっていたろうし。

五社監督だし、日本映画のエロスって、なんていうか、こうどろどろした印象があるので、そこら辺はまぁ、どっちでもいいです。

「七人の侍」の稲葉義男さんが出てはった〜!

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

PR

ザッツ・エンタテイメント2

MGMの集大成映画、第2弾です。今度は趣向を変えて、フレッド=アステアとジーン=ケリーという、MGMが誇る二大スターが案内役。で、ミュージカルが主体ではありますが、「風と共に去りぬ」のラストシーンまであったりして、まさにタイトルにふさわしく、アメリカ風のエンタテイメントをこれでもかと詰め込んだ一作。

思えば、この時代のアメリカは自分たちの繁栄に酔っていたのではありますまいか。アメリカ一番、アメリカ最高という自負が、この映画からは見て取れます。
その上で、この時代の映画とは、まさにスターのものだったと思うのです。最近のように、スターと呼ばれる人たちが小粒なのではない。芸において、まさに唯一無二のものを持っていた人びと、フレッド=アステアのタップを見よ、ジーン=ケリーのダンスを見よ、まさにほかには変えられぬ芸を持っていたスターたちがいたのが、この時代だったと思うのです。等身大の隣のお兄さんなんてまがい物ではない、ほかに置き換えられない、唯一無二のスター、そんな時代だったから、ミュージカル映画は輝いていたのではなかったか、作られたのではなかったか、喜ばれたのではなかったか。

けれど、皮肉なことに1970年代からハリウッド映画も斜陽の時代に入ったとわしは思います。明らかにスターがいなくなり、大作と言って金はかけているけれど、本当の映画が少なくなったと思います。それは、アメリカが初めて敗北を喫したベトナム戦闘と無縁ではないのかもしれないし、世界がだんだん狭くなって、第二次世界大戦で傷つけられたヨーロッパや、新興国のアジアから新しい映画が現れて、ハリウッド映画が唯一無二の選択肢ではなくなっていったこともあるんだろうかなと思うわけです。
だからか知りませんが、1970年代以降のアカデミー賞は急に魅力を失っていきます。アカデミー賞を取ったから素晴らしい映画ではなくなっていったと思います。アカデミー賞がアメリカ国内の賞にすぎないという認識をするのがこの時代以降です。あくまでわし的な感想ですが。

そういう意味では、この映画は、旧き良き時代のハリウッドの灯火のような、そんな感じもするのでした。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

ザッツ・エンタテイメント

MGMが自社のミュージカル映画の変遷を、自社契約のスターとともに綴った一大ミュージカル映画史。

案内役にフランク=シナトラ、エリザベス=テイラー、ピーター=ローフォード、ジェームズ=スチュワート、ミッキー=ルーニー、デビー=レイノルズ、フレッド=アステア、ライザ=ミネリ、ビング=クロスビーというそうそうたるメンツを揃えた上に、かのクラーク=ゲーブル、ジュディ=ガーランド、ジーン=ケリーといった大スターが勢揃い。さらに紹介されている映画も白黒取り混ぜて、1920年代から1950年代までの56本といったら、ミュージカル映画好きにはたまらん総集編である。

しかし、たきがは、ミュージカル映画はほとんど見ないもので、まずクラーク=ゲーブルがミュージカル映画に出演していたことに驚き、フレッド=アステアの見事なタップを堪能し、ミュージカル映画といったら、これぐらいしか知らない「雨に唄えば」で感動し、といったぐらいであった。あと「オズの魔法使い」もMGMです。「オズの魔法使い」はなんと言っても、カラーと白黒の切り替えが見事で、好きな映画の一本ですが、なんというても、やはり「雨に唄えば」に並ぶものではございますまい。14,5年前に銀座でリバイバルでかかったことがあり、見に行ったもんですが、やっぱりジーン=ケリーの雨中の「雨に唄えば」のシーンは素晴らしかった! 今作でもそのシーンはまるまる堪能できます。

それにしてもミュージカル映画ってこんなに作られたんですな。最近、すっかり見なくなりましたが、何でこんなに減っちゃったんですかね?

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

帰らざる河

出演:ケイ(マリリン=モンロー)、マット(ロバート=ミッチャム)、ほか

たきがはの大好きなマリリン=モンローと、苦み走った男前ロバート=ミッチャムの共演で、初めて見た時はもっといい映画だと思っていたのですが、見直したら、なんか三流西部劇だったのですが… なぜだ?

主題歌「帰らざる河」はやはり名曲です。なんというても、モンローの舌っ足らずのアルトで歌われるとこりゃたまらん!な名曲です。

ですが、どうも、たきがは的にはマット、ケイ、マークの3人が帰らざる河を下る羽目になった理由が気に入らんのです。何でネイティブ・アメリカンが、人里離れたところで農業を営むマットに目をつけるか、しかもあそこまで執拗に追いかけ、殺そうとするか、その理由があまりに貧弱です。さらに、ネイティブが弓とトマホークしか持ってないって、阿呆ですか。マットは銃を、ケイの恋人ハリーに奪われてしまったので逃げざるを得ませんが、銃があれば、ネイティブに逆襲できます。そんな相手、しかも親子2人をなぜ、そんなに執拗に追う必要があるのか、ここんところが重要なポイントだと思うのですが、単に河に3人を追いやり、困難ないかだの旅をさせようとしているだけにしか見えません。
初っぱなで、町でネイティブとすれ違ったマットが、彼らが怒っていると言うのは、ネイティブは町、白人たちが勝手に作った町に対して怒っているのだとわしは解釈しましたが、それとマットの家を襲い、マットたちを殺そうと追う行為とがつながりません。

あと、作中で、マットが実は人を殺した罪で刑務所に入っていたことがケイによって語られますが、曲がりなりにも人の命が金よりも軽かったであろう西部劇において、これはすごく珍しいな〜と思っていましたが、父親が相手を背中から撃ったことに息子が反発するわけです。まぁ、卑怯者って感じがするからでしょうな。これに対して、マットは「ガラガラヘビを相手にするのに前も後ろもあるか」みたいなことを言いますが、マークはどうも納得してないっぽい。それなのに、ラスト、その父を救うため、マークに後ろから撃たせるのはどうなんだと。

なんて辺りが引っかかってしまって、いまいちでした。

主題歌はいい。でも筋がな〜

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

七年目の浮気

監督:ビリー=ワイルダー
出演:リチャード=ショーン(トム・イーウェル)、娘(マリリン=モンロー)、ほか

妄想癖の強い結婚7年目のサラリーマン(弱小出版社勤務)が、アパートの2階に美人の若い娘がやってきたことで陥る、妄想を描いたラブコメディ。

マリリン出演でありますが、主役は何と言っても、ショーン氏の妄想であります。それも1つや2つではない上に、幻の奥さんまで現れて、突っ込みを入れられたり、殺されかかったり、当人も妄想と現実がごっちゃになって、友人を殴り倒すなど、爆笑もんの展開。

「浮気」とタイトルにはなってますが、実際のところはそこまで突っ込んだことはしてなくて、ほとんど当人、妄想が暴走してたりするのも無理はなく、原題は「The Seven Year Itch(七年目のむずむず)」なので、妄想シーンを除くと話は驚くほど進んでなかったり。まぁ、これも原題のままだといくらマリリン出演とはいえ、大したヒットが期待できそうにないから、もっとえげつないタイトルにしてしまったのだろうなぁと思いました。

この映画でいちばん有名なシーンは、何と言ってもマリリンのスカートが地下鉄の風であおられるところだと思いますが、何ですか、そのせいで旦那と離婚することになったそうで。むむむ…

マリリンの健康的なお色気にもめげず、襲うのは妄想だけにとどめたショーン氏の愛妻家っぷりは褒められていいと思います、はい。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

最新CM

(06/14)
無題(返信済)
(05/29)
(04/27)
甘くない態度(返信済)
(04/26)
謹賀新年(返信済)
(01/04)

プロフィール

HN:
たきがは
HP:
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

かうんたあ

脱原発意思表示Webステッカー

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン