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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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戦争と人間6

五味川純平著。光文社文庫刊。全9巻。

耕平がしょっ引かれて、俊介は兵隊にとられてノモンハン事件を体験という、話が大きく動いた巻でした。で、巻の最後では俊介が除隊、耕平が逆に兵隊にとられて第7巻に続きます。

白英祥も徐在林も先行きが怪しくなってきてしまったので、ちょっと惰性で読んでます。

あ、趙瑞芳がいい感じなので楽しみはそこですか。ただ大塩雷太がやってきたので、あんまり好きなキャラじゃないもんで、ちょっと心配。その生い立ちに同情するところは多分にあるはずなんですが、どうも邦への仕打ちとか、ずいぶんとやな奴に育っちゃったなぁという感じです。

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戦争と人間5

五味川純平著。全9巻。光文社文庫刊。

やっと中間まで来ました。わし的にはだれまくりの第5巻です。

いちばんだれたのは、第1巻からずーっと続いていた伍代家の次男坊・俊介が、人妻となった狩野温子と結ばれるシーンがけっこうボリュームがありまして、これがつまらなかったのです。

まず、温子にあんまり魅力を感じません。由紀子と違って平凡な印象が強く、英介にふられて、成り行きのままに狩野市郎という男の妻になり、でも、ずーっと横恋慕してきた俊介にもふらふら、狩野に気づかれてからはねちねちといじめられ、でも、芯は意外と強いので、それなりに俊介を守ろうとし、でも、最後は通州が中国軍に襲われて、巻き込まれた温子は死亡となりまして、一気に片づいてしまいました。ふぅ…

俊介はなにしろ美貌の姉がいる上に、自分も美青年とか書かれている青年に育ったんですが、演じているのが北大路欣也なんですが、この方、壮年の頃からしか知らないので(石原裕次郎と勘違いしていたんで訂正しました。11/20)、しかも最近はすっかりお父さん犬なもんで、全然イメージがつながらなくて、だいたい俊介が美青年という設定の必然性がまったく見当たらず、それを生かして悪事を働くとか、大それたことでもやればおもしろいんですが、作者の趣味だろな美青年設定なので、美青年美青年と描写されるたびにうんざりしてきてるので、俊介周りはどうでも良くなってきてしまいました。
邦ちゃんには憧れの若様になったようですが、俊介はもういいよわしな気持ちです。

むしろ、1巻からおぼっちゃんで、傲慢で、好かないタイプなんですが、むしろ、英介の方が我が道を行ってる分、すがすがしく見えてきた。
たぶん最後は破滅するんでしょうけど。
ただ、わしは演じる高橋悦史さんは50代くらいからしか存じ上げないので、英介と由介が親子に見えないのが困りものですがががが。

柘植は軍人版の梶になってきました。とうとう南京大虐殺にまで参加して、良心を保とうとしていますが、まぁ、焼け石に水です。というか、日本軍を止める気なら発砲とかしないと無理だよ兄ちゃん。とか、せいぜい頑張ってくれいという感じで眺めてます。あんまり良心を強調されても白々しいんで。ほどほどに。

そして、すっかり鴫田は出番がなくなっていまいまして、たまに名前が出るくらいで、ほとんど動きません。つまらん…

不破医師も出なくなっちゃいました。服部医師は趙瑞芳と一緒にしか出番がありません。
高畠は由紀子と急接近ですが、どうなのだろう…

趙瑞芳は映画だと栗原小巻さんが演じたんですが、これが良家のお嬢様でありながら、抗日レジスタンスに資金出したり援助したりと活動していて、英介にレイプされた後も「私を殺さなかったら、あなたを必ず殺させます」とか言っちゃうあたりなんかがわりと好みで、とうとう上海あたりに脱出したはずなんですが、後で登場してくれるか心配。
栗原小巻さんはもろに「黄金の日日」の美緒で、いちばん好きな女性キャラだったもんで、そのイメージも強くて、いい感じです。お父さんがまた飄々としたとぼけぶりで張家の再登場はあるのか気になる。

わし的には第3巻で抗日レジスタンスが失敗して、敗走した白英祥と徐在林に復活はあるのか、そこがいちばん気にかかるところで、伍代家はだんだんどうでも良くなってきました。主人公なのに。

この巻は2・26事件に大幅に紙面を割いた前巻に比べるとだいぶ話が大きく動きまして、小説の部分も多かったのですが、相変わらず史実を語るところになると完全に説明調になっちゃって、そこがわしがいちばんおもしろくない部分です。映画で言ったら、重要な事件を延々とナレーターがしゃべってる感じ。こりゃつまらんわい。

もう註を読み通す気力はないんで、さっさと次を借りてきて終わらせよう。そして朝鮮戦争の本を読むんだ。

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戦争と人間4

五味川純平著。光文社文庫刊。全9巻。

2・26事件が中心の第4巻です。

伍代家の人びともそうですが、軍人である柘植や、伍代家の女中頭である滝の知り合いの軍人も2・26事件に直接関わることはないので、実在の人物の証言や回想が中心なのですが、例によっておもしろくありません。小説に事実を混ぜるのは別に歴史小説なので有りなんですけど、小説なんですからおもしろくないといけないと思うんですが、全然おもしろくないです。

基本的に、この作家さんは虚実入り交じりの小説は書けないのではないかと思います。わしは2・26事件の評論を読みたいわけではないので作者の考えを混ぜられてもあんまりおもしろくありません。ドキュメンタリーを読んだ方がよほど早いと思います。

確かに戦争に突き進んでいく当時の日本を描くには2・26事件は決して避けては通れない一大事ではあるのですが、もうちょっと工夫してもらいたいです。そこいくと「人間の條件」はおもしろかったです。梶か美千子の視点なんで、実際の事件はほとんど出てこなかったですからね。

これが2・26事件を主題にした小説ならば話は別ですが、「戦争と人間」の主役は伍代家とそこに関わる人なんで、そこら辺、ちょっと違うんじゃねーのと文句を言いたいです。

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戦争と人間3

五味川純平著。全9巻。光文社文庫刊。

満州事変と5・15事件を中心に描く第3巻です。

由紀子がだんだん魅力的な女性ではなくなってきました。金持ちの美貌の娘という属性だけになってきて、家庭に収まるでもなし、もっと派手な活躍をするでなし。浅丘ルリ子の配役のままでいいかと思ってきた(爆)

俊介は中学生(現在の高校生)になりましたが、まだ青いです。ただ、兄のだらしなさと友人の厳しさなどを見ているので、真っ直ぐな青年に育っています。

白英祥は雷太に共産党員であることを見破られ(中国語もわかるため)、伍代を離れます。ゲリラに合流しますが、圧倒的な戦力を持つ日本軍にかなわず、敗走を続けてる感じです。徐在林が一緒に行動していましたが、朝鮮人というコンプレックスとか、父と兄を日本に殺されたという恨みから暴力に走りやすいこともあり、仲間内で孤立、一緒に行動していた女性を殺してしまったためにゲリラを去りますが、今後がどうなるか気になるところです。

鴫田は相変わらずですが、自分で手を下すことが減ったせいか、あんまり魅力がなくなってきたような…。

資料の丸写しが多いドキュメンタリー的な部分はつまらなく、小説部分はおもしろい。極端な話だなぁと思いました。歴史上の事件も、もっと自分の文章で書いてくれるとおもしろいんですが、どうも資料を写すことが多くて、つまらないです。あと、今回は5・15事件の註が凄く長くて、これがまた退屈…。ドキュメンタリー読みたいんじゃないんで、小説読みたいんで、そこら辺が合わないなぁと思う次第。船戸さんはどんな事件でも自分の小説の中に組み込んでいたんで、それがおもしろかったんですがね。

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戦争と人間2

五味川純平著。光文社文庫刊。全9巻。

満州事変の前後を描いた第2巻です。

この方、小説の部分はおもしろいのですが、資料の引用部分がつまらなくて、けっこう長いのでだれます。「人間の條件」はそれがなくて、終始、梶と美千子の話だったので長くてもけっこういけたのですが、戦争と人間は舞台が広がっているので登場人物も多彩になった分、おもしろいところとつまらないところがはっきりしてきた感じがします。それに加えて註がまた長いし…。

ここら辺は小説に徹した「満州国演義」と対照的なイメージですが、作家の作風の違いでもあるんでしょう。

伍代家の2代目・英介が典型的なダメな2代目で、でも高橋悦史さんのイメージとつながらないでいます。どっちかというと「ロード・トゥ・パーディション」のダメ息子に読めるのですが、もう顔は忘れたので、まぁ、どっちでもいいか…。キャラ的には伍代家の2代目なんで、周りの人とか無関係な人びとに多大な迷惑をかけ続けていきそうで、嫌な奴なんですが。

最後は日本の敗戦で伍代家も没落するようなので(予算不足のために作られなかった映画の第4部)最後まで頑張って読もうと思いますが、Twitterでいろいろと興味深い書名が紹介されているので、もっとペース上げないと…。

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