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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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シリーズ戦後70年 南京事件 兵士たちの遺言

NNNドキュメント'15。BS日テレでの再放送より。

TLで流れてきたので録画せずに見ましたが、重箱の隅を突っつきすぎた感じが否めないがっかり作でした。

せっかく直接、南京大虐殺に携わった兵士の証言が陣中日記というこれ以上ない一次資料で31冊もありながら、言及するのは12月16日、17日、18日のわずかな分だけではサブタイトルの「兵士たちの遺言」が泣きます。それには1時間では足りない。もっと時間をとってほしい題材です。

ただ、うがった見方をすると右でならす読売系列での放送です。南京大虐殺を扱った内容を放送できただけでも上出来なのかもしれません。

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永山則夫 100時間の告白~封印された精神鑑定の真実~

ETV特集。YouTubeより。

TLで流れてきたので見ました。

永山則夫氏の著作は1冊も読んだことがないのですが、その生い立ちや事件のあらましはだいたい知っています。ただ、この番組の中で語られていたのは、わしなんかの想像を遙かに超えるような貧困とか子どもの虐待とかで、見ていて辛かったです。

でも、いちばん悔しかったのは、一審の判決で永山氏の精神鑑定が否定された時、裁判官ばかりでなく本人も否定したことに精神鑑定を行った石川先生がショックを受けて、二度と精神鑑定を引き受けなかったというところでした。
すでに自分の罪を自覚し、被害者遺族の方々に償いの方法を模索していた永山氏にとって、自分の罪を少しでも軽くするような精神鑑定を簡単に肯定するわけにはいかなかったんだよ! 精神鑑定の専門家が、なんでわしのような素人でも思いつくような理由を思いつかないのか不思議です。永山氏はそこに逃げ込めなかったんだよ、でもそのことを教えてくれた石川先生にどれだけ感謝していたか、そこを察してよ!

ラスト、永山氏が死刑を執行されてから、石川先生の精神鑑定書が遺品として石川先生の手に渡ります。そこに施された修繕の痕や、表紙にビニールのカバーをかけたところ、内部の書き込みや線引きから、永山氏の本心に気づく石川先生。「自分が精神鑑定の道に進まず、精神病の治療に進んだことに悔いはない」と言いますが、当時の日本でPTSDについて記述した鑑定書などはなかったわけで、その点においても最先端を行っていた石川先生が精神鑑定の道に進んでいたら、日本の司法もあるいは変わっていたかもしれないと思うと、それはやっぱり大きな損失だったと思うのです。
そして、本心を理解されないまま刑死した永山氏にとっても、どれだけ苦しいことではなかったのかと思うと、その無念さにやりきれない思いが残るのでした。

今度、永山氏の著作も読んでみようと思います。

削除されないうちに是非。

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2001年宇宙の旅

監督:スタンリー=キューブリック
原作:アーサー・C=クラーク
出演:デビッド=ボーマン船長(キア=デュリア)、フランク=プール(ゲイリー=ロックウッド)、ヘイウッド=フロイド博士(ウィリアム=シルベスター)、HAL9000(ダグラス=レイン)、ほか
アメリカ、1968年

20年ぶりくらいに視聴。初めて見た時は「ツァラトゥストラはかく語りき」のオープニングが格好良かったけど、内容はちんぷんかんぷんだったのですが、やっぱり何年経ってもよくわからんわ、この映画。

映像はきれいで、40年以上経ってもちっとも古いSFな感じはしません。そこはさすがにキューブリック。
ただ、冒頭のサルのシーンにしても、なにしろ説明がされないのであちこちの解説サイトとか見て、やっと理解できるような有様で、それも怪しいです。小説も一回は読んだはずなんですが、わしは基本、SF小説というのはあんまり読まない人種なので、果たして理解したかどうか怪しいです。

懐かしくなって借りてきましたが、映像の美しさでおなかいっぱいかな。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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カッコーの巣の上で

監督:ミロス=フォアマン
原作:ケン=キージー
出演:マクマーフィ(ジャック=ニコルソン)、ラチェッド婦長(ルイーズ=フレッチャー)、ハーディング(ウィリアム=レッドフィールド)、ビリー(ブラッド=ドゥーリフ)、テイバー(クリストファー=ロイド)、マティーニ(ダニー=デヴィート)、チェズウィック(シドニー=ラシック)、キャンディ(マーヤ=スモール)、チーフ(ウィル=サンプソン)、ほか
アメリカ、1975年

見たことがなかったんで借りてきました。

精神異常を装って刑務所での強制労働を免れたマクマーフィが精神病院に入院してきた。彼は病棟のルールに片っ端から反抗し、管理主義の婦長の逆鱗に触れてしまう。最初は婦長怖さにマクマーフィのすることに賛同しなかった患者たちだったが、少しずつ慣れていく。そんな時、マクマーフィは聾唖のネイティブ・アメリカンと思われていたチーフが、実は耳も聞こえ、しゃべれることを知り、ともに脱走を試みようとするが、チーフは自分は小さい男だと断る。そして、クリスマスの夜、脱走しようとしたマクマーフィだったが、皆とのお別れパーティで寝過ごしてしまい、脱走に失敗した上、自身はロボトミー手術を行われて廃人同様になってしまう。そのことを知ったチーフはマクマーフィを窒息死させて、一人、病院を脱走するのだった。

なんか感動話にあげられているらしいんですが、そもそもマクマーフィが精神病院に入ったのが精神病を詐称して刑務所での強制労働を逃れるため、というマイナス点があったりするので、あんまり同情せずに見ていまして、しかもなんで刑務所に入ったのかといったら、自称18歳の少女をレイプ(本人は合意の上と主張)とかだったりするもんで、これもマイナスで、確かに病院での婦長とかの扱いはかなり非人間的なもので、強権的だったりするし、最後にビリーを自殺させてしまうほどだったりするし、そのくせ、当人は善意のつもりだったりするのがまたたちが悪いと来てるんですが、どっちにも感情移入できなかったのでした。だから、ラスト、マクマーフィがロボトミー手術を受けさせられて、廃人になってしまったのを見たチーフがマクマーフィを殺して脱走というのは、せめて、クリスマス・パーティの時に決行していれば良かったのに、みんなで酒飲んで、ビリーがキャンディとセックスするのを待っている間に酔いつぶれるという緊張感のかけらもないような展開だったので、それもどうかと思ったり。

ジャック=ニコルソンは相変わらずの怪演ぶりで、アカデミー主演男優賞を取ったのも肯けたんですが(婦長と監督と脚色と作品も取った)、元ネタになったという舞台でカーク=ダグラスがマクマーフィ役だったりしたというので、そっちのが興味津々だったりしました。

で、Wikipedia見てたら、原作の小説はそもそもチーフが主役だそうなんで、そこら辺、映画だとマクマーフィに脚色してたんで、唐突さもあったりするのかなぁと思ったり。

あと、タイトルの「カッコーの巣」というのは、そもそも精神病院の別称だそうで、「はみだしっ子」でクークー(これもカッコーのこと)のあだ名もこれに由来するのかとか、そもそもクークーと命名したのはサーニンだったのですが、それがcrazyの隠語だったのを三原さんは知っていて設定したのかとか、改めて、博識だと言われた三原順さんの奥深さに感じ入った次第。


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アウシュビッツ ホロコーストガス室の戦慄

監督・脚本:ウーヴェ=ボル
出演:ウーヴェ=ボル、マクシミリアム=ガードナー、フリードヘルム=ガードナー、ほか
ドイツ、2011年

コンビニで何かを買おうと思ってDVDコーナーを見たら、このタイトルがあって手にとって見ました。500円未満とえらい安かったのですが、内容はちょっと微妙かも。

アウシュビッツの一日とした、SSによるユダヤ人の殺害を中心に、その前後に現代のドイツ人学生へのインタビューを挟んだ異色作。

ただ、合間合間に挟まる実録、アウシュビッツでの累々たる死体とか、解放されたユダヤ人たちとか、ヒトラーの演説とかに比べると、どうしても表現がソフトになってしまうガス室でのユダヤ人の殺りくはぬるく見えてしまう。監督は「アウシュビッツの生存者の証言を参考にした」と言っていたが、実録の映像の方がずっと凄いので、死体ひとつをとってみても、とてもかなわないわけです。

かといって、メインである学生へのインタビューも、まぁ、どれだけちゃんと勉強してんのな感想を抱かざるを得ないような曖昧な理解なもんで、なかには歴史の授業中に絶対に舟漕いでたやろ!な突っ込みを入れたくなるような回答とかもありまして、こればかりを延々と見せられるのも辛いです。

あと、せっかくセット作ったんだったら、ちゃんとアウシュビッツらしいセットにしようよ。あるいはビルケナウの方かもしれないけど、実物を見ていると、そのいい加減さが不満。

ただ、今の日本で「南京」とか「平頂山」とか「731」とかを主題に映画を撮ろうとしたら、このような形でソフトを販売することもかなわないだろうし、監督や製作の方の無事さえ疑わしいわけでして、こういう形でも映画を撮れるドイツの自由さは日本では決して得られないんだろうなぁとも思いました。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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