忍者ブログ

されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

劇場版ムーミン谷の彗星

監督:マリア=リンドバーグ
原作:トーベ=ヤンソン
主題歌:ビョーク
見たところ:川崎市アートセンター・アルテリオ・シネマ
フィンランド・ポーランド・オーストリア、2010年

ムーミン好きの母につき合って見に行きました。「ムーミン」といったら岸田今日子さんのアニメしか知らない世代です。

原作者のトーベ=ヤンソン生誕100周年(2014年)、原作出版70周年(2015年)にかこつけて作られたパペットアニメーションです。

ある朝、ムーミントロールが起きると世界中に灰色の埃が降り積もっていた。物知りのジャコウネズミに聞いてみると、地球に彗星が衝突する前触れなのだと言う。驚いたムーミントロールとスニフがパパとママに相談すると、おさびし山に天文台があり、そこでならば彗星のことが教えてもらえると言う。早速、パパの手を借りてイカダを作り、ムーミントロールとスニフは天文台に向かって出発する。日曜日にはケーキを焼くから戻っていらっしゃいというママの声を聞いて。途中でスナフキンを加えたムーミントロールとスニフは、イカダを失ってしまったが天文台にたどり着き、彗星が4日と4時間4分44秒後(誤差4秒)にやってくると知り、急いでムーミン谷に向かう。途中でスノークとスノークのお嬢さんも加えて、ムーミントロールたちは日曜日までにうちに帰り着けるのだろうか? そしてムーミン谷を目指す彗星は?

行きはよいよい帰りは怖い。最初はイカダで楽に進んだものの、2日目には失ってしまい、おさびし山をとぼとぼと登るムーミンたち。彗星のことを知って急いでうちに帰らなきゃと言いつつ、スニフが具合が悪いから動きたくないだの、途中におもしろそうな店があれば立ち寄り、まぁ、言っていることとは裏腹に寄り道が多いです。
スニフはお調子者で気分屋、ムーミントロールは男の子らしくスノークのお嬢さんを助けたりするけれど、これも天文台に彗星のことを聞きに来たのに彗星そっちのけでスノークのお嬢さんに夢中だったりとピントが外れまくり。
スナフキンは同行の2人に比べると大人な感じもしますが、けっこうマイペースでそれほど頼りにならなかったり、スノークは知的なキャラのようですが頭でっかちな感じもして、「ムーミン」というのは意外とブラックな話だなぁと思ったりしました。

それにしても彗星の接近のために地表が灰色の埃に覆われたの、海が干上がったの、イナゴの異常発生だのと危機が何度もムーミンたちを襲いますが、マイペースで乗り切る辺りが、おもしろいようなおもしろくないような…

公式サイトによると、ムーミントロールとスナフキンの出会いはこれが初めてで、以後、2人は大の親友になるそうです。ムーミントロールが憧れるスノークのお嬢さんも、ここで初めて出会ったそうです。へぇ

オープニングとエンディングにビョークの歌が流れるんですが、これまた変わったパペットアニメで、不気味な感じでした。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

PR

6才の僕が、大人になるまで。

監督:リチャード=リンクレイター
出演:メイソン(エラー=コルトレーン)、サマンサ(ローレライ=リンクレイター)、母オリヴィア(パトリシア=アークエット)、父メイソン(イーサン=ホーク)、ウェルブロック教授(マルコ=ペッラ)、メイソンの祖母(リビー=ヴィラーリ)、ほか
アメリカ、2014年

とある家族の12年間を、メイソン少年の目をとおして綴った映画。この映画が他の同じような映画と一線を画しているのは、主役の4人(父母と姉と弟)を演じる俳優さんも実際に12年間を通して役を演じきったという点でしょう。

たきがはは普段、こういうファミリーものに該当するような映画とかドラマは見ません。やなみきさん、お誘い、ありがとう。

作中、「ハリーポッター」の出版を喜ぶイベントがあったのですが、当時、4人の姉弟だったメイソンとサマンサ、1人ずつ本を受け取っていましたが、あちらでは姉弟間での本の貸し借りはないんだろうかと気になりました。同じ本が2冊もあるなんてもったいないじゃん。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

白痴(何度目か忘れた)

監督:黒澤明
見たところ:鎌倉川喜多映画記念館
日本、1951年

早田雄二さんというカメラマンの方の写真展をやっておりまして、主に女優さんを撮った方なので、その被写体になった女優さんの映画がお一人1本くらいな感じでかかりまして、たきがはの大好物「白痴(黒澤版)」がかかったので行きました。あと「浮き雲」も月末にかかるので、これも見たいのです。さらにGWには「別離」「大いなる沈黙へ」「ハンナ・アーレント」が3日おきにかかりまして、相変わらず掘り出し物が多い映画館です。

何度目かでやっと気づいたのですが、亀田の愛し方というのはキリスト的だなと思いました。博愛主義というんですか。たぶん、いちばん好きなのは妙子なのかもしれないけれど、綾子も好きだし、赤間も好きだし、みんなみんなに幸せになってほしい。ただ、妙子の場合は、ほかの2人に比べると傷ついた魂をより癒したいと願っているので、どうしても綾子や赤間よりも優先してしまうんだろうけれど、綾子の何不自由なく育った傲慢さとお嬢様然としたところも、粗暴な性格の裏に隠れた赤間の純真さも好きだし、救ってやりたいのだろうと。
だから、亀田は妙子や綾子、赤間からやいのやいのと責められて、悲しいかな、白痴でもあるので良い知恵も浮かばず、最終的には赤間ともども破滅してしまったのではないかと思いまして、ああ、これはキリスト的、それも神のいないキリスト的な人物なんだろうなぁと思いました。

で何ですか、たきがはの好きなポーランドの監督アンジェイ=ワイダさんが坂東玉三郎をナスターシャ役で「ナスターシャ」という映画を撮っていたとか。ジェラール=フィリップ主演の「白痴」(フランス映画)は退屈だった記憶しかありませんが、こっちはちょっと興味あるなぁ。

それにしても、同じ年に原さんは「めし」(成瀬巳喜男監督)にも「麦秋」(小津安二郎監督)にも出演してます。それも主役です。凄いことだなぁと感嘆することしきりです。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

イザイホウ 神の島・久高島の祭祀

監督:野村岳也
海燕社製作
見たところ:川崎市アートセンター・アルテリオ・シネマ
日本、1967年

1967年に製作された沖縄最大の祭祀を撮影したドキュメンタリーです。1978年に行われた神事を最後に、過疎化などの理由により行われていません。また映画自体も40年以上も公開されたことがなく、今回が初公開だそうです。

沖縄の南東に浮かぶ離島・久高島は琉球最大の聖地とされ、12年に1度行われるイザイホウという祭祀で知られる。久高島は周囲9kmの孤島で、男は海に出、女は農業を営む半農半漁の島だ。イザイホウとは、島に残って留守を守り、男たちの無事を祈る女性たちのなかでも30歳〜41歳の女性が巫女になるための、12年に1回行われる祭祀である。だが1966年当時の久高島の人口は600人、戸数は130戸と過疎化が進んでおり、1978年を最後にイザイホウは行われていない。これは1966年に行われたイザイホウを記録した貴重な映像である。

周囲9kmの孤島で、人の出入りが少なく、下手すると島民全員が親族に当たるとか、どこの横溝正史だと思って見てました。

女性が中心の社会というのは珍しいなぁと思いましたが、男性が漁に出るために死にやすいので、島に残る女性が自然と中心になりやすかったのかなぁと思った次第。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

サウスバウンド

監督:森田芳光
出演:上原一郎(豊川悦司)、上原さくら(天海祐希)、上原洋子(北川景子)、上原二郎(田辺修斗)、上原桃子(松本梨菜)、新垣巡査(松山ケンイチ)、さくらの母(加藤治子)、ペニー(ショーン=ペロン)、ほか
見たところ:うち
日本、2007年

若い頃、と言ってもまだ8年前なんで、それほど若くなかったのですが、トヨエツが出てて、見たことがないので借りてきました。

全共闘の闘士だった上原一郎とさくらは、今は3人の子を持つ親だが、いっこうに定職につかない一郎と子どもたちを、さくらは喫茶店の経営で養っている。一郎は社会の不正義に立ち向かう、と言えば格好はいいが、息子の二郎には「ナンセンス」が口癖で何かと面倒な父親でしかない。しかも学校に行けば中学生のカツに同級生ともども喝上げされる日々、とうとう二郎は友だちの黒木とともにカツと手を切ろうとして、相手を殴り倒してしまう。カツは怪我をしただけで済んだが、それを見た母のさくらは一郎の故郷、八重山に行こうと言い出し、一家はグラフィックデザイナーとして独立する長女の洋子を置いて、八重山に引っ越すのだった。しかし、そこは東京の土建会社が所有する土地で老人のための高級マンションが建つ予定地だった上、上原一家は不法占拠と会社に訴えられ、マンション建設の反対運動に携わる騒動に巻き込まれてしまう。東京でのぐうたらぶりが嘘のように、打って変わって、さくらとともに畑仕事にいそしむ一郎だったが、とうとう土建会社に追い出され、家も破壊されてしまう…。

前半の二郎くんが喝上げされてるシーンがけっこう長く、だれました。まぁ、上原一家が八重山に向かう理由付けではあるのですが、八重山でのシーンが駆け足だったように感じたので、タイトルも「サウス」ですから、やっぱりバランスが悪かったと思います。

トヨエツはともかく、嫁の天海祐希さんがなかなかいいお母さんで、でも一郎が好きで、どこまでも一緒についていってしまう辺りなんかが可愛くて良かったです。トヨエツはもうトヨエツってだけでいいので…。

むしろマツケンが若い、ペーペーの巡査役で出てたのが意外でした。まぁ、「清盛」の前だし。

森田芳光監督の映画は何を見てたかと思ったら、「わたし出すわ」でした。あれも不思議な味わいの映画じゃった…。あんまり強力にお薦めもしませんが、トヨエツのファンなら3枚目と見せつつ、意外と万能なところを堪能するのもよろしいかと。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

最新CM

(06/14)
無題(返信済)
(05/29)
(04/27)
甘くない態度(返信済)
(04/26)
謹賀新年(返信済)
(01/04)

プロフィール

HN:
たきがは
HP:
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

かうんたあ

脱原発意思表示Webステッカー

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン