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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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バス停留所

出演:チェリー(マリリン=モンロー)、ボウ(ドン=マレー)、バージル(アーサー=オコンネル)、ほか
監督:ジョシュア=ローガン

マリリン主演のラブコメディっちゅうか、困ったちゃんのカウボーイ・ボウと酒場の歌手チェリーがくっつくまで。ラブコメか。

モンタナから、フェニックスで開催されるロデオ大会に出場するためにやってきたカウボーイのボウと、その父親代わりのバージル。フェニックスに着いたその晩に、ボウは酒場の歌手チェリーを自分の天使だと決め込み、一方的に結婚の約束まで取りつけてしまう。そんな気のないチェリーは何とかボウから逃れようとするが、その一方で彼のことが気になってもおり…。

モンローが馬鹿っぽいキャラに描かれているのは、「紳士は金髪がお好き」と同じ路線なので、まぁ、しょうがないかとも思うんですが、「ナイアガラ」でそれまでの大根女優から演技派と見直されたはずなのに、こんなに馬鹿っぽいキャラにしなくてもいいじゃんと思ったりもするわけです。

しかし、その馬鹿っぽいチェリーに輪をかけて馬鹿(こっちは正真正銘の馬鹿だ)なのが、主人公たるボウでして、もう、たきがは、ほぼ最後までチェリーがボウを気になるのも、ボウが最終的にチェリーをゲットするのも納得いきませんでした。ヽ(`Д´)ノ

ボウというのが、モンタナから出てきた田舎者、というのはいいんですが、21歳で、自己中で、独善的で、猪突猛進と来ている。なにしろ、いやがって、ロサンゼルスまで逃げようとしたチェリーを、投げ縄でふんづかまえてモンタナ行きのバスに乗せたってんだから、自分勝手にもほどがあるっちゅうか。いい加減にしやがれ、こんちくしょう。
でも、チェリー自身も、実はそんな強引かつ、自分の過去にこだわらないボウに惹かれつつあるわけで、だから、ボウがバスの運転手にこてんぱんに打ちのめされた時にも思わず心配して駆け寄るわけだし、最後のキスがしたいと言われれば応じちゃうわけで、ラスト、井の中の蛙よろしく、世の中には自分より強い奴なんかいくらでもいるんだぞ、と思い知ったボウが、別人のようにチェリーに話しかけるところでは、まぁ、優しいところが確かにあるわけではあるのだけれど、何か先行き不安になるカップルでした。

あと、吹き替えで見たんだけど、モンローやった奴、さいて〜 本来、アルトのマリリンに、なんだ、あの舌っ足らずの馬鹿声は?! あと、ボウ役の人の滑舌の悪さにはまいった。

マリリンの垂らしたよだれがいろっぽい〜と評判になったのは、この映画ではなかったかいのう?

ボウが21歳に対し、マリリンは実年齢30歳。驚きの若さです。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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NAYAK 真実のヒーロー

インドの映画。かけてみたら、何か社会派ドラマっぽくておもしろそうだったんで、そのまま見続けてました。

シーヴァジー=ラーオは某テレビ局のカメラマン。ある日、学生とバスの運転手の対立から暴動に発展した現場を撮影していたシーヴァジーは、そこで負傷した学生を助けたことでアナウンサーに抜擢され、州首相のチャヴァンにインタビューする機会を得る。汚職に染まったチャヴァンと話すうちに、1日州首相をやってみないかと言われて、引き受けるシーヴァジー。汚職のはびこる官僚、政治家、はてはチャヴァン自身まで逮捕したシーヴァジーに、現在の政治家たちに不満を持っていた民衆が飛びつく。シーヴァジーは不本意ながら州首相に立候補し当選、早速、政治改革に取り組むが…。

シーヴァジーがカメラマンからアナウンサー、政治家になっていくくだりは、多少、こうとんとん拍子にうまくいくわけねぇよなぁと思いました。ただ、きっと、こういう政治家が待望され、映画のヒーローとして、最後はハッピーエンドを迎えるあたり、インドの人びとはかなり現在の政治に不満を持っているということなのだろうと思います。

いろいろと派手な演出が満載ですが、車が爆発で垂直に飛び上がるのはどうだ。チャヴァンの秘書だったけど、1日州首相をやったためにシーヴァジーの秘書になったパンサル氏が、なかなか鋭い突っ込みで笑わせてくれましたが、日本でも決して無縁ではないですよねぇ。

中途半端に見始めたけど、一応、レビューに入れておきます。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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望郷

監督:ジュリアン=デュヴィヴィエ
出演:ぺぺ(ジャン=ギャバン)、ギャビー(ミレーユ=バラン)、スリマン刑事(ルカス=グリドゥー)、イネス(リーヌ=ノロ)、ほか

軟派なお国柄のイメージがあるフランスですが、作る映画は硬派。むっちゃ硬派。その硬派の代表格と言ってもいい、フランスの名優ジャン=ギャバン氏の代表作。

カスバを牛耳るぺぺは、フランスで銀行強盗を犯して指名手配され、ここまで逃げてきた。その後もぺぺは犯罪を重ね、くらえば20年は間違いない。しかし、ぺぺはカスバに飽いていた。カスバを一歩出れば、たちまち警察の網にかかることを知っているので、カスバを出られぬことが、ぺぺをより強い望郷の念に駆り立てる。そんな時、カスバ見学に訪れたギャビーと会ったぺぺは、彼女からパリの匂いを感じ取る。急速にギャビーに惹かれるぺぺ。だが、彼を捕らえんとする警察の網は、今にも締まらんとしていたのだった。

ええ、正直言って、たきがは、中盤で船を漕ぎかけました。ぐぅ〜 どちらかというと、ジャン=ギャバン氏は年寄りの頃の映画から入ったのでそっちのイメージが強く、若いジャン=ギャバン氏にあんまり思い入れがないというのもあるのですが、ええとですね、この時のぺぺの設定って30代ぐらいだと思うんですよね。脂ののったお年、男が惚れるええ男、というのがカスバの帝王ぺぺです。でも、たきがは的には30代のぺぺが望郷の念に駆られて、パリの匂いのするギャビーに惹かれていくのも、カスバに飽きてしまったのも、いまいち、おんどれのせいやろ〜と思うわけです。若気の至りっていうの。認めたくないものだな、若さ故の過ちというやつはっていうの。だから、30代の若造がおうち帰りたいと言われましても、それはギャビーに惚れたのか、それともパリが恋しいのか、どっちやねん、おらな感じで見てたんですよ。
これが、50代、できたら60代いきますと、全然話が別物になります。先日、「ショーシャンクの空に」で見ましたね。すっかり年取ったモーガン=フリーマン氏のいかすこと! ジャン=ギャバン氏もそうなんです。「シシリアン」とか「脱獄の報酬」とか見慣れた目には、若造ジャン=ギャバンにはときめかんのです。でもおじいちゃまなら話は別。さんざん悪事を重ねてきた暗黒街の帝王が、自分の死を自覚するような年になって、望郷の念に駆られる。うわぁ〜 もう、涙腺絞られますわ。もう、おじいちゃんの罪も許して、故郷に帰って、余生を静かに送ってよ、とか思いますわ。なんて自分勝手な。
だけど、今作のようなぺぺがおうち帰りたいと言うのは、カスバの帝王(という言い方は作中はしてないんですが)になったぺぺが、実はその世界のすごく狭いことに気づいて、カスバにいるのに飽きちゃったから、どっか行きたいな〜的に見えたわけです。いやぁ、そんなこと言われても、さんざん悪事重ねてきたのあんたやし。そろそろ責任取りいな。とか思って見ておったわけです。あふあふ

ラスト、ぺぺが死んだとスリマン刑事に騙されたギャビーは、どうやら愛人ぽいおっさんと帰ることに同意します。たぶん、彼女も商売女だったんだろうと思います。ぺぺは彼女を追って船にまで乗るのですが、警察に見つかってご用。でも、最後の頼みで、船を見送らせてくれと言います。デッキに現れたギャビーに思わず叫ぶぺぺ。気づかぬギャビー。その冷たい微笑が印象的なフランス美人でした。

作中の描き方も、ぺぺが惚れているのはギャビーで、パリの香りはいいわけ程度に見えたというのも、あんまり同情しなかった要因です。う〜む…

それはそれとして、邦題いいよね。「望郷」ってのが。原題は「Pépé le Moko」です。ここら辺に訳者のセンスとこだわりを感じるよな、この頃の輸入映画は。

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我が谷は緑なりき

監督:ジョン=フォード
出演:ヒュー=モーガン(ロディ=マクドウォール)、アンハラド=モーガン(モーリン=オハラ)、モーガン父(ドナルド=クリスプ)、モーガン母(セーラ=オールグッド)、グリフィド牧師(ウォルター=ピジョン)、ほか

まだまだ続くぜ、ビデオ鑑賞。しかし、特にこの時代(1940〜1960年代)のハリウッドは珠玉の名作が多くて、ビデオで見るのがもったいないくらいですよ。

ジョン=フォード監督の西部劇かと思っていたら、実はイギリスの炭鉱のある谷の話だったことが作中で判明。そう言えば、「静かなる男」も故郷のアイルランドに帰ってきたジョン=ウェインの話で、ジョン=フォード監督自身はアイルランド移民の子だそうで、アメリカ以上に郷愁が強いのかな〜と思いました。

一家揃って炭鉱で働くモーガン家の末っ子ヒューの目をとおして、移りゆく谷を描く。

なんというか、しみじみとした映画です。そう言えば、イギリスと炭鉱では「ブラス!」という名作もありましたが、音楽は切っても切れない関係にあるようで、こちらでも炭鉱から家路につく炭鉱夫たちが、合唱しながら帰るという図が何度も見られます。また、教会でも唄い、結婚式でも唄い、葬式でも唄い、果ては女王陛下の前で唄うよう召喚されちゃったりして、まるでミュージカルのごとく、唄にあふれた映画でありました。

ヒューには兄が5人と姉が1人いて、その兄たちも父も全員、炭鉱で働いています。だから、ヒューは家族でただ一人学校に行ったのに、自分も炭鉱で働くことに何の疑問も持ちません。ただ、最初のうちは炭鉱の経営者とそれなりにやっていた炭鉱夫たちも、不況の波に呑まれると、組合を作ったりという動きが見られます。でも、長兄は結婚して谷に残ったものの事故死、4人の兄たちも2人ずつ谷を離れ、アメリカやニュージーランドに行ってしまったことが判明、炭鉱の経営主の息子と求められるままに結婚した姉も、実はグリフィド牧師への思慕を抱えたまま、嫁ぎ先の南アフリカから単身帰国、離婚が噂されるようになってしまいます。そうして、最後は一家の父の死で幕を閉じるわけですが、そうした激変していく家族を支えるのが、肝っ玉母さんであります。息子たちの組合に反対し、ストにもいい顔をしなかった父さんが、他の炭鉱夫たちに裏切り者呼ばわりされた時に、男たちだけの集会に参加、雄弁を振るったりしてます。ううむ、モーリン=オハラさんが、後にこういう母さんになっていくのを思うに、ジョン=フォード監督の女性の好みは強い女がキーワードか?!

話はヒューの視点で進むのですが、家族にもいろいろあり、グリフィド牧師も姉との仲を噂されて谷を離れなければならなくなったりと、波瀾万丈でありました。

でもラストは「我が谷は緑だった」で占める。この感覚、万国共通の望郷の思いなんだろうなぁと感じ入ります。たきがは、そういう原点の光景というものを持ちませんので、逆に故郷とか、うらやましいなぁと思いました。

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ブラニガン

出演:ジム=ブラニガン(ジョン=ウェイン)、ジェニー(ジュディ=ギーソン)、スワン部長(リチャード=アッテンボロー)、フィールズ弁護士(メル=ファラー)、ラーキン(ジョン=ラーノン)、ほか
監督:ダグラス=ヒコックス

ジョン=ウェインの刑事物。「マックQ」という作もありますので、西部の豪腕ガンマンに刑事をさせてみたいという考えはいろんな人が持ったものと思われます。そういえば、クリント=イーストウッドも「ダーティ・ハリー」なんてやってましたしな。しかしジョン=ウェインの場合、なにしろライフルでも片手で振り回しちゃうような人ですんで、38口径銃でも小さく見えます。44マグナムとかでも小さそうです。

シカゴ警察のブラニガン警部は、長年追いかけていた暗黒街のボス・ラーキンが、スコットランドヤードに捕まったと知り、ロンドンへ飛ぶ。だが、彼の手に渡る前に当のラーキンが誘拐されてしまい、25万ドルの身代金を要求される。同時に、ラーキンが雇った暗殺者がブラニガンに狙いをつけるようになった。ブラニガンはラーキンを連れて、シカゴに戻れるのか?

と、2つのサスペンスが同時並行。まぁ、ジョン=ウェインの刑事物ですんで、推理に重点を置くことはなく、どっちかというとアクションがメインです。それに、ジョン=ウェインとラーキン以外は、基本的に登場人物はほとんどイギリス人のはずですし、スワン警部はサー・リチャードと呼ばれるような貴族であるにもかかわらず、酒場でブラニガンが殴り合いを始めちゃうと、意気揚々と参加しちゃうようなお茶目さん。アメリカ人から見たイギリス人って、こういうタイプなのかも。

1975年と、ジョン=ウェインの映画としては最晩年でありますが、同年にキャサリン=ヘプバーンさんとの掛け合いが最高に楽しい「オレゴン魂」を撮っていますんで、「ラスト・シューティスト」のような悲惨さは感じられません。むしろ、ちょっぴりロマンスも感じさせるあたり、アクションばっかりでロマンスのかけらもない、晩年の西部劇を思うと、ずっとおもしろかったりします。

黒幕の存在がラストまで明かされなかった点は、推理物としてはなかなかかもしれませんが、たきがはもあんまり見ないんで、甘いかもしれません。

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