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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ハリーの災難

監督:アルフレッド=ヒッチコック
出演:ワイルズ元船長(エドマンド=グェン)、ミス・グレイブリー(ミルドレッド=ナトウィック)、ジェニファー=ロジャース(シャーリー=マクレーン)、ウィグス夫人(ミルドレッド=ダンノック)、サム=マーロー(トム=フォーサイス)、ほか

ヴァーモント州の田舎の村はずれの森の中で死んでいたハリーを巡って起きる騒動を、ユーモラスなタッチで描いたサスペンス。最初はタイトルの意味を「ハリーが受けた災難」と思っていたのだが、話は二転三転として、「ハリーが死んでいたために起きた災難」と変わっていくのがおもしろいです。

ヴァーモント州の田舎の村はずれの森の中、一人の男が死んでいた。禁猟区でショットガンを撃っていたワイルズ元船長は、自分の流れ弾が殺したものと思い込んだが、どうやら、話はそんなに単純なものではなかったらしく、ハリーを巡って、自分が殴ったと言い出す者が次々に現れる。ハリーの死の真相は?

音楽が軽快ならば、展開も軽妙洒脱っていうんですか。なにしろ、多少強引な展開ではありますが、二転三転していく顛末は先がまったく読めません。「めまい」が後味悪かったのと対照的に、死体を巡って、主にワイルズ船長と画家のサム=マーローが埋めたり掘り起こしたり、また埋めたりと繰り返すさまは、不謹慎ながら、ユーモアにあふれております。

それにしても、ハリーの死を誰も悲しむ人がいないというのはどうなのだ。そんな困ったちゃんのお話。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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めまい

監督:アルフレッド=ヒッチコック
出演:ジョン・スコティ=ファーガスン(ジェームズ=スチュアート)、エルスター(トム=ヘルモア)、マデリン/ジュディ(キム=ノヴァク)、ほか

ヒッチコックのサスペンスもの。キム=ノヴァクの怪しい魅力が全開です。

高所恐怖症のために刑事をやめたジョン・スコティ=ファーガスンに、学生時代の友人エルスターから妻のマデリンを尾行して、一日の行動を調べて欲しいという依頼が来る。彼は美貌の妻と結婚することで造船会社を継ぎ、社長となったが、マデリンの行動が最近、怪しいというのだ。引き受けたスコティはマデリンを尾行し、彼女がカルロッタ=バルデスという、100年も前に亡くなった女性に由来の場所ばかり巡っていることを知る。実はカルロッタはマデリンの曾祖母で、26歳で自殺していたが、マデリンも1度は自殺未遂をはかり、とうとうスコティの前で自殺してしまう。だが、傷心のスコティの前にマデリンそっくりのジュディが現れて…。

と、中盤までの粗筋を書きましたが、こういう推理物に強い人は落としどころがわかっちゃったりするんでしょうか? たきがは、高所恐怖症で、下を見下ろしてくらくらしているジェームズ=スチュアート氏と、彼の記憶の中で咲き誇るマデリンの怪しい美しさ(と言うか、実はキム=ノヴァクさんの出演はこれ一本しか知らないので余計にそう思うんでしょう)がアップで迫る印象しか知らず、半端に見たことはあったものの、今回、ラストまで初めて見通すことになりました。

やはり、この映画はヒロインにキム=ノヴァクさんを起用したところが勝利ポイントだと思いました。うん。自分の自殺した曾祖母カルロッタが取り憑いた(と自殺するまで旦那に言われ、そういう言動を見せていた)マデリンは、思わせぶりな行動もあいまって怪しさ大爆発。しかも寝言で「私の子どもを知りませんか」とまで言わせてしまうと、ご先祖が取り憑いたなんて、そんな馬鹿な〜と思っていたスコティならずとも、彼女の魅力にめまいがしちゃうのではないでしょうか。

ところで、マデリンの自殺はスコティが高所恐怖症のために止められなかったし、そもそもスコティが刑事をやめたのも高所恐怖症のため(とは言いつつ、冒頭がなかったので、実は詳しいところは知らなかったり)と、あちこちで高所恐怖症がばらまかれているスコティですが、ジュディが美容院から帰るのを見た時に、ホテルの5階か6階あたりから見下ろしているのはどうなのだ。全然、高所恐怖症じゃないやんか。と突っ込んでおきます。

いつも自分の映画にカメオ出演しているというヒッチコックは見つけられず。まぁ、わしもヒッチコック・マニアじゃないもんで、どうでもいいっちゃ、どうでもいいっす。

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波止場

監督:エリア=カザン
出演:テリー(マーロン=ブランド)、イディ(エヴァ・マリー=セイント)、バリー牧師(カール=マルデン)、ジョニー=フレンドリー(リー・J=コップ)、ほか

波止場を牛耳るマフィア、ジョニー=フレンドリーの悪事を証言しようとしたジョーイが殺された。そのきっかけを知らずに作ってしまった港湾労働者のテリーは、ジョーイの妹で大学に通うイディと知り合い、惹かれるようになっていく。だが、自分に不利な証言をしようとする者を殺すジョニーの暴力に港湾労働者はおびえており、テリーもその一人であった。

マーロン=ブランド主演の社会派映画。ちょっとジョニーのキャラクターがステレオ・タイプの嫌いはありますが、組合を乗っ取り、港湾労働者から絞れるだけ絞り、仕事を牛耳るジョニー対労働者一同、という構図はエンターテイメント性よりも社会性のが高いと思いました。

主人公のテリーは今でこそ港湾労働者の一員で、ジョニーの気分ひとつで仕事の有無さえ左右される不安定な身分ですが、元はボクサーで、しかもジョニーの賭けがきっかけで負け、身を持ち崩したという設定があります。で、作中では、最初の方で金を数えられなくて「数えられるのは10カウントだけだろう」とからかわれてしまうぐらい、何も考えていなかったテリーが、ジョーイの死のきっかけを自分が作ってしまったことから、さらにジョーイの妹イディの出現で揺らぎ始め、戦う牧師バリーの助言もあり、と次第にジョニーと戦う急先鋒になっていく様、ラスト、血まみれになったテリーが「テリーが行かなければ誰も働かない」という港湾労働者の台詞により、よれよれになって埠頭に向かうシーンなど、マーロン=ブランド氏の体当たりの演技とも言え、ここら辺はなかなかエンターテイメント性が高いなぁとも思いました。

ただ、たきがは的には、当初、警察に協力することを、たとえ殺人犯でも「たれ込み反対」なテリーが、イディにあって、だんだんそういう考え方を変えていくところだけでガキっぽさというか、ものがわかってないという面はおなかいっぱいになっているのに、それに輪をかけてテリーの親衛隊みたいなゴールデン・ウォリアーズというガキんちょがいて、クライマックスでジョニーに不利な証言をしたテリーを「たれ込みの報復だ」とか言っちゃうガキっぽさは、もう食い過ぎで見るのも嫌って感じだったので、そこら辺、省いても良かったのになぁと思わなくもなかったです。それでテリーの可愛がっていた鳩まで殺しちゃうんだぜ〜 その報復、支払わせ過ぎじゃんというのもあり。
しかし、「ウェストサイド物語」のレビューでも書きましたが、この映画が本当にあぶり出したいのもテリー対ジョニーではなくて、労働者とそれを食い物にする資産家ではないのかとも思えたので、テリーは改心したからめでたしなんだけど、そうではない子どもたちがいて、全然、テリーのことも理解してなくて、という問題提示をしたかったのかなとも思うのですが、展開としては腹一杯でした。まぁ、イディとのデートがくどかったというのも否定しませんけど。

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ハスラー2

出演:エディ=フェルソン(ポール=ニューマン)、ビンセント(トム=クルーズ)、カルメン(メアリー・エリザベス=マストラントニオ)、ほか
監督:マーティン=スコセッシ

「ハスラー」見てませんので、どんなハスラーぶりなのか知りません。しかし、ポール=ニューマン氏の役って、なんか感情的なキャラが多くないか?

伝説の名ハスラー・エディ=フェルソンは、ある日、なじみの店で若きハスラー・ビンセントと会い、その才能に惚れ込む。アトランティック・シティでの大会までにビンセントを鍛え上げれば、賭けで大もうけできるとビンセントとその恋人のカルメンをたきつけたエディは、早速、アトランティック・シティ目指して旅に出る。ちゃくちゃくと実力をつけていくビンセントだったが、ある日、久々にキューを握ったエディは、見知らぬ男に惨敗してしまう。この時、ハスラーであることをやめたはずのエディの中で、火が再燃しだすのだった。

最初はエディとビンセントの武者修行かと思いきや、クールに構えてて、実はとっても短気で感情的なエディ、思い出したように勝負やって、勝ってご機嫌だったところを賭けに負けて、ぶすぶすとくすぶっていたハスラー魂に火がついた感じで、ぼうぼうに燃え上がっちゃいます。なんて大人げない。でも、クールに構えて、恋人のジャネット(声は来宮良子さんだ!)と酒の転売だかで儲けてて、俺はもう勝負事なんかやめちゃったんだぜ〜とはすに構えたはずのエディよりも、ビンセントの前で惨敗したことでハスラーに復活、目が悪いってんで度入りのサングラスを作り、足腰を鍛えるために水泳をし、なんか、この人、いつでもハスラーに戻ってきたかったんだろうなぁってエディのが可愛くて魅力的です。うふふ ジャネットがまたできた女で、この人あってのエディなんだなぁと思わせるあたり、いいカップルですな。

対するビンセントとカルメンのカップルは、前半、ビンセント、ガキっぽすぎ、後半、いきなり強さを鼻にかけたやなガキになってました。

そう言えば、先日見た「左ききの拳銃」では、ポール=ニューマン氏、髭がなかったです。まぁ、ビリー・ザ・キッドだからしょうがないんですが。でも、たきがは、どうも、ポール=ニューマン氏はこの「ハスラー2」のようにひげ面のが見慣れてるようです。初めて見た「スティング」もそうだし。だから、余計、ガキっぽく見えたのかなぁと思いました。

ラスト、意外なところで幕。続編をにおわせておいて作らなかったのは、最近のハリウッドには逆立ちしても真似できなさそうな。

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左ききの拳銃

出演:ビル=ボニー(ポール=ニューマン)、パット=ギャレット(ジョン=デナー)、ほか

ビル=ボニーは雇われた英国人の牧場主タンストルが殺されたことで復讐に出る。だが、2人殺したところで、タンストルもからんでいた牧場主同士の争いに大赦が出、ビルたちの復讐も咎められないことになったが、ビルはさらに残る2人も殺したことで、賞金首になってしまうのだった。

途中までビル=ボニーってのが何者かわからんので、もう感情の赴くままと言いますか、雇い主が殺されたってんで、矢も楯もたまらずに復讐に走るボニーにむっちゃ共感できんわけです。まぁ、ジョン=ウェインに代表される西部劇の主人公は、ワイアット=アープしかり、シェーンしかり、ボニーみたいに感情的というか、復讐心に駆られて殺人はしないので、かなり異色な主人公と言えます。
ところが、それが後半、お尋ね者になったボニーが、ビリー・ザ・キッドだったとわかったあたりで、なるほど!と納得。そういや、同じポール=ニューマン氏主演の「明日に向かって撃て」でも刹那的なキャラでしたが、こっちも実在のガンマン、しかも21歳で死んでますんで、ますます刹那的なわけでした。

ただ、ビリー・ザ・キッドのキャラは、最後まで共感できませんでした。一緒にいたトムとチャーリーも、単なる巻き添えに見えるし、しかも殺したのはビリー1人だし、だいたい、初っぱなのタンストルが殺されたってんで復讐に走るあたりが、そんなに親密なおつきあいに見えなかったので、ビリーってのがわかってなかったのもありますが、俺は誰でもいいから殺したいんだぜ〜なキャラに見えてしまったのでした。ここで、タンストルとの絆をもうちっと丁寧に描いてくれれば、ビリーに感情移入もできたんですが、ビリーって、タンストルのカウボーイのなかじゃ、いちばんの新参者だったでしょ。

パット=ギャレットってどっかで聞いたことがあるなぁと思ったんですが、ビリー・ザ・キッドを撃った人だったっけ?と思ってぐぐってみたら、まぁ、そういう説が一般的みたいです。そうか〜 パット=ギャレットの名前が出た時点で、これはビリー・ザ・キッドものか!と気づかないと、この映画はおもしろくないのかもしれませんな。そう考えると、けっこう通好みの映画なのかも。

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