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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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クロッシング

監督:キム=テギュン
出演:キム=ヨンス(チャ=インピョ)、キム=ジュニ(シン=ミョンチョル)、キム=ヨンハ(ソ=ヨンハ)、サンチョル(チョ=インギ)、ミソン(チュ=ダヨン)、ほか
見たところ:横浜シネマジャック&ベティ
2009年、韓国

北朝鮮の脱北者を描いた映画です。予告編を見た時から号泣モードが予想され、絶対に行く〜!と張り切っていましたが、ごめんなさい、音楽がうるさすぎてひたれませんでした。最近の映画の傾向かなぁ。なんか、悲劇を強調するように、さも悲惨な音楽をかけるシーンが多いような気がするんですけど、俺、映画音楽というのは基本、映画に寄り添うような音楽であってほしいので、音楽が自己主張されると駄目なんですよ。しらけるとまではいかないけど、逆にかまえちゃって。この映画は泣きのポイントがたくさんあって、そのたびに盛り上げるような音楽がじゃんじゃか流れて、号泣にはほど遠かったです。実際、人が悲劇的な場面に遭遇した時って音楽は流れてないものじゃないですか。まぁ、日本の町中だったりするとわかりませんけど、でも、そこに流れている音楽が悲劇的なものとは限らない。そのリアルさというか、あり得そうなシチュエーションというか、いかにも作為的な悲劇は見たくないと思うのですよ。音楽にもよるんでしょうけど。

公開中の映画につき、以下はネタバレに入れておきます。

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紅の豚

監督・原作:宮崎駿
出演:ポルコ=ロッソ(森山周一郎)、マダム・ジーナ(加藤登紀子)、カーチス(大塚明夫)、マンマユート団のボス(上條恒彦)、ピッコロ(桂三枝)、ほか

たきがはの嫌いなジブリ、もとい宮崎駿です。嫌いになったのは「もののけ姫」以降で、この頃は好きだったのだよ。というか、金払って見に行ってもいい映画だったのですよ、この作品が最後ですが。
たきがはが宮崎駿が嫌いなわけは
・安易なヒューマニズム
・少女好き
・引退すると言ってからが長い
に尽きますが、ここにジブリが嫌いなわけを足すと
・絵がどれも同じに見える(ていうか、全部、宮崎の絵に見える)
です。

この映画は珍しく、大人が主役です。ただ、久々に見ましたし、初見の時から好きになれませんが、フィオのキャラがやっぱりいつもの宮崎だな〜と。しかも後半、フィオが若い女の子でなかったら解決しない展開になってたのがいただけないな〜と思いました。くっつきそうでくっつかない(実際、ジーナの4番目の旦那がポルコというのは若い頃を回想したシーンで、ポルコ=マルコの飛行機に4と書いてあるからだと宮崎自身が明かしてましたが)ポルコとジーナのカップルに、やっぱりフィオが後押ししたように見える(ポルコの豚の魔法が解けたのはフィオがキスしたからだろう)のも好きになれませんでした。

初めて見た時は森山周一郎さんが主役やる〜! 加藤登紀子さんが主題歌唄って、ヒロインやる〜!ってんで、張り切って見に行ったものですが、何年も経っちゃうとこんなものさ。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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レ・ミゼラブル

監督:ジャン・ポール・ル=シャノワ
出演:ジャン=バルジャン(ジャン=ギャバン)、ジャベール(ベルナール=ブリエ)、コゼット(ベアトリス=アルタリバ)、ファンティーヌ(ダニエル=ドロルム)、マリウス(ジャンニ=エスポジト)、テナルディエ(アンドレ=ブールビル)、エポニーヌ(シルヴィア=モンフォール)、ほか
原作:ビクトル=ユゴー
1957年、フランス・イタリア

「ああ無情」とかのタイトルや同名のミュージカルでも有名な「レ・ミゼラブル」の映画です。本場フランスとイタリアとの合作で、フランスの代表的な名優ジャン=ギャバンが主役をやったので見てみました。二部作ってんで、驚いた。

ジャン=ギャバン氏のジャン=バルジャンははまり役です。パンを盗んだ罪と脱走罪で19年も刑務所に閉じ込められ、出てきても煙突夫の少年から2フランを盗んだジャン=バルジャン、けれど銀の食器を盗んだミリエル司教に許され、改心した彼が、工場主となって成功し、市長となっても追いかけてくる過去の罪。この時代のフランスでは前科者は町を通過するのにも証明書を見せねばならず、差別され、更生することも困難だったのです。ジャン=バルジャンがもしも再犯すれば、今度は終身刑も免れないといいます。

バルジャンを執拗に追いかけるジャベール。原作ではどうだったか忘れましたが、映画では子どもの頃にツーロンの獄でジャン=バルジャンと会ったことがあり、そのためにジャン=バルジャンは市長になった町から逃げ、パリからも逃げようとしましたが、逆にジャベールがパリ・コミューンに捕まると、それを逃がしてやります。そして、マリウスを助けたバルジャンを捕まえましたが、彼に「なぜ逃がしたのかわからないのか? 哀れだな」と言われて、初めて自分のしてきたことを考え直したのでしょう。最後にはセーヌ川に飛び込んで自殺してしまうのでした。ピストル自殺なんてのもあったような…

そしてファンティーヌから託され、ジャン=バルジャンの生き甲斐となったコゼット。しかしあいにくと、映画で見ている限り、少女の頃、テナルディエの宿屋にいた頃はまだ利発さもうかがえる娘だったのに、長じてマリウスとラブラブになってからはなんか馬鹿っぽくなってませんか?(←暴言) マリウス愛しで、ほかのものは目に入ってないっぽいです。ただ、彼女を蝶よ花よと育てたのはバルジャン自身ですから、ラスト、「わたしは幸せだった」とコゼットに言うのはまた事実なんでありましょう。

それより、ジャン=バルジャンが前科者と知った時のマリウスの「もうコゼットには会わないでください」発言に、我、何様じゃい!と怒り心頭になってしまいました。昔、「レ・ミゼラブル」のミュージカルにはまっていた会社の後輩がマリウス&コゼットをバカップルと言ってましたが、やっとわかった! ヽ(`Д´)ノ
で、そのジャン=バルジャンが実は命の恩人だと知って手のひらを返したマリウスにも腹立った! ヽ(`Д´)ノ

でも、全てを許して、受け入れて死んでいくジャン=バルジャン。この物語のメッセージは全ての人に許される権利があるということだと思う。少なくとも俺は、許したいと思っている。

それにしてもナレーションが随所に入ってうるさい。ヽ(`Д´)ノ(←このAAもいい加減うるさい) このナレーションを削ったらもっと良かったと思った。

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チャンドマニ

監督・脚本・編集・製作:亀井岳
出演:ダワースレン、ザヤー=ダワージャブ、ダワージャブ、センゲドルジ、ドゥゲル、ザグド、ラミヤ、ほか
2009年、日本・モンゴル

たきがはにとってモンゴルの風景は問答無用の憧れを抱かせるものでありまして、人生の最期を迎える時に是非、見たいものだと思っています。同等の憧れを抱かせる風景に砂漠がありますが、この一面のなんとかっちゅうのは、日本という国に住んでいるとなかなか見られるものではないので、ないものねだりと言うのかもしれません。てへ

そのモンゴルの民謡ホーミーの源流を訪ねて、チャンドマニ村へ向かう2人の若者のロードムービーっぽい話です。

主役の1人、ダワースレン氏は首都のウランバートルの劇場に勤めていて、ホーミーを唄っていますが、正月休みを利用してホーミーの生まれ故郷チャンドマニ村へ行くことにしたのでした。ただ、飛行機ならば三時間で行けるところを、正月休みなもんでチケットが取れず、丸二日をかけてバスで行くことになってしまいました。
その旅に同行するのがもう1人の主人公、ザヤー=ダワージャブ氏。チャンドマニ村出身で、父のダワージャブ氏がホーミーの歌い手。ウランバートルで働いていたのですが、元々が遊牧民なものですから、友人の遊牧民に会って、自分もうちに帰ろうと故郷へ帰る決心をします。

その合間にセンゲドルジ氏、ドゥゲル氏、ザグド氏、ラミヤさんという演奏家や歌手の方たちの演奏や歌が入りました。

その手の民族音楽が好きな人にはたまらんのでしょうが、たきがははわりとあっさりです。昔、馬頭琴のCDとか持ってたことがあったけど、あんまり聞かなかったし。

ホーミーは日本の浪曲を思い出しました。うなり声とか。人間の声が伴奏を演じるというのはおもしろいなぁと思いました。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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SWEET SIXTEEN(2回目)

監督:ケン=ローチ
出演:リアム(マーティン=コムストン)、ピンボール(ウィリアム=ルアン)、ジーン(ミッシェル=クルター)、シャンテル(アンマリー=フルトン)、スタン(ガリー=マコーマック)、ほか
2002年、イギリス・ドイツ・スペイン

久々の鑑賞です。公開当時に見たので7年ぶりか。相変わらず全然甘くない映画です。一回見て筋は知ってるので、もう少し冷静に見られました。

15歳にしては頭もいいし、切れるし、度胸もあるリアムなんですが、やってることは大人顔負けのヤクの売人です。しかもピザ屋というカモフラージュ付きですから、これはけっこうえげつないと言っていいでしょう。目的は母とともに暮らす。そのために家を買う金を貯め、ヤクに手を出したリアムです。目的は立派ですが、やってることは犯罪です。そんなリアムが幸せをつかめるかというと、それは人道的に許されないのではないかと。

リアムの母ジーンは、せっかく豪華な家を用意した息子よりも、愛人のスタンと一緒に暮らしたいのです。そしてリアムがせっかく買った家も、スタンには「あばら屋」だと漏らしていた。リアムには母の弱さを受け入れることができません。姉のシャンテルのように毅然と母とのつながりを絶ち、姉とその息子のカルムとともに生きていくことを選べません。15歳、大人並みの知恵と度胸を身につけていても、リアムは夢を見ていたいのでしょう。出所した母が、犯罪につながるスタンとのつながりを絶ち、自分と暮らしてくれるという甘い夢を。そういう点では、確かにこの話は「SWEET」でした。他人を陥れるヤクを扱って、最愛の母や姉と一緒に暮らすという甘い夢、でも、人道的にそれは許されないことだったし、リアムもそれはわかっていたから、煙草を売って稼いでいると姉にも母にもごまかしているのです。

しかし、リアムにはそうする以外にまとまった金を手にしづらいという環境もあるのは事実です。母は愛人のために刑務所入り、うちにいるのはその愛人と母の父だけで、リアムとシャンテルは養護施設に入れられていたこともありました。
でも、シャンテルは息子とともに生活して、講習を受けています。母が反面教師となって、彼女は真っ直ぐに生きています。それだけに弱い人間である母のことが赦せないのでしょう。リアムは何度か「母を赦してあげて」と頼んでいます。たぶん、リアムが頼んだよりも、もっとシャンテルはジーンを赦していて、そのたびに母に裏切られて、そして二人で生きていくことを選んだのではないかと思いました。

だから、そのシャンテルが、ラストでリアムに電話をしてくる。彼女がいる限り、リアムは大丈夫じゃないかという希望が持てました。リアムには罪を償って、真っ直ぐに生き直してほしいと思いました。

そして日本にいるであろう無数のリアムたちにも、そうあってほしいと思います。罪は償えるのだと希望を持ちます。そう思うわしがいちばん甘い、という意見は甘んじて受けます。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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