ジャン・ジャック=ルソー著。太田不二訳。世界教養全集25収録。平凡社刊。
「
一粒の麦もし死なずば」と同じ本に入っていたので、どんなものかと思って読んでみましたが、「エミール」を書いてフランスから追放され、故郷のスイスにもいられなくなり、プロイセン、イギリスへと亡命、またパリに戻って執筆した著作です。全10章からなりますが、時期と執筆のきっかけがきっかけだっただけに全編、自己弁護と自己正当化に満ちており、前後関係がわからないとちんぷんかんぷんな内容でした。あと、例によって自己美化に徹するルソーに辟易したのですが、「一粒の麦〜」ほど長くなかったので思ってたより早く読み終わりました。
「
ヨーロッパのものはしばらくいいかなぁ」とか言っておきながら、ジィドだのルソーだのに手を出したのは、沖縄県立図書館が2週間ほど休みだったので厚めの本を借りたからです。
ただ、この後、読もうと思っていたシュバイツァーの著書は、のっけから
著者が実は医学者としては医学校を卒業したばかりの素人に毛が生えたレベルで、植民地で惨めな衛生状態に置かれている黒人たちを救ってやるんだという嫌らしい動機を嬉々として語っていたので、おまいもかブルータスな気持ちになったので未読です(爆
[0回]
PR