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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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密偵

監督:キム=ジウン
出演:イ=ジョンチュル(ソン=ガンホ)、キム=ウジン(コン=ユ)、ヒガシ警務局部長(鶴見辰吾)、ハシモト警部補(オム=テグ)、イ=ビョンホン、ほか
見たところ:Megabox東大門店

たきがはの大好き映画「反則王」の監督と主演が再度タッグを組んだシリアスドラマです。

日本統治下のソウル。朝鮮人の義烈団による朝鮮総督府爆破事件計画を追う朝鮮人警察官イ=ジョンチュルと、義烈団のトップ、キム=ウジンの友情と裏切りを描く歴史アクションドラマ。

例によって字幕なしで見たんで筋がおおざっぱですが案外わかるものですね。まぁ、ヒガシのみならずハシモトやイ=ジョンチュルまで日本語しゃべってたからな。

ラッピングバスの広告のソン=ガンホ氏の格好良さに惹かれて行ってきました。しかしソン=ガンホ氏は三枚目も良い。むしろ好き(爆
写真は劇場に飾ってあった巨大広告。



筋は、わしが追いかけている日本統治下の朝鮮だったので、これも予想外のヒット。
中盤、痛々しい展開が続きますが、お勧めです。

イ=ビョンホン(「JSA」ではソン=ガンホ演ずる共和国の大尉を兄貴と慕う青年兵士役。主人公)が偉くなって登場したんで驚いていたら、カメオ出演だそうです。

この映画を機に日本が朝鮮で何をしたのか調べる入口にするのもいいと思いますよ。

この話、後から思い返してみるといくつか突っ込みどころがあったので追記。

義烈団が10人近くでやり遂げられなかったことが、イ=ジョンチュル一人でできちゃうというのは元警察官という肩書きがあるにしてもちょっと上手くいきすぎかなぁと思いました。まぁ、そういうカタルシスは必要ですが。
ただ、ジョンチュルが、そもそも何で警察官(=日本のイヌ)になったのかというエピソードは描かれていなかったようなので、同族人というだけのシンパシーではなく、過去のワンシーンがフラッシュバックして、日本のイヌになったようなジョンチュルが、ウジンやヒロインの拷問で朝鮮人としての誇りを取り戻して総督府の爆破につながるようなエピソードとかがあっても良かったのではないかと思いました。単にわしがわからなかっただけかもしれませんが。ただ嫁までいるジョンチュルが警察官でありながら義烈団に加担して裁判を受けさせられ、それでも潜入捜査を理由に釈放されたんだろうと思ったので反日の活動家となったジョンチュルの嫁の立場も案じられたり。

作中ではハシモトが完全な親日で、対するジョンチュルは最後は総督府の爆破までするんだけど、そういう「実はいい人」だったというのはなくてもおもしろかったんじゃないかと思います。ソン=ガンホ氏のキャリア的には、そういう悪人は十分可能だと思ってるので。

ラスト、義烈団の生き残りとすれ違うジョンチュルのシーンは「第三の男」のラストへのオマージュでしょうかね。あっちはヒロインと主役、こっちは男同士という違いはありますが。


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阿羅漢

監督:リュー=チャーリァン
出演:チー=ミン(李連傑)、(胡堅強)、スマ()、師匠(于海)、ほか
中国・香港、1986年

いわゆる「少林寺三部作」の最後を飾る作品です。もちろん「少林寺」で李連傑ファンになったわしはリアルタイムで劇場に行きました。パンフレットも買ったんですが、手放しちゃったんでキャストが調べきれん…

清代の中国。悪徳総督・フー=スオに両親を殺された北派少林拳の使い手・チー=ミンと、南派少林拳の使い手スマが協力してフー=スオを倒すまでの物語。

「少林寺」から見ていると馴染みの方が多くて、あの人は「少林寺」ではいい役だったとか、三部作全部で悪役の人とか、そういうのもおもしろいです。

個人的には李連傑の女装は貴重だぞ〜と思いましたが、どなたかのブログで「また」と書いてあったんで「少林寺」「少林寺2」でも女装したっけ??? 村娘に扮して、胸には饅頭を入れて、大げさにけつ振って、けっこう楽しそうに演じていたので、見ているこっちも楽しかったです。わりとやさ顔だから、あんまり悪くないけど女装というのは一発でわかりますし。

ラスト、船で総督との一騎打ちかと思いきや、師匠も登場して、最後はヒロインが首をはねるという勧善懲悪な結末は、当時、けっこう話題になっていたようなならなかったような…。

李連傑が淡いロマンスというのも、三部作の最初から見ていると大人になったんだなぁと、本当はわしより年上の方ですが、この時は23歳とぴちぴちの若さなんで、おばちゃん感慨にふけってしまいました。

デビュー作の初々しさも楽しい「少林寺」、アットホームな「少林寺2」と合わせて鑑賞するのがお奨めですv

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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18th DigiCon6 ASIA

サイトに行ったら、18回目の投票を受け付けていたんで公開されていたのを全部見てみました。

17回目に比べると、これぞアニメ!なコンテンツは少なく、つまらなかったです。あと、そろそろ、ぼろいロボットと花とか蝶という組み合わせは手垢がついてきていると思います。

前回はわしもおもしろかった「Johnny Express」がグランプリでしたが、後の受賞作品はわしの好きだったのは入ってませんでした。まぁ、そんなものだ。

今回のは、いちばん短かったのですが、砂でのアニメというのが斬新だった「Rajasthan Tourism Logo Reveal」に投票しときました。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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グッドモーニング・ベトナム

監督:バリー=レヴィンソン
出演:エイドリアン=クロンナウア(ロビン=ウィリアムズ)、ツアン(ドゥング・タン・トラン)、ほか
アメリカ、1987年

ロビンさん主演の異色ベトナム戦争物ですが、親友だと思っていたベトナム人の少年ツアンが実は南ベトナム解放戦線の一員だったと知ったラストで、主人公(ロビンさん)がツアンにかけた言葉で、わしの中では評価が地に落ちました。最近見たわけではないので記憶で書いてしまいますが、確か、

「俺たちは南ベトナムを助けに来てやったんだろう?!」

といったことを実は敵だったツアンに投げかけた主人公の台詞は、たかが侵略戦争に過ぎないアメリカ人のベトナム観を如実に表しているという点において、凡百のベトナム映画と一線を画するものではないと思います。
それだけに、そこまでの主人公の反戦的な態度も行動も全てぶち壊してしまったので、わしは「どこまで行ってもアメリカはアメリカなんだなぁ」とがっかりしたのでした。
アメリカが共産主義化する南ベトナムを救おうとするのはアメリカの勝手であり、ベトナムのことはベトナムが決めればいいのです。そこに介入する権利はどんな国にもない。朝鮮半島で国を分割したようなわけにはいかないのです。

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七人の侍

監督:黒澤明
出演:島田勘兵衛(志村喬)、菊千代(三船敏郎)、片山五郎兵衛(稲葉義男)、七郎次(加東大介)、久蔵(宮口精二)、林田平八(千秋実)、岡本勝四郎(木村功)、利吉(土屋嘉男)、万造(藤原釜足)、与平(左ト全)、茂助(小杉義男)、志乃(津島恵子)、利吉の妻(島崎雪子)、じさま(高堂国典)久右エ門の婆様(声:三好栄子)、人足たち(多々良純、堺左千夫、関猛)、強盗(東野英次郎)、ほか
音楽:早坂文雄
日本、1954年

見た回数がそろそろ両手の指では足りなくなってきた大好き映画です。次点「風と共に去りぬ」「シュリ」。

デジタルリマスター版というだけあって画面がきれいでしたが、わしにとってはおまけみたいなものなので、3時間半、どっぷりと浸って楽しんできました。

今回は最初に侍を探しに行く4人の百姓たちのうち、4人目の茂助(という名前は作中で出ていなかったように思いますが)と、「七人の侍」初心者がたいてい躓く(と断言する)五郎兵衛の活躍に注目してきました。

茂助は野伏退治に急進的な利吉と消極的な万造のあいだを取り持つ役です。もう1人、与平もいるのですが、気弱で何かというと失敗ばかりでべそをかいたり(米を盗まれたシーンとか)笑ってごまかす(菊千代と組まされた後に多し)ことの多い与平では、何かと対立することの多い利吉と万造の仲には割って入れません。
また勘兵衛を無事にスカウトできて、村に報告するために万造と一緒に帰るのも茂助ですが、この後、侍が村に来るというので娘の心配ばかりしている万造が志乃の髪を切り、男装させてしまい、却って村に騒動を巻き起こした時も万造を諫めたのも茂助でした。
つまり、村人のなかでもじさまは別格として、わりとリーダー格なキャラです。と思って見ていたら、初っぱな、野伏たちが襲ってくると知って、村人が集まって嘆くシーンでも、やっぱり野伏と戦おうと主張する急進的な利吉に対して「言われるままに麦を渡そう」と主張するのもやっぱり万造だったりして、これに対して「じさまに相談しよう」と言ったのは茂助だったような気がします。
しかし、そんな茂助に訪れる転機は、実は家が川の向こう側にあるということでした。つまり、村にやってきて村の要塞化を進める勘兵衛により、川向こうの家は見捨てられるわけなのです。そうと知らされて、いの一番に「自分の家は自分で守る」と言って竹槍を捨てるのも茂助。
もっとも、この時は勘兵衛に刀まで抜かせてしまい、村の守りに戻ることになりますが、後で川向こうの家が野伏によって燃やされるシーンでは茂助は集まった村人たちを「持ち場に帰れ(けえれ)」と言って追い返す、リーダー的な役割を担っています。
ラストシーン、農民たちの陽気な田植え歌で終わりますが、この時、自ら太鼓を叩き、先導する利吉に対し、茂助や万造が目立ちませんが、きっと田植えのなかに混じっているのだと思いました。与平は最終決戦で背中に矢を受けているので(シナリオでは死んでないそうですが)、きっと傷の療養してるんだよ!と思ったりしました。

そして、リーダー勘兵衛、トリックスター菊千代、孤高の剣客・久蔵、若侍・勝四郎といったところはすぐに覚えられるものの、あとの3人で躓きがちなのも「七人の侍」初心者にはありがちなことだと思います。というか、わしがそうだった。

平八は「薪割り流を少々」と言ってること、旗を作ること、7人のなかで真っ先に倒されてしまうことなどから比較的印象に残りやすいと思います。
あと、倒れた4人のなかで、平八だけが戦死ではなく、女房を追った利吉を庇っての死であるというところも異色というか、平八らしいなぁと今回、思いました。
中盤、斥候の野伏から、野伏たちの拠点が山にあると知った勘兵衛たちは夜襲をかけることにします。この時、利吉を案内に向かったのが久蔵、平八、志願したけど勘兵衛に止められた勝四郎の代わりに菊千代でした。
このシーン、久蔵と菊千代と勝四郎はわかりやすいのです。久蔵は勘兵衛に曰く「己をたたき上げる、ただそれだけに凝り固まった奴」ですので合戦の機会は逃さないでしょうし、菊千代は元々は百姓ですので功名心は人一倍、腕前も7人のなかでは最強ですがトラブルも好きでもめ事には自分から首を突っ込んでいきそうなタイプです。勝四郎は、そもそも勘兵衛を百姓たちに協力させることになった影の功労者であり、正義感だけが突っ走った若侍です。
でも、五郎兵衛がその腕前を「中の下」と評す平八が、たとえ奇襲とはいえ、野伏の砦に志願するというのは前にもどっかで書きましたが意外だと思いますし、勇気のある人なんだろうとも思いました。それだけに利吉を引き留めようとして種子島に撃たれて命を落としてしまうシーンがより印象に強く、それまでの千秋実さんの飄々とした演技と相まって、彼の死を嘆くシーンがより胸を打つのだと思いました。

勘兵衛をして「古女房」と言わせるほどの付き合いを持つ七郎次の格好良さについても今回は惚れ直しました。勘兵衛にさらっと話す先の戦で生き延びたこととか、「走れなくなったら戦は終わりだ」と言うところとか、もともと好きなキャラではあるんですが、勘兵衛に誘われた時に二つ返事どころか黙って微笑んで見つめ返すというシーンが良かったです。七郎次が勘兵衛に寄せる信頼と、勘兵衛がその七郎次を頼みにしているという2人の関係がこの短いシーンで凝縮されていて、七郎次かっけ~!!!と感動しました。
あと忘れちゃいけないのが木賃宿での七郎次の振る舞いです。勘兵衛にさりげなく、すすぎ水を持っていく、着物のつくろい、まさに「古女房」。七郎次いいよ七郎次vv

そして初心者がいちばん躓きやすいのが五郎兵衛。
今回は見ていたら、五郎兵衛の活躍はそれなりに多かったんですよね。ただ、やっぱり、一人だけ死に際が描かれていないのが残念。
平八が倒れて、どうやら平八の受け持ち分を五郎兵衛が担うことになったんですが(ほかに勝四郎しかいないからしょうがない)、勘兵衛が「良い城には1ヶ所だけ隙がある」と言ったように久蔵と五郎兵衛が守る裏山からの道路を野伏たちが攻めてくる場所に仕掛けたわけです。よって、激戦になるのは必須、想定のうちなわけなんですが、五郎兵衛は種子島の2発によって倒されてしまったようです。村の中に招いた野伏たちを追い詰める勘兵衛が、その音で、その場を七郎次に任せ、走っていくと、すでに事切れ、運ばれてきた五郎兵衛の死を嘆くというシーンのみなわけです。
もっとも、この時の五郎兵衛の死は、菊千代が功名に走ったためでもありましたから、菊千代が落ち込んでしまい、勘兵衛に慰められるというシーンにも繋がるのでそれなりに意味はあるんですけど、五郎兵衛自身はすでにいないのでわかりづらいんだろうと思いました。
ただ、五郎兵衛自身は勘兵衛に次ぐ2人目の侍でもあり(勝四郎がすでにいますが、認められるのは最後だし)、「ご冗談を」と言って影に潜んだ勝四郎の襲撃を見抜くという剣豪らしいエピソードもあるわけなんで、慣れると勘兵衛が頼みにするナンバー2というポジションは他の5人にはまた替えがたいのです。
終盤、五郎兵衛のポジションには久蔵が収まってますが、久蔵だと話が弾みそうにないし。

あと、鉄面皮かと思っていた久蔵が、主に菊千代や勝四郎がらみだったりしましたが、けっこう声をあげて笑うシーンがいくつかあったのを発見したのも嬉しかったです。久蔵格好いいしね。「己をたたき上げる、ただそれだけに凝り固まった奴」と言われてるけど、勝四郎と志乃の恋を黙っておいてあげるとか、実は優しい人というエピソードはギャップ燃えでしょうか。

また配役のなかで2番目(三船、志村に次いで、志乃役の津島恵子さんと一緒)に登場する島崎雪子さん演ずる利吉の女房の鬼気迫った演技は、いつ見ても凄いと思いました。

どこかでかかれば、また見に行くと思います。日本映画の最高傑作です。

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