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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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青い山脈 新子編

監督:今井正
原作:石坂洋次郎
出演:島崎雪子(原節子)、寺沢新子(杉葉子)、金谷六助(池辺良)、沼田玉雄(龍崎一郎)、笹井和子(若山セツ子)、梅太郎(木暮実千代)、岡本先生(藤原釜足)、校長(田中栄三)、ほか
主題歌:藤山一郎・奈良光枝
日本、1949年

主題歌はそらで歌えますが一回も見たことがなかったので見てみたシリーズ。今週のBSは原さんの特集のようですが、続編あるならあると言ってよ。ていうか続編あるのに「麦秋」なんかやってんじゃねーよ ( ゚д゚)、

敗戦後の封建的な風習の残る田舎の私立女学校を舞台に、男女交際に端を発する騒動を描いた青春映画です。

原さんは英語の教師。サブタイトルというかラストで「新子編 完」とか出た新子ちゃんが、六助くんと並んで歩いていたのが悪いっていうんで同級生に偽物のラブレターを送られ(これで恋が変になっていたというのは有名なエピソードなんですが、今回出てこなかったので続編で出る模様)、島崎先生に相談、島崎先生がそのことをクラスで取り上げ、ラブレターを送った女学生たちともめたことがやがて他の教師や理事長、父兄までをも巻き込んだ騒動に発展する模様ですが、「新子編」では沼田先生(校医兼開業医)が何者かに襲撃されたところで終わっちゃってるので落ちはたぶんハッピーエンドなんでしょうけど、心配です (´・ω・`)
続編はきっと「雪子編」なんでしょうけど(←合ってた)、見た限りでは新子ちゃんよりも島崎先生のが主役はってるのは杉葉子と原節子さんを比べてしまうからなんでしょうきっと。

沼田先生は島崎先生と最初に話した時はいけすかない奴だったんですが、六助の先輩だったことでがぜん、力強い味方になったのが意外でした。
あと、大した役どころじゃないんですけど、釜足さんが出演してたのは嬉しい限り。むしろ嫌な教頭や田中先生じゃなくて良かったですわい。

木暮実千代さんが気っぷのいい芸者・梅太郎姐さん役で登場、眼鏡が印象的な和子ちゃんはその妹のようですが、うちが芸者の置屋だと、きっと差別されてきたんだろうなぁと思ったり。

そして驚いたのが、わしは「青い山脈」ゆうたら、これしか知らないんですけど、他に3回映画化、3回テレビドラマ化されてて、人気があったんだなぁと思いました。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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わが青春に悔なし

監督:黒澤明
出演:八木原幸枝(原節子)、野毛隆吉(藤田進)、八木原教授(大河内伝次郎)、八木原夫人(三好栄子)、野毛の母(杉村春子)、野毛の父(高堂国典)、糸川(河野秋武)、毒いちご(志村喬)、筥崎教授(清水将夫)、ほか
見たところ:うち

BDに撮っておいたのをやっと見たぜ〜! わしの好きな黒澤映画5本に入る1作(ほかは「白痴」「七人の侍」「生きる」「赤ひげ」)です。なにしろ、我が永遠のヒロイン、日本映画史上、最高の美人・原節子さんを、これでもか〜!と汚した脚本があっぱれだ。藤田進さんの硬い表情も役柄生きてるし、久しぶりに見直したら、青臭さもあるんだけど、黒澤監督も5作目と若いので、言いたいことがストレートに出たんだなと思いました。

昭和8年、京都。法学部の八木原教授のもと、学生生活していた野毛や糸川、八木原の娘・幸枝たちであったが、八木原教授への弾圧により、学生運動に身を投じた野毛は、日本が戦争へ傾いていくなか、その戦争を食い止めるために戦うようになっていった。燃えるような生き方を求めて親元から独立した幸枝は、東京で再会した野毛の隠れた運動を知り、彼とともに生きたいと願う。しかし昭和16年、ついに野毛は捕らえられ、幸枝もその妻として留置され、そのあいだに日米開戦を知る。娘のために野毛の釈放を願う八木原教授だったが、野毛はすでに死亡しており、幸枝は野毛の遺骨を故郷へ届ける。しかし、野毛の両親はスパイの親として村中で孤立しており、絶望した父はいろりの前から動かず、母も夜、人目を盗んで農作業に従事していた。幸枝は野毛の家に残り、農作業を手伝うが、持ち前の負けん気の強さで日中でも働きに出、母とともに田んぼを起こす。ところがやっと田植えを終えたところで幸枝は倒れてしまい、母から田んぼがめちゃめちゃにされたことを聞く。幸枝は田んぼに行き、苗を植え直そうとし、ようやく父も立ち上がる。戦後、八木原教授は大学に戻るが、幸枝は野毛の故郷に居続け、農村の婦人たちを啓蒙する運動に携わるのだった。

相変わらず、あらすじを短くまとめるのが下手ですな。てへ

事件のモデルは「京大事件」と「ゾルゲ事件」だそうです。

戦争をやってはいけない(日中戦争はやっていたわけですけど)と、自己の信念に基づいて行動する野毛と、彼を愛する幸枝。その生活はわずか半年足らずのものでしたが、彼女は野毛の信念と、父の言葉に従い、野毛の故郷に行きます。野毛が見せてくれた両親のもとに、野毛の遺骨を届けるために。スパイの親と誹られる2人と暮らすために。
ここら辺の展開が台詞も少なに綴られるのが個人的には好きなのです。全体的に説明調の台詞少ないしな。新聞の記事でばば〜んと見せられるために、そんな必要もないけどな。

キャストを見ていたら、相変わらずの黒澤組の出演で嬉しい限り。常連さんで出ていないのは藤原釜足さんとか左卜全さんとかがいないくらいか? 「七人の侍」で村の長老(「腹減らした侍雇うだ」と言ったじさま)をやった高堂国典さんを見た時には「うっひゃ〜!」と歓声ものだったね。しかも、ほとんど座ってるお父ちゃんですからな。裏のテーマは「女は強し」だなと初見から言ってるんだけどね。志村喬さんもお若いわ〜 勘兵衛なんか枯れてますからなぁ。でもそこがいい!

あとはなんといっても原節子さんの美しさですよ。前半の無邪気なお嬢様のあたりが、この方の真骨頂なんでしょうけど、野毛に去られて糸川に「そこに跪いて謝ってちょうだい」と無理難題を突きつけつつ、実際にやられるとむっとする表情とか、見ててたまりません。演技ってね、見せるだけじゃなくて、こうして表情によってわからせるのがプロなんだよとか、もう、勉強してもらいたいよね。女王然として高貴さと残酷さ、野毛に見せる素直さ、後半の土と泥まみれになっても「およしなさい」と言う姿勢の美しさとか、不世出の女優さんだな〜

「虎の尾を踏む男たち」では、全然、何を言ってるんだか、半分も聞き取れなかった大河内伝次郎さんの台詞がちゃんと聞こえたのは、現代劇だったからなんだろうか…?(←失礼)

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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サンダーアーム

監督:ジャッキー=チェン
出演:ジャッキー(ジャッキー=チェン)、アラン(アラン=タム)、ローラ(ロザムンド=クワン)、メイ(ローラ=フォルネル)、伯爵(ボジダール=スミルジャニック)、ほか
香港、1986年

原題は「龍兄虎弟」なんですが、どうして邦題が「サンダーアーム」なのか関連が不明です…。

ジャッキーもアランも役名と実名が同じですが、どういう意図があったのか…。

ダブルヒロインのローラ役のロザムンド=クワンさんは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズでヒロインでしたが、気づかず…。見たことがある顔だとは思ったんですが。

数千年前、正義の神との戦いで世界中に散逸した5つの神器を集めようと企む邪教集団。彼らはアジアの鷹ことジャッキーが聖剣を手に入れてオークションで売ったことを知り、彼の思い人ローラを誘拐させてジャッキーに3つの神器を持ってこさせようとする。3つの神器を持つ伯爵の娘メイの助けもあり、ローラを取り返したジャッキーと恋人のアランだったが、ローラは薬を打たれており、アランとともに神器を盗み出して教団に戻ってしまう…。

(なぜか)ヨーロッパが舞台(と作中で言っている)なのに、全員、広東語をしゃべる不思議映画。当然、敵役もヨーロッパ人ばかりのようで、伯爵も白人なんですが、ここは無国籍のお気楽アクションとして見た方がいいかもしれません。途中で金の単位をディナールって言ってたんで撮影はマケドニアっぽいですが。

ジャッキーのカンフーアクションに加え、カーチェイスも派手な今作。好評だったのか同じ主人公でシリーズが2本作られました。シリーズともに舞台が香港以外なのは、アクションスターとしてならしたジャッキーにはもはやアジアは狭かったのかもしれませんね。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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尚衣院

監督:イ=ウォンソク
出演:チョ=ドルソク(ハン=ソッキュ)、イ=ゴンジン(コ=ス)、王(ユ=ヨンソク)、王妃(パク=シネ)、昭儀(シン=ソユル)、ほか
韓国、2014年

朝鮮の李王朝時代。王と王妃の服を作る尚衣院(サンウィウォン)を統治する御針匠(オチムジャン)チョ=ドルソクは30年の務めの甲斐あって、両班になることが決まっていた。その前に現れた仕立屋のイ=ゴンジンの才能をドルソクは無視できず、嫉妬しながらも交流を交わすようになる。しかしゴンジンの作った服が朝鮮中の流行になるにつれ、ドルソクは伝統を守ろうとする。先代の兄王の死により、王位に就いた現王は、先王に愛憎半ばする感情を抱いており、先王から賜った王妃にも手をつけようとしない。王妃の美しさに魅せられたゴンジンはその幸せを願うようになるが、王は狩り場で見初めた兵曺判書の娘、昭儀(ソイ)に心を移してゆく。清国の使節を迎える宴のためにドルソクは昭儀に服を作るよう命じられるが、ゴンジンは宴に招かれない王妃のために一世一代の服を作ろうとするが…。

王朝時代の朝鮮を舞台にした宮廷劇です。

ネタ的には「アマデウス」に似た感じがありまして、モーツァルト=ゴンジン、サリエリ=ドルソクな気持ちで見てました。特にハン=ソッキュさんは「ベルリンファイル」でもそうだったんですが、屈折した男性をやらせるとまぁお上手で、自分にはない才能を持つゴンジンを愛しつつも憎むというドルソクがはまり役でした。境遇的には孤児から先代の御針匠に拾われたドルソクと、妓生(キーセン)の服に代表されるような庶民向けの服を作ってきたゴンジンと似たところはあるんですけど、伝統でがちがちになったドルソクと、自由で何者にも縛られない分、天才的なデザインを見せるゴンジンという対比がまたおもしろく、それだけに2人が心を通わす中盤はなかなか和むんですけど、2人が対立するラストはなかなか辛いものがありました。

また、この2人の周囲に配された王や王妃というのが、ある意味ではドルソク以上に屈折した人びとでして、王は前王だった兄にさんざん権力を見せつけられたもので、自分のものが何もないと未だに思ってるし、王妃は王を愛しているのに、王に愛されないし、まぁ、ふつうの男と女ならばまだしも権力者というのはどうしてこう曲がりくねってしまうのかという点もなかなかでした。まぁ、王妃に「いつまで自分の物がないと思っているのか」とか言われちゃった王様は、最後まで変わらないんで、悪い意味でぶれないもんで、すねッ子に見えちゃうのが困りものなんですが。
ちょっと王妃が気の毒だったという。ただ、それにしてはせっかく終盤で念願かなって王様を迎えるのにゴンジン同席というのはあんまり配慮が足りなさすぎるだろうとか。

最後、ゴンジンの功績もドルソクが自分のものにしちゃったけれど、王の迎えをいつまでも待つ、でもたぶん来ないのを認められないドルソクというラストシーンまで良かったです。

ゴンジン役のコ=スさんは、「高地戦」でキム中尉だったんですが、覚えてなかったり… シン=ハギュンとイ=ジェフンは覚えてたんだけど…

王妃役のパク=シネさんは、どっかで見た顔だと思っていたんですが、「7番房の奇跡」のイェスン(大人)役でした… おっさんにばかり目がいっているからこうなるのだ…

王役のユ=ヨンソクさんは「オールド・ボーイ」に出てたようなんですが、あれはあんまりよく覚えていないのだ… 気持ち悪かったことしか。


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哀しき獣

監督・脚本:ナ=ホンジン
出演:キム=グナム(ハ=ジョンウ)、ミョン=チョナク(キム=ユンソク)、キム=テウォン(チョ=ソンハ)、チェ=ソナム(イ=チェルミン)、ほか
韓国、2010年

原題は「黄海」です。

延辺朝鮮族自治州に住むタクシー運転手のキム=グナム。妻が韓国で働きたいというのでビザを買ったが、妻は送金してこず、グナムは6万元の借金に追われて、麻雀にふける日々。返済に窮したグナムは、裏社会のボス、ミョン=チョナクに請負殺人を命じられ、ソウルに密入国する。しかし、当の人物はグナムの目前で殺されてしまい、グナムはミョンに言われた親指を切り落とすが、殺人犯に間違えられる。しかも標的とつながりのあるキム=テウォンがその殺人事件について調べ始めた上、グナムを追ってミョンまでソウルに乗り込んできた。妻の行方は捜せるのか、グナムの運命は?

主役のハ=ジョンウさん、「ベルリンファイル」でもタフな共和国のスパイを熱演してましたが、今作でもタフ。とことんタフ。ほとんど表情を変えず、黙々と目的に向かって邁進していきます。ただ、山に追われたグナムが銃で腕を撃たれ、泣きながら布を巻きつけるシーンだけ、表情を崩したのが印象的でした。

ミョンはただの悪いおっさんかと思ったら部下にも優る武闘派でまぁ、強い強い。使い慣れた感じで手斧を振るい、ホテルの襲撃も返り討ち、グナムをいちばん追い詰めたのもこの人でした。ただ、最後はテウォン社長を追い詰めすぎちゃった感じで返り討ちというか共倒れで、さすがにこれだけ刺されたら人間死ぬよね?のレベルを軽く超えた感じでした。

テウォン社長は言ってることは威勢はいいけど、全然武闘派じゃなくて、むしろねちっこい感じのおっさんでしたが、「火山高」で国語教師役とか、意外なつながりが…

刑事のおっさんをどこかで見たと思ったら「7番房の奇跡」のボンシクだったとは…

韓国でR15指定されてましたが、なにしろ血みどろのバイオレンス。まぁ、登場人物のうち、95%くらいは死んでますし、血も出るし、すさまじい描写です。

ただ、地元ではタクシー運転手で、韓国では密入国者という弱い立場にあるグナムが妻の行方を追い、追っ手から逃れる辺りの展開は見ていて痛々しい感じでした。

けっこう好みが分かれる映画だと思いますが、バイオレンスあり、韓流あり、正統派ありと芳醇な韓国映画界を堪能できる一作。

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