監督・脚色・キャラクターデザイン・作曲:シルヴァン=ショメ
脚本:ジャック=タチ
イギリス・フランス、2010年
GYAO!でこの映画が見られるってんで、喜び勇んで観ました。初見のレビューは
こちら。
わからないなりに楽しんで、パンフを読んで二度美味しかった「イリュージョニスト」でしたが、改めて見直すと、いろいろと発見もありまして、また楽しかったです。
初見ではわからなかった1950年代という時代設定でしたが、最初に字幕で出てましたね… 見落としただけかい…
あと、アリスと言葉が通じないのも道理で、手品師のタチシェフ氏はもともとフランスの人だったんですね。最初の舞台がパリやった。
んで、いちばんラストにも出たけど、スコットランドの酔っぱらいのおじさんに依頼されて、イギリスに渡り、スコットランドに行き、さらにそこから船で離島に渡って、そこでアリスに会ったので、実はタチシェフ氏と腹話術師とかピエロさんにしか字幕が出ないの、あれ、イギリス人だからなんでしょうね。まぁ、台詞もほとんど聞き取れなかったですが(大したヒアリングでもないけど、何語ぐらいかは想像できるんで)。よくある「ごにょごにょ」みたいなフランス版でアリスとかしゃべってたし。
ただ、最初から落ちを知ってて見てると、アリスがいくら田舎者とはいえ、タチシェフ氏にたかりすぎではないかと思いもしましたが、ラストのタチシェフ氏の表情を鑑みるに、それはそれでタチシェフ氏は幸せだったんだなぁと思ったので、アリスが無自覚なたかりだろうと別に問題はなかったようです。ただ無邪気に魔法使いを信じる少女というには、アリスも働いていたわけなんで、無邪気というにも程があろうとは思いましたが、そこはタチシェフ氏が失ったであろう娘の成長後をアリスに託していたんだなと思って、まぁ、納得しました。
あとは何と言っても景色の描写が美しかったです。特に初っぱなのスコットランドの離島が霧のなかから現れ、また消える描写は素晴らしかった。エジンバラの街を鳥瞰するアングルも、最後にウサギを放す丘の描写も良かったです。
いい映画でした。
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