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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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アザー・ファイナル

2002年、日本で行われたワールドカップの決勝戦。同じ日、ブータンでブータン対モントセラトの最下位決戦が行われていた。
発起人はオランダの選手。予選で敗退し、FIFAのランク表を見たのがそのきっかけ。
モントセラトはカリブ海に浮かぶイギリス連邦の一国。火山のためにサッカー場が使えなくなり、地球を半周してブータンへ。
ブータンはヒマラヤにある小国。

ブータンのエースストライカーはインドに留学したことがある選手。彼は大企業が大国には援助するが、貧しい国には援助しないことを訴える。「サッカーを本当に振興させようと思ったら我々のような小国に援助してくれなければ」

ブータン対モントセラトの決戦には最新のスタジアムもない。世界の注目も低い。
サッカーは誰のもの? ワールドカップは誰のもの?
今年はドイツでどんなドラマがあって、それだけがサッカーではないのだけれど。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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映画の感想発掘

「生はむ飼ってから日記」だとカテゴリ別に記事が見られなくて不便なので、映像物の記事だけ発掘しとくことにしました。

決して記事数稼ごうってんじゃないんだからね!

確かに書いたはずなのに長年リンク先不明だった「アザー・ファイナル」という映画の記事を発見したので、ほかのも張っておこうかと思いましてね…

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茶の味

監督・脚本:石井克人
出演:春野一(佐藤貴広)、春野幸子(坂野真弥)、春野アヤノ(浅野忠信)、春野美子(手塚理美)、春野ノブオ(三浦友和)、轟木アキラ(我修院達也)、鈴石アオイ(土屋アンナ)、轟木一騎(轟木一騎)、ナレーション(和久井映見)、ほか
日本、2004年

浅野忠信だけでCATVで録画したはいいけど2時間45分と長い映画だったので3年ぐらい放置したのをやっと見ました(←それでも浅野忠信ファンだと言い切る)。

里山の美しい田舎で暮らす春野一家の日常をユーモラスに描く。

とか書いちゃうと1行で粗筋が終わるな。

ジャンル的にはコメディだそうですが、腹抱えてゲラゲラというほどではなく、一風変わった一家のユーモラスな、しかし当人たちにはいたって真面目な日常という話です。

ネームバリューのせいで浅野がトップに来てますが、主役は一と幸子の兄妹。そこにアニメーターの母、美子、心理療法士(催眠療法と書いてあるサイトもありましたが)の父、ノブオ、ノブオの父で引退したアニメーターのアキラ、美子の弟で都会でミキサーをやっているアヤノ、さらにノブオの弟で漫画家の一騎などのエピソードがからんできます。

一は高校一年生。冒頭は走る一が、転校していった同級生に告白もできずに終わったことをナレーションで語り、その額から電車が走り出すという辺りでくすくす笑いが起きまして、落としどころはわからないながらも、この内気な少年に好感を覚えまして、つかみ所としてはOKな感じです。
一はさらに、そば屋事件とコンビニ事件で女性不信になっており、同級生か上級生のからかいのラブレターを受け取っても真に受けません。
しかし、そこに颯爽と転校生の鈴石アオイが登場、しかも彼女が囲碁部に入ったというので毎晩、父の相手をするぐらいには囲碁ができる一くん、がぜん張り切っちゃいます。どれくらい張り切ったかというと、毎日、学校と駅を自転車で往復しているのですが、学校から自宅まで自転車で帰ってきて(しかも漕ぎにくそうな車輪の小さいタイプ)、さらに我に返って、また駅まで自転車を戻しに行くとか言って家を出たのに、そのまま学校にまで戻って、たぶん学校の敷地外から部活動にいそしむアオイちゃんを遠目に眺め、その光景を野原に寝転んで噛みしめるぐらいには張り切ってますが、そのまま一も囲碁部に入部するかと思いきや、弱気な一くんはそれもできず、それでもアオイちゃんが囲碁が好きだっていうんで、父親との囲碁も何か張り切っちゃって早撃ちするという浮かれっぷりです。
結局、図書室で借りた囲碁の本がきっかけで、その日の図書委員が囲碁部の部長と副部長だったために囲碁部に強制的に入部させられた一くんは、アオイちゃんと急接近、大雨の日に彼女と相合い傘でバス停まで送ってあげて、さらに傘まで差し入れたり、先輩たちが帰っちゃった部室でアオイちゃんと初めて対戦することになり、「アオイとこうやって打ち合うのが夢だった」なんて告白までしちゃいまして、大いに前進しました。

幸子は学年がわかりづらかったんですが、別のサイトによると小学校一年生だそうです。しかし、時々、巨大な自分が自分を見下ろしているという妄想に悩んでおり、作中でもラストまで笑顔を見せないアンニュイな小学一年生です。
彼女はまず、叔父のアヤノが子ども時代に近所の「呪いの森」で大きな卵にウ○コをして以来、血塗れの入れ墨男(演じるのは寺島進さん)の幻を見るようになったという話を思い出します。アヤノは呪いの森で野生化したニワトリの卵を集めていたのです。どこに行っても入れ墨男につきまとわれるアヤノでしたが、ある日、逆上がりに成功して以来、見なくなりました。
しかし、と幸子は思います。叔父が見たのは別人の幻だったけど自分が見ているのは自分の幻です。叔父のように逆上がりができるようになったからといって幻が出なくなるとは限らないと。
そのうちに巨大な幸子は夢の中にまで出るようになりました。幸子は「立入禁止」の札が掲げられた廃公園に行って、一人で逆上がりの練習をします。
その際、なぜか生き埋めにされちゃってた人を見つけたり(ここら辺、登場人物がやたらに多い上、短いエピソードでしか登場しない人が少なくないのでわかりづらい)しますが、最終的にはできるようになって、巨大なひまわりに押しつぶされそうになるという幻覚というか幻というかを見て、そのひまわりが巨大も巨大、地球からはみ出して土星まで届いちゃうような大きさでというのを見て、やっと笑って、幸子も大いに前進するわけです。
ちなみにアヤノがウ○コした大きな卵は実は地中に埋められた頭蓋骨で銃弾の痕もあることから殺されたらしいと言う鑑識と警察のエピソードがあります。鑑識はついでにウ○コも回収していきますが、アヤノに何かあったという話は出てこないんで、それで終わった模様です。

アヤノは都会(もしかしたら宇都宮)でミキサーをやってますが、なぜか田舎の家に帰ってきます。ちなみにアヤノと美子の姓が同じなので、ノブオは婿養子に入ったのかと思われます。なぜかわかりませんが。
ただアヤノは、橋の周辺をよく散歩しているので(たぶん鬼怒川)すが、これは後のエピソードで好きだった同級生が別の男と結婚しちゃって、アヤノはそのことを未練がましく思ってて、彼女に「結婚おめでとう」って言いたいのに、その家の側までなかなか行けずに橋を渡れないでいるということが描かれますが、ちょっと説明不足かも。
また都会に戻ったアヤノは、一騎の自主製作CDのミキシングをやることになります。

美子はずーっと紙に何か描いていて、それが絵らしいので、アニメーターなんだなぁというのは早々にわかりました。で、舅のアキラがポーズ取ったのを撮影したりするので動画を描く方なんだろうなと。
でも、そのために仕事以外が疎かになってるようにはあんまり見えなかったし、ましてや舅のアキラと仲良くなっていて、夫のノブオとは倦怠期という感じでもなかったので、そうなの?ぐらいな感じ。まぁ、倦怠期とかわかりづらいしな。ただ、ノブオにアヤノと、アヤノが春野家に連れ帰ったダンサーと3人で催眠療法を受けたりしてるんで(アキラ、一、幸子にはかかってない)、そんなに仲悪そうにも見えなかったんですが。
途中で仕事仲間らしいアニメーターさんが美子の動画を受け取りに来る、その後、その動画を元にしたアニメが完成して、その仲間内での試写会に美子も呼ばれるというエピソードがありまして、アニメーターとしては順風満帆な再出発というところではないかと。ただ、この時登場したアニメの監督が庵野秀明だったとは気づきませんでしたよわしは。この時のアニメの製作はマッドハウスだそうです。そういや石井克人監督の以前の作「PARTY7」の格好いいオープニングアニメもマッドハウスだったな。

おじいちゃんはちょっと変わった人で、四六時中、変な歌を唄っていたり、時々、音叉の共鳴に聞き入っていたりしますが、終盤で亡くなってしまい、家族に残したパラパラ漫画のエピソードが見つかったところがなかなか泣かしてくれました。特に幸子が逆上がりの練習をやっていたのをこっそり見守っていたり、できなくて泣き出してしまったのを知っているだけに、漫画の中で逆上がりができて、笑ってピースする幸子というのは良かったですなぁ。あと、一くんも、パラパラ漫画では必死に自転車を漕いでいるものでしたが、アオイに告白できたのもこの後だし、幸子が逆上がりできたのもこの後なので、変な人だったけど家族だったというのはホームドラマとしては定番ですね。

エピソードのつなぎ方が時々散漫というか、なぜ、この話の後でこれ?というところがありまして、ちょっと冗長な気もしましたが、映画館で観ていたら、それなりにおもしろかったねという感想は出そうな映画でありました。

かつての日本映画によくあった(成瀬巳喜男監督なんかが得意としたような)市井の人びとを描くというスタイルは、こういう形で受け継がれたのかなぁなんて。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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共喰い

監督:青山真治
原作:田中慎弥
出演:遠馬(菅田将暉)、千種(木下美咲)、琴子(篠原友希子)、円(光石研)、仁子(田中裕子)、刑事(岸部一徳)、アパートの女(宍倉暁子)、ほか
日本、2013年

劇場公開の時に興味があったんですが見損ねまして、ケーブルでかかってたのを見ました。田中裕子さん、好きなんすよ。向田邦子のTVシリーズとか、「天城越え」とか「その人の名を知らず」とか。この人だけの存在感を持った女優さんです。

昭和63年夏。17歳の遠馬は父とその愛人、琴子と暮らしていて、1つ年上の恋人、千種がいる。父の円は性交のたびに相手を殴りつけるという悪癖があり、母の仁子はそのために逃げ出していたが同じ町内の港で魚屋を営んでいた。空襲で左手を失った母は、特製の義手で魚をさばくのだ。遠馬は千種とセックスをするたびに、自分のなかに流れる父の血が、いつか千種を殴りつけるのではないかと脅えていた…。

冒頭で「17歳の時に父が死んだ」と言ってるので、そこに至るまでの話が遠馬を狂言回しに綴られます。ただ、映画のラストで「母の話」と英文で書いてあったので、主役は仁子さんのようです。助演女優賞を受賞したらしいですが。

仁子という人は、粗筋にも書いたように空襲で片手を失った人で、円と結婚する時に円の母に反対されて、その口に手首を突っ込んだという、激しい一面を持ってます。田中裕子さんが演じる女性には、そういう激しさと、どこか柳のように風と受け流すしなやかな強さを持ってるように思えることが多いです。

夫のことも「自分が殺しておけば良かった」とか言っちゃうし、遠馬のあとに身ごもっていたという子どもも「掻き出した」という露骨な表現で堕胎したことを語っちゃうし、でも、鰻釣りにやってくる遠馬をもてなすのにいつもコーラとか(だから遠馬が「コーラは飽きた」と言う)、不器用さも同居してます。

遠馬役の菅田将暉くんは「そこのみにて光輝く」の拓次役が印象的でしたが、映画のデビューは「仮面ライダー」だそうです。へぇ

やっぱり田中裕子さんはいいなぁと思った映画でした。

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素晴らしき日曜日

監督:黒澤明
出演:雄造(沼崎勲)、昌子(中北千枝子)、ほか
日本、1947年

我が青春に悔なし」と「酔いどれ天使」のあいだに撮った小品でしょうか。何といっても三船以前の黒澤映画とはいえ、スター俳優が出てません。それだけに市井の貧しい恋人たちの日曜日がよりリアルに見えるのですが、わしの好みとしては地味なんで、一回見たらもういいかなぁ。

貧しい恋人同士の雄造と昌子。日曜日にデートするもお互いの所持金が合わせて35円しかない。貧しいために結婚することもままならない二人は、それでも昌子の提案で住宅展示場を訪れるが10万円の一軒家は二人には高嶺の花だ。安そうなアパートも条件が悪く、二人の給料を合わせても払えそうにない。雄造は子どもたちの草野球に混じり、動物園に向かう。そこに雨が降ってきた。もう帰ろうと言い出す雄造に昌子は未完成交響曲のコンサートを聴きに行こうという。しかし、安い席のチケットは目の前でダフ屋に買われてしまい、雄造はダフ屋に文句を言うが、逆に袋だたきに遭わされる。雄造のアパートに行った二人だが、このまま別れたくないと言う昌子に雄造はつれない。いったん帰ろうとした昌子だったが、戻ってきて、意を決したようにコートを脱ごうとし、号泣してしまう。雄造は昌子を優しく慰めるのだった。仲直りした二人は喫茶店に行き、自分たちで将来、良心的な喫茶店をやろうと語り合う。その時、雄造は野外音楽堂に向かい、昌子に未完成交響曲を聴かせてやろうとするが、逆に冷たい風に意気消沈してしまう。昌子は観客に向かい、拍手してくれるよう訴え、ようやく雄造もタクトを振ることができるのだった。

という、99%くらいはどこが「素晴らしき」なんだというくらい、何をやってもうまくいかないカップルが描かれまして、最後、幻のコンサートで、ようやく明日に希望をつないで、「また次の日曜日にね」と言って別れます。

Wiki見たら、35円というのは現代の3500円くらいだそうで、確かにそれは貧乏だわ… ただ、コンサートが安い席でも10円で見られるのは今の6000円とかふんだくってるのと比べたら、えらい良心的にも見えました。
動物園はたぶん上野で、入場料は1円くらいでしょう。
二人が喫茶店の夢を語り合うのは、その直前にミルクコーヒー+お菓子で30円もふんだくられた(でも金がないので雄造がコートを置いていった)からです。えらい高いなぁ…

最後、昌子が「拍手してください」と訴えるのは映画を見ている観客に対してで、実験的な演出だったらしいんですが、似たようなのは見たことないなぁ。

ちなみに公開は夏だそうですが、話は2月6日(とコンサートのポスターに書いてある)なので、季節感とか台無しですな。

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