H.G.ウェルズ著。青空文庫刊。
何年か前にケビン=ベーコン主演で「インビジブル」という映画をやっていましたが、その原案です。
イギリスの片田舎の宿屋兼酒場にやってきた包帯づくめの不気味な男。やがて男の正体が透明人間だと知れるが、村中総出の大立ち回りの末、男に逃げられてしまう。男が次に現われたのは港町だった。そこで負傷させられた男は旧友の博士の家に偶然、逃げ込み、透明人間になった経緯を語るが、その言葉に表れる自分勝手さに、博士は彼を警察に引き渡すことを決意する。透明人間は一度は逃げおおせ、博士の裏切りを激しく憎むが、とうとう捕まり、殺されてしまうのだった。
透明人間って、大昔にテレビで見たような気がするのですが、服を脱いで、包帯をほどいていくとだんだん見えなくなるじゃないですか。つまり透明人間が透明人間でいるためには身体に何も身につけられないわけです。
そして透明人間は雪の中、裸でロンドンをうろつきまわり、犬に見つかったり(嗅覚が鋭いから)、足が濡れて足跡を残してしまい、子どもに見つけられたりしているわけです。
つまり、透明人間って
フリチンなわけですよw そう思ったら、実際にこんなのが目の前にいたら、わしも怪奇物は苦手なんで冷静でいられる自信はありませんが、何とも情けないなぁと思いました。しかも食べた物が胃で消化されるまで見えてしまうというんですから、グロい話だなぁとも思ったり。
しかも透明人間のやってることって小銭を盗んだの、人を殺したの、みみっちい犯罪ばかりです。もっとましなことを思いつかなかったのかと問い詰めたい。ほんと問い詰めたい。
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