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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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汚染地帯で何が起きているのか チェルノブイリ事故から4年



twitterで紹介されていたんで見ました。

1990年のNHKスペシャル。さすがに放射能関連でいったら良いドキュメンタリーを作る広島放送局の作です。

チェルノブイリ原発事故から4年経った、周辺諸国の汚染の現状や、それに伴う住民の避難や対策などを描いた、今の時代の日本が辿るであろう未来図です。

原発から300kmも離れた地域で高濃度汚染地域が見つかり、住民を避難させるソ連政府は、今の日本を見ていると、それでもましだと言えるように思います。この国の行く末は放射能廃棄物の捨て場、それが原子力ムラの意志のように思えてなりません。

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はだしのゲンは終わらない 幻の続編からのメッセージ

Daily Motionに上げられていて、twitterで紹介されていたのを見ました。中沢さんが亡くなったと聞いた後だったんでタイムリーな内容ですね。


はだしのゲンは終わらない 幻の続編からのメッセージ 投稿者 tvpickup

「はだしのゲン」の後で描かれようとしていた幻の第二部。しかし、長年の漫画家生活で目を酷使してきた中沢さんには続編を描き通すだけの余力は残っていませんでした。

原爆の慰霊碑に「手を合わせることなんかない。安らかに眠ってくれとなんか言えない。みんな、ひどい目に遭わされたんだから、怒れ、もっと怒れ」と言っていた中沢さんが印象的。

原発で故郷を失わされ、それでも怒らない日本人。ずっと原発を推進してきて、戦争もしたい自民党を勝たせてしまった日本人。この国に対して思うのは、幻の第二部でゲンがフランスに発ったような希望ではなく、絶望しかない。

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シリアの花嫁

監督:エラン=リクリス
出演:アマル(ヒアム=アッバス)、モナ(クララ=ルーリ)、ハテム(エヤド=シェティ)、マルワン(アシュラフ=バルホウム)、ハメッド(マクラム・J=フーリ)、母(マルレーン=バジャリ)、アミン、アリク(アロン=ダハン)、タレル(ディラール=スリマン)、イヴリーナ(イヴリン=カプルン)、ジャンヌ(ジェリー・アンヌ=ロス)、ほか
見たところ:茅ヶ崎市民文化会館
2004年、イスラエル・フランス・ドイツ

茅ヶ崎・良い映画を観る会主催の例会です。わしは会員ではありませんが、興味のある題材なので観に行ってきました。

ゴラン高原をイスラエルに占領されて、シリアの民は国のない民となってしまった。ゴラン高原のある村で、今日はモナが嫁ぐ日。姉のアマルは支度に忙しいが、一度、結婚に失敗したモナは写真だけで結婚することになった相手に不安を隠せない。それに「境界」を越えてシリアへ行けば、二度と村に戻ることはできないのもモナが塞ぐ原因だ。やがてロシア人女性と結婚し、村を出た長男のハテム、怪しげな商売に手を染める次男のマルワンもやってきて、パーティが進み、一家は「境界」へ向かう。そこには喜劇俳優として活躍するモナの婚約者タレルと、シリアに留学している末弟のファーディが待っているが、思わぬ出来事が彼女らを待ち受けていた。

登場人物は4人姉弟、両親、長女の家族(夫と娘2人)、長男の家族(妻と息子)、次女の婚約者のほかに村人が大勢と多彩ですが、主役である長女を中心に一家が描かれるので、そんなに混乱しないで観られました。

群像劇かと思って観ていたら、すぐに長女のクローズアップが大きく、主役と判明、タイトルロールの次女は、パーティが終わるまでマリッジブルー(まぁ、一度、結婚に失敗した上、今度の婚約者も有名なスターではあるけど、写真でしか見たことがないので無理もない)なもんで、美人さんではあるのですが、華を添えるにはいささか物足りなくありますけど、「境界」へ行ってから、ラスト、かなり強烈な印象を与えてくれます。そして、この2人のあいだにいる2人の男性、長男のハテムは信仰に反してロシア人と結婚したために長老が「ハテムを入れたら、二度とあんたとはつき合わん」とお父さんを脅迫するほど恥と思われており、お父さんは本当は8年ぶりに再会する息子と「境界」を越えたら二度と会えない娘を会わせてやりたいと思っているのに、そしてたぶん、息子をいい加減に許しているのにそうではないという態度を取り続けなければならないという辛さを負っているのに、なかなかラストまで理解してもらえない(そういう同情も買いたくないという意地とプライドもあり)のが観客にはわかっているだけに阻害される長男よりもお父さんに同情し、次男のマルワンは、その分、周りへの態度は軟派で、目端の利く商人として海外行ったりしているものの、ちょっと軽いので終盤、「境界」でモナのパスポートをイスラエル側とシリア側でやりとりする赤十字(か何かで、詳しい組織はわからないんですが、国連かもしれません)の職員であるジャンヌと恋仲だったのに振られたためにちょっと格好良くなかったり、圧倒的に女性の方が強く、しなやかで優しく、魅力的だったりします。
特にアマルは、保守的な夫アミンの反対を押し切るような感じで大学へ入学しようとしており、父の意に沿わない恋人とつき合う娘にも寛容で、でも弱さと、ロシアへ行ったハテムを気遣う優しさを見せてくれて、とてもいい感じなのでした。

しかし「境界」に行って、イスラエル側の職員にパスポートに出国スタンプを押され、いよいよ家族には二度と会えない(国境越には話せなくないんですが、拡声器が必要)モナがシリアへ行こうとして、そのパスポートをやりとりするのがジャンヌの役目なんですけど、シリアに行ったら、「出国スタンプ押したパスポートは認められない」と始まりまして、それまでのいろいろと確執はあったけど、披露宴も無事に済んで、モナはめでたく花嫁になり、後は花婿に引き渡すだけというおめでたいムードが一転して、イスラエルの占領下にあるゴラン高原と、その向こうにあるシリアという国家の対立の緊張感とか対立なんかをこんなささやかな庶民の幸せまで引き裂こうとしているのかという、先が読めない展開になりまして、思わぬラストで幕となるのでした。

イスラエル側は「規則が変わった」と言ってスタンプを押し、シリア側は「聞いていない」と言ってパスポートを突き返し、どっちも譲らないもんで、すったもんだ。その都度、ジャンヌが行ったり来たりで双方の言い分を聞き、直接話したらいいのに、そうしないもどかしさ。ここまで紆余曲折あったけど、何とか幸せになろうとしているモナたちを足止めにする気の毒さとか、もう、タイトルは「シリアの花嫁」なんだけど、いったいどうなっちゃうんだろうという先の読めなさ加減はなかなかのサスペンス。とうとうシリア側の国境警備兵が「出国スタンプを消したらいい」と言ったので、パスポートを持ち帰ったジャンヌがイスラエル側の係官を説得、それまで杓子定規な答えしかしてこなかった係官もさすがにモナたちが気の毒になったと見え、「わたしにも娘がいるから」と言って修正液で出国スタンプを消したのに、いざシリアに戻ったら、そういう提案をした兵士はすでにダマスカスに帰っちゃうんですから、もう、最初から解決する気あるのか! ヽ(`Д´)ノ と思ったりするわけなんでありました。
しかし、それまで周りの言うままに動くだけだったモナが、ここで大胆にも越境、シリアに向かってしまいまして、本当はパスポートがないと通れないのに、ゲートを通っちゃって、はらはらと見守る家族、涙ながらにその場を離れるアマルで幕で、この場合、モナはいったいどうなってしまったんじゃ〜?! 違法に国境を越えたとして撃たれるのか? シリアに? イスラエルに? でも大輪の花のような笑顔を浮かべてタレルのいる側に近づいていくモナと、アマルの涙とはどう解釈したものか? 日本という国にいると割り切れないラストにいろいろと疑問が浮かびます。

そして現在、シリアの内戦で同国人を大量に殺しているアサド大統領が、この映画ではイスラエル側のシリアの人びと(お父さんのハメッドとか)に好意的に迎えられているのも時代を考えさせられるのでした。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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カル〜tell me something

監督:チャン=ユニョン
出演:チョ刑事(ハン=ソッキュ)、チェ=スヨン(シム=ウナ)、オ刑事(チャン=ハンソン)、オ=スンミン(ヨム=ジョンア)、ほか
1999年、韓国

何回も見てる韓国のハードゴア・スリラー。惜しみない(←使い方間違い)死体と血、何回見てもすっきりしない謎をまた堪能させてもらいました。

ぶっちゃけ、わしはこの手の見てるだけで痛々しい映画というのは駄目なんですが(その代表格が「SAW」)、これは謎解きの部分というか、筋立てがおもしろいので見られるのでした。

サントラを聴いていて、「Red Right Hand」と「Crawl」がどこで流れたのか確かめたかったんですが、あそこか〜

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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黒水仙

監督:ペ=チャンホ
出演:オ刑事(イ=ジョンジェ)、ファン=ソク(アン=ソンギ)、ジヘ(イ=ミヨン)、ドンジュ(チョン=ジュノ)、マノ(カン=ソンジン)、ダルス(イ=ギヨン)、ほか
2001年、韓国

昔に見た映画をまた見たくなってレンタルしてきますた。ラブストーリーかドラマのジャンルだと思っていたら、アクションに分類されていたけど、何か間違ってないかつたや?

50年間転向せずに独房に閉じ込められていたファン=ソクが釈放された。その翌日、麻薬中毒のダルスという男が殺され、担当になったオ刑事は事件を追ううちに、朝鮮戦争にまつわるある男女が辿った悲劇的な運命を知っていくのだった…。

オ刑事が主役かと思いきや、ラストはアン=ソンギさんが美味しいところをかっさらっていくので、主役はソクとジヘのカップルと考えた方が良いようです。オ刑事は案内人ちゅうか狂言回しちゅうところ。
まぁ、彼が見つけた写真によって、最初の犠牲者ダルスの素性が知れ、持っていた写真に載っていた残り2人(ドンジュとマノ)の行方がわかり、ようやくジヘとソクが登場、物語はジヘの手記から一気に朝鮮戦争に跳びます。
労働党、つまり北側に協力するジヘのスパイ名が「黒水仙」、タイトル・ロールです。彼女は収容所に入れられた北側の捕虜たちを脱走させる手伝いをしていましたが、それがばれてソクとともに捕虜たちと隠れることになります。ダルスは南側で、自警団ちゅう感じのちんぴらです。ソクは元々はジヘの家で働く小作人の子でしたが、子どもの頃から彼女への思慕を抱いており、労働党のために働くようになったジヘも穏やかで芯の通ったソクを憎からず思うようになりますが、その活動がばれたことで恋人たちの運命は悲劇を辿ります。
でも手記はそこまでで、ソクはつい最近釈放されたファン=ソクだとわかりますが、ソクが犯人とも考えづらいところなのです。
そこで第二の事件が起こり、ドンジュが捕まった時に警察署長だったキムという男が殺されます。その犯人を偶然突き止めたオ刑事でしたが、銃撃戦の末に犯人を射殺してしまい、真相は闇の中へ。
しかし、韓国中のソン=ジヘに当たって、当のジヘを捜し出したジヘに会い、手記の続きを知ります。
ドンジュとマノはダルスの幼なじみでしたが、北側の兵士で捕虜になってました。ドンジュが隊長格。
しかし、いつまでも隠れた小学校の下から逃げ出せず、マノは仲間を裏切り、密告、ジヘ、ソク、ドンジュ以外は銃殺されてしまいます。3人は井戸から山に逃げ込みますが、ドンジュがそのうちに切れて、2人を道連れに自決しようとしたところ、ソクが囮になって2人を逃しますが、ソクは捕まり、ドンジュも自首してジヘを売り、3人とも捕まってしまいます。しかし、ドンジュはジヘに財産を手放し、ダルスに身を売るように迫り、ソクを助けるために承諾するジヘ。
その後、ダルスとともに捕虜収容所のあった巨済島を離れたジヘは、ダルスから逃れるために自殺未遂をはかり、生き延びたものの盲目となっていました。
オ刑事はジヘの話から1952年に死んだと言われたドンジュが生き延びていることを察し、墓を暴いて、死体がないことを知ります。その後、ダルスが生前会ったとした相手が宮崎県の市議・前田慎太郎と名乗る人物だったことを突き止め、宮崎県に飛ぶのです。
宮崎で前田慎太郎ことドンジュに会うオ刑事でしたが、ドンジュはオ刑事を買収しようとし、できないとわかると発砲して逃れます。しかし銃弾チョッキを着ていたオ刑事はドンジュを追いますが、ドンジュは「自分が犯人ではない」と言い残して自殺してしまい、捜査は行き詰まってしまいました。
そこへソクが「犯行を自供した」とニュースになりますが、謎の人物から「ソクは犯人ではない」と電話が入り、送られてきたのはダルス殺しに使われたナイフの鞘だったのです。さらに謎の人物はソクをソウル駅に連れてこい、従わなければ大量殺人を予告します。警察は多くの捜査官を投入して張り込みますが、オ刑事の電話にまた連絡が入って、ソクを一人で列車に乗せるよう言うのでした。
電話の声から謎の人物の居場所を推理したオ刑事はソウル駅の屋根に登ります。そこには声を変えて電話をするジヘがおり、彼女は盲目になっていなかったのでした。
2つの殺人事件は自分がプロに依頼したと言うジヘ。
彼女の話には続きがあり、釈放されたと思っていたソクが、実は彼女の罪を負って50年間も閉じ込められていたことを知り、自分たちを弄んだダルスたちへの恨みが彼女に殺人を犯させたのでした。
銃を向けるジヘに狙撃班が発砲、ジヘは屋根から墜落してしまいます。
恐らくジヘは即死でしょうが、救急隊員が彼女を救急車に乗せようとやってきますと、「誰も彼女にさわるな!」と叫んで現れたのはソクでした。
ソクは彼女を抱き上げ、歩き出します。子どもの頃、雨の日にジヘを迎えに行って、抱いて水たまりを越えたように、「あなたが死んだら自分も生きてはいない」と誓ったように。

と長々と話を書いてしまいましたが、わしはアン=ソンギさんが好きなので回想シーンのなんちゃって20代も、釈放されてからのおじいちゃんも、ラストの格好良さも楽しんで見ておりましたが、ソクという人物、一本芯は通っているのでジヘが好きになる理由もわかるのですが、思想的には何もなかったりするのでした(50年も転向しなかったのも単にジヘの身を案じてだと思われます)。そして、死を偽装して日本に逃げたドンジュや、ドンジュたちを裏切ったマノ、そもそも権力の手先だったダルスなんかは小悪党になってしまい、朝鮮戦争という題材にしては、それぞれの人物像はえらい小さかったりします。
ただ、日本ロケが観光地に偏っていたり、ドンジュ役のチョン=ジュノ氏の日本語はいまいちでリアリティに欠け、死を偽装するなら何も日本にまで逃げなくても釜山辺りでいいんじゃなかろうかと思ったりという欠点とかを考えますと、これは朝鮮戦争に端を発した推理調のメロドラマという感じでいいんじゃないかと思ったりするのでした。

と、キャストとかを調べて、「中途半端」という意見を見たので、思った次第。単に俺の好みという話も。

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