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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ふたたびの街(大滝秀治さん出演のドラマや映画を追って1)

大滝秀治さん主演のテレビドラマで忘れられない一本があります。放送は某国営放送。たぶん1980〜90年代。確か原爆物で、「しんちゃんの三輪車(リンク先は広島平和記念資料館の紹介ページ)」を題材にしたドラマだったと思っていたのですが、Wikipediaの大滝さんのページで該当しそうなタイトルが見当たりません。うーん、おかしいなぁ…

粗筋はこんな感じ。

厳格なおじいちゃんと孫の話なのですが、おじいちゃんが当然大滝秀治さん。なぜ孫に辛く当たるのか、というのがドラマのポイントで、その謎がラスト、庭先に埋められたぼろぼろに錆びた三輪車からわかるという展開。息子の名前を呼びながら泣きながら三輪車を掘り出したおじいちゃんには、実は原爆(だったはずなのだが、平和記念資料館の展示とごっちゃにしている可能性があるので、不明)で失った子どもがいたんだよ、という話。ラスト、それまで孫に笑いもしなかったおじいちゃんが、一転して泣きながらぼろぼろの三輪車を掘り出し、息子の名前を呼ぶというシーンで、たきがはは一緒になってぼろぼろ泣いていた記憶があります。

「大滝秀治 三輪車 広島」でぐぐってもひっかからなかったので、どういう事情だったのかわからなくなってしまいました。とほほです…orz

タイトルとかここ行けば見られるとか、情報をお持ちの方、是非、教えてやってくださいませ。

2020/2/3
タイトル名がようやくわかり、変更しました。やはり原爆物で、おじいちゃんは立ち退きを迫られた街から動きたがらない、であって、孫に辛く当たる、ではなかったようです。ただ、わりと飄々とした好々爺の印象がある秀治がいつもと違う厳格な祖父をやったのが特に印象が強かったので優しい性格ではなかったのは間違いありません。
原爆物では定評のある広島放送局が制作したようです。

Wikipediaで再確認しましたが、1986年のドラマ出演に記載されていないので漏れてるようですネ。
怪しいと思ってた記憶でしたが、一応、「1980〜90年代」で「某国営放送」は合ってました。1986年8月6日に放送されてました。番組の情報はこちら

いやいや、長かった…

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パピヨン

監督:フランクリン=シャフナー
原作:アンリ=シャリエール
脚本:ダルトン=トランボ
出演:パピヨン(スティーブ=マックイーン)、ドガ(ダスティン=ホフマン)、クルジオ(ウッドロー=バーフリー)、マチュレット(ロバート=デマン)、トゥーサン(アンソニー=ザーブ)、ほか
アメリカ・フランス、1973年

原作がフランスで、舞台もフランス領ギアナなのに登場人物は誰もが英語をしゃべってるハリウッドのなんちゃっておフランスです。実話に基づいていて、原作者は脱獄後、ベネズエラで市民権を得たそうで、原作では死んでしまったマチュレットも無事に生きのびたそうですが、この時代のハリウッドには珍しくないし、演ずるのはマックイーンとホフマンという芸達者なお二人なんですけど、抜本的な粗が目について、最後まであんまりのめり込めませんでした。あと、マシンの調子がその前後で無茶苦茶悪く、見ている途中(最初の独房の辺り)でマシンがフリーズ、その翌日に見る前にも2,3回勝手に再起動しやがったのも集中できなかった理由です。

胸に蝶の入れ墨を入れているため、パピヨンと呼ばれる男の13年間に及ぶ脱獄に至るまでを描く人間ドラマです。

久しぶりにGYAO!に行ったら、無料公開されてたんで見ましたが、前述のとおり、マシンが落ちまくったので呪われとるだろ…と思うくらい、視聴環境はむっちゃ悪かったです。

もとはただの金庫破りだったのに、なぜか殺人の冤罪までかぶせられ、仏領ギアナ(途中までアフリカと勘違いしていた… なぜだ)で、かのドレフュス大尉まで流刑されたという悪魔島にまで流刑されたパピヨンが、自由を求めて脱獄に成功するまでを描きますが、13年のうち、実は半分以上の7年間は独房に入れられていたんでした。しかも最初の2年はドガがココナッツの差し入れをしてくれたのが看守にばれちゃったもんで食事を半分に減らされ、ゴキブリやムカデまで食べてしのぐ(ドガの名前を出さなかったため)という壮絶なシーンも繰り広げられるんですけど、そのせいか、二回目の独房は5年間もあったにもかかわらず、一瞬で終わって、たぶん、一緒に独房から出されて死んじゃったのがマチュレットだったんだと思うんですけど、あんまり顔が様変わりしすぎてて違ったかも…
ただ、最後、悪魔島(という名前の流刑地はほんとにある)に流されて、そこでドガと再会したパピヨンの時点で映画は残り30分となっており(全体は2時間半とやや長め)、ちょっといっちゃったみたいなドガとの交流、波を見つめるパピヨン、ココナッツを袋につめて脱出するまでが駆け足な描き方だったのは何か中途半端に感じました。
まぁ、そこものめり込めなかった理由なんですけど。というか、映画館で集中して見てるのと違うからDVDとかで鑑賞すると残り時間がわかって、そろそろクライマックスやろなとか謎解きやろなとか邪推しちゃうのも良くないとは思うんですが…

まぁ、全体の尺が足りなかったというより、何か最後の悪魔島の描写が駆け足に感じたというか… そこまでが冗長だったわけでもないんですが… うーん、インディオに助けられて、でもなぜか置いてけぼりにされたところを削れば良かったのか…

マックイーンは格好いいというより、全般、囚人服だし、最後は白髪になっちゃうし(なぜか髭は白くなかったけど…)、それでも最後、自由を得たというのはもはや執念の域に達してたよなぁと思いました。

ダスティン=ホフマンは偽札造りの天才のはずなんですが、あんまりその才は生かしようがなかったのかなと… あと、悪魔島では見事な剃髪になってましたな。

思い切って舞台をアメリカなりに置き換えればいいのに、そのままで作っちゃう無神経さがハリウッドですなぁ。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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空と風と星の詩人 尹東柱評伝

宋友恵著。愛沢革訳。藤原書店刊。

前に読んだ「伊東柱」の再改訂版だそうです。今度は全訳されてるので索引とか解説も含めると600ページ超の大ボリューム。内容も尹東柱(ユン=ドンジュ)一人に絞ることなく、その先祖が北間島(プッカンド。現中国領)に移住するまでのところから始まって尹東柱の死後の評価に至るまでと、まさに民族詩人・尹東柱について知りたかったら、まずはこれに相応しい大作です。ただ尹東柱作の詩は完全には網羅されてないので詩集をお求めの向きには向きません。

ただ読んでて、著者が尹東柱を好きすぎて、ずいぶん感傷的だなぁという文が目立ったのと、中国共産党よりも国民党の評価が高いようなのはいただけないと思いました。
まぁ、同じ朝鮮の人ですから、民族詩人・尹東柱への思い入れは日本人のわしなんかは思いも寄らないような強さがあるんでしょう。そこは、いつまでも過去を顧みようとしない日本という国を恥じる気持ちとは反対の、朝鮮を誇る気持ちというのもあるんだろうと思います。

ただ訳者が書いた解説で朝鮮民主主義人民共和国にて尹東柱の評価が高まっているようだというのを紹介した時に、日本の尹東柱研究者が「南北の文学観が、一歩近づいたことを喜びたい」と紹介し、これに「異議を唱える人はあるまいと思う」と述べるのは、わしは大いに異議を唱えたいですわ。朝鮮半島分断の原因を作った日本人が、よりによって「南北の文学観が、一歩近づいたことを喜びたい」とか、どの面下げて言えるんでしょうかね? 何、その上から目線。尹東柱を殺したのは日本だって自覚あるのかおら、な気持ちです。

あと、「尹東柱」読んだ時には尹東柱は巻き込まれたと思ってましたが、特高的には宋夢奎(ソン=モンギュ)が要視察人だったんで、一緒に行動してた尹東柱も尾行されてたみたいで、訴状を読んだところでは二人が徴兵制度を利用して、朝鮮人を逆に鍛えようとしたのがそもそも問題視されたとありまして、でも、ここら辺の考え方は二人というより、特高のだったらいいなという決めつけに近く、その路線に沿って宋夢奎や尹東柱を描いてしまった「空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~」は駄目くね?と思ったりもしました。

尹東柱の詩は、なにしろ「序詩」の

引用ここから。

いのち尽きる日まで天を仰ぎ、
一点の恥じることもなきを、

引用ここまで。

のような清廉潔白さが特徴の1つだと思います。この限りなく澄んだ視線の前で、わしは、

引用ここから。

恥の多い人生を送ってきました。

引用ここまで。

な人間なもんですから、けつまくって逃げ出すしかないなぁというのが正直なところです (´・ω・`)
好きというのもおこがましいっていうか。

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パラサイト

監督:ポン=ジュノ
出演:キム=ギテク(ソン=ガンホ)、キム=チュンスク(チャン=ヘジン)、キム=ギウ(チェ=ウシク)、キム=ギジョン(パク=ソダム)、ミニョク(パク=ソジュン)、パク社長(イ=ソンギュン)、パク社長の妻(チョ=ヨジョン)、パク=ダヘ(チョン=ジソ)、パク=ダソン(チョン=ヒョンジュン)、家政婦(イ=ジョンウン)、ほか
見たところ:シネマQ
韓国、2019年

公開中の映画で、何かジャンルがミステリーなんで、続きはリンク先にしまっときます。ネタバレ満載ですんで。

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アラビアのロレンス

監督:デビッド=リーン
出演:ロレンス(ピーター=オトゥール)、ファイサル王子(アレック=ギネス)、アリ(オマー=シャリフ)、アウダ(アンソニー=クイン)、アレンビー将軍(ジャック=ホーキンス)、ベントリー記者(アーサー=ケネディ)、ドライデン顧問(ホセ=ファーラー)、ブライトン大佐(アンソニー=クエイル)、ほか
見たところ:シネマパレット
イギリス・アメリカ、1962年

見たことがなかったんで見てみたんですが、見始めてから、現在のサウジアラビアの圧制につながる舞台造りに奔走したのがロレンスじゃなかったっけ…と思い始め、実際の歴史はそこまで単純ではありませんが、まぁ、よくある英雄の栄光と挫折を、砂漠を舞台にダイナミックに描いた大作という感じでした。何で映像は素晴らしく良かったんですが話としては少々、退屈でした。特に後半。

前半はアカバ陥落と、ロレンスがカイロに戻るまでなんですけど、一介のイギリス人少尉がアラブ人たちの心をつかみ、さらにオスマン帝国と組んでいたハウェイタット族のアウダを懐柔して味方につける辺りまでは砂漠の美しさと容赦ない厳しさが映像に写し取られていて、もう砂漠だけでも良かった感じでした(←いろいろと間違い)。
ただ、カイロに帰還し、アラブへの支援をいろいろと取りつけたのに、アラブのために戦ってる(つもり)のロレンスと、イギリス軍では当然のことながら思惑がすれ違うわけでして、そこら辺が露骨になる後半は、ロレンス自身は白いアラブの衣装を身につけて格好いいんですけど(ピーター=オトゥールが長身だから、なびかせるのがよく似合うし)、実態は全然格好良くなくて、一発でアラブ人じゃないってばれる容姿(金髪碧眼)なのにアラブ人の服着てりゃばれないとか言ってオスマン帝国の支配する町に潜入して、ものの見事にばれて拷問されちゃうし(口は割らなかったらしく、後で放逐されてましたが)、最後はアラブからもイギリスからも邪険にされたんで僕ちゃん帰るばりに帰国し、それが冒頭の無謀なバイク事故に繋がってたのがまぁ、格好悪いという…

ファイサル王子は、わしが思ってたサウジアラビア王家ではなく、シリア=イラク王国を経て、イラク王国の初代国王になってました。

ロレンスの心情としては徹頭徹尾アラブのため、だったんでしょうが、結果的には全て大英帝国のためになったというのが、大きな視野を持ってない英雄の限界なのかなぁという気もしました。アラブ側の評価はそんなところらしいですし。

砂漠に行った気分にひたるには良い映画ですが、それだけで3時間超は長いよね。

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