監督:アンドリュー=ラウ、アラン=マック
出演:ラウ(アンディ=ラウ)、ヤン(トニー=レオン)、ウォン警視(アンソニー=ウォン)、サム(エリック=ツァン)、リー医師(ケリー=チャン)、マリー(サミー=チェン)、若き日のラウ(エディソン=チャン)、若き日のヤン(ショーン=ユー)、ほか
香港、2002年
日本やハリウッドでもリメイクされた香港ノワールの傑作。原題が「無間道」といって、仏教の無間地獄からとられているとおり、警察とマフィアからそれぞれ潜入したラウとヤン2人の苦悩と結末を描いています。
麻薬の密売組織に入ったラウは、ボスのサムに命じられ、警察学校へ、警察学校に所属していたヤンはその優秀さを見込まれて退学になり、マフィアへと、それぞれ潜入する。10年後、そうとは知らずに2つの組織は対立し、自らの役割を果たしたラウとヤンだったが、逮捕も取引も失敗したことで上層部がスパイの存在に気づく。ラウとヤンはスパイの捜索を命じられて動き出すが、先手を打たれたのは警察の方だった…。
そういや、「
新しき世界」という韓国映画が、もろにヤンでしたし、「
ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日 第29話」で豹子頭林冲の告白がもろにそれでした。わし、「第29話」のレビューで
以下引用
「しかし、林冲さんにとってはこれからが地獄。表面上は林冲ではなく、白昼の残月となったもんで、残月として振る舞わなければならず、BF団として味方を次々に倒すはめに(ここらへん、いくら疑われないためとはいえ、何ともならなかったのだろうか? そんなに孔明の監視が厳しかったのか、林冲さんが単に頭脳派でない脳筋…げふんげふん)なったと告白」引用終わり
と書きましたけど、そんな余裕はなかったんですねぇぇぇ。ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!! 林冲さん、すまんかった…
そのわりには今作のラウもヤンも、ちょくちょく、それぞれのボスと携帯で連絡しあってますけど、あれは周りの目を盗んで必死なんだよ、きっと!!!
「
男たちの挽歌」を見た後だと意外とと思っちゃうくらい暴力描写は薄目でした。「新しき世界」なんか、かなり血で血を洗う抗争だったりしたもんですが、そこんところはスマートでした。
しかしラスト、ラウだけ生き残っちゃって、身分は隠しおおせたけど、嫁のマリーには知られちゃって、ここからがタイトルの「無間地獄」の始まりなんだなぁと思うと、そこんところがラウの心情を思って切なかったです。ヤンはむしろ、6ヶ月後に身分の証が立てられて、殉職した英雄として葬られたわけですから。そう思うと続編の「インファナル・アフェア2〜無間序曲」と「インファナル・アフェア3〜終極無間」が見たくなるというものです、これは。
そういや、「
ウォーロード 男たちの誓い」でアルフを演じたのがアンディ=ラウだったんだけど、全然気づきませんでしたよ? あっちはワイルドだったからけ?
トニー=レオンは「
英雄 HERO」の残剣でしたが、忘れているもんですなぁ…
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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