監督:西山正啓
音楽:小室等
日本、1987年
沖縄北部・読谷山の、日の丸・君が代強制が始まった1980年代の様子を、チビチリガマの自決にまつわる慰霊の像建立を中心に追ったドキュメンタリー。
4月2日がチビチリガマの自決だそうで、その痛ましさが胸に迫ります。しかし、同じ読谷山にも住民が生き延びられたガマもあったそうで、その違いはハワイから帰ってきたことでアメリカ軍が住民を虐殺するような「鬼畜米英」ではなかったという事実を知っていたことでした。
自国民さえ守らなかった日本軍が他国、侵略した中国や、植民地だった朝鮮や台湾にどれほどのことをしたか、想像するのはたやすいはずです。
ラストの方で、高校の卒業生の女の子が泣きながら日の丸を燃やすシーンが印象的でした。高校生の頃、わしは、そこまで深く国旗や国歌と向き合っていませんでした。そうせざるを得ない沖縄の高校生たちを産んだのは、明らかに本土のわしのような一般人の無関心さだと思います。
2017/6/25まで、配給元のシグロの好意でYou Tubeで無料公開しています。中盤から音声と映像が合わなくなってわかりづらいのが残念でしたが、是非。
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