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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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やぶからし

山本周五郎著。新潮文庫刊。

引き続き短編集で、表題作のほかに「入婿十万両」「抜打ち獅子兵衛」「蕗問答」「笠折半九郎」「避けぬ三佐」「鉢の木」「孫七とずんど」「菊屋敷」「山だち問答」「『こいそ』と『竹四郎』」「ばちあたり」を収録。うち、「ばちあたり」のみ現代物ですが、ほかは時代物で、しかもどれも武家物です。

「入婿十万両」は武家物ですが、主人公は元商人というのが異色。藩の危機を救うため、商人から武家に入婿になった主人公の嫁が、最初は商人だった主人公を嫌っていて閨もともにしなかったのに、ふとしたことからその実力を知ってしまい、なびいてしまう辺りがユーモラス。
「抜打ち獅子兵衛」は武士としては無調法な往来での駆け勝負を行った抜打ち獅子兵衛こと左内の思惑は、お家断絶になった姫君を救うことにあったという忠義ぶりがあっぱれ。しかし、左内のわりと強調された美青年ぶりといい、映像化すると陳腐な話になりそうです。
「蕗問答」は、殿様の無理に小言を言おうとした秋田藩士だったけれど、名高い健忘家のために肝心の小言の理由を忘れてしまい、おこぜとあだ名される醜女を嫁にもらってしまいますが、実は彼女は機転の利く才女で、秋田の新しい名産に蕗の煮物を思いつきます。それで殿様への小言を思い出した藩士は改めて殿様のところに行くという話。
「笠折半九郎」は、ひょんなことで仲違いした親友同士がよりを戻すまでの話。
「避けぬ三佐」は、避けないことで有名な三佐という侍が、家康が江戸に行くことになった話を聞いて嫁を取ることを思いつくという、発表された時代を考えるとなかなか大胆な話。戦陣訓が叫ばれた戦中ですよ。
「鉢の木」は、主君に勘当されて絶望の淵にあった侍がいつか帰参の望みを持ちながら、実は主君が絶体絶命の戦いにあり、いつまでも帰参の報せが来なかったことを知り、死しかない戦いとわかっていながら、喜び勇んで赴くという話。
「孫七とずんど」も友情物で、性格の異なる二人の侍の友情を、これまた温かく描いた話。
「菊屋敷」は、器量の良い妹に振り回されて運命を変えられた姉が本当の幸せを実感するまでを描いた話なんですが、あんまりおもしろくなかったです。
「山だち問答」は、主君の用事を果たしに行く途中で山賊まがいのことをしていた野武士たちに持ち物も金銭も置いていけと迫られ、帰りに約束を果たした武士が、そのことで臆病者との噂を立てられたものの、やがて嫁を得、野武士たちも逆に武士の心意気に感動して部下にしてもらいたいとやってくるまでを描いた話。
「『こいそ』と『竹四郎』」は、足軽だとて己の身分に恥じることのない竹四郎が、家老の娘、こいそを見事娶るまでの話。
「やぶからし」は、「やぶからし(藪枯らし)」と呼ばれる放蕩息子の嫁に入った世間知らずの若嫁が、勘当された夫に再会し、そのもとに行こうとする女の心の不可解さを描いた、と紹介があるんですが、単に世間知らずの嫁が誰にも相談しないで自分一人で解決しようとしたら、うまく片づいちゃった話と読めました。

唯一の現代物「ばちあたり」は、母の死に伴って帰郷した三姉弟が、母と暮らしていた末弟が実は母の不義の息子だったことを知るも、「ばちあたり」と呼んだ末弟を母はやっぱり愛していてテープに吹き込んでいたのに、そのことを知らずに末弟は自殺を図っちゃうけれど、という話。テープという小道具がなければ時代物でもよさそうな話。

どれも水準高いんだけど、個人的にはどっちでもいい話が多かったです。

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32年目の真実

わしが高校の修学旅行で宮島に行った時に見た虫の名前が32年目にして、やっと判明しました。単に調べなかったというか、忘れてただけですが。

シロシタホタル蛾というんだそうです。

32年間、ずーっと蝶だと思ってたんですが、考えてみたら、蝶というのは羽根を閉じて止まるので、蝶じゃなかったんですね。それで「蛾 黒い」で検索したらヒット。ううむ、確かにこんな虫だったわ…

何でこんなことを覚えているのかというと、宮島にやたらにこの蛾がいまして、男子がおもしろがって踏みつぶしていたんです。動きが鈍くさかったから。それでガキっぽいことするなぁと嫌な気分になったのでした。
どうも、小学生の頃から、わしは同級生にときめくということがまったくありませんでしたが、こういう体験もあるんじゃないかと思ったり… 大元は小学校の卒業式で引越しで半年しかいなかったので泣けるわけないのに、「あいつ、泣かないんだな」と否定的に噂されたのがありますが。
なので、同級生とか幼なじみのやたらに多い少女漫画とか、ラブコメ系は全般駄目です。

シロシタホタル蛾は、その後も、あちこちで見たんですが、宮島でのあれが印象強かったのです。

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放置勇者+データ公開

スマホアプリ「放置勇者+」のデータを取り始めたらはまってしまいまして、けっこう集まってきたので部分的に公開します。

まだ終わってないのが、
・勇者大半
・フィールド
・武器
・足
・データのリセットと次元の扉

ってところです。

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Finderが変更を加えようとしています

いつからか忘れたけど、いつの間にか、うちのiMacちゃんが「Finderが変更を加えようとしています」と言ってパスワードをやたらに求めてくるようになっていた。
これ、アプリをダウンロードした時は出ないくせに、やっぱ、これおもしろくねーと言って削除しようとすると(ゴミ箱に入れると)出るので、いらっとしつつ、そういう仕様なのかと思っていたら、やっぱりエラーだった模様です。早くググれ。

以下、全面的に参考にさせてもらった記事です。

Mac OS Xで、何かにつけて「Finderが変更を加えようとしています」と、パスワードを求められて鬱陶しい時の対処法。

林檎を再起動した後のTerminalはコピペができないので(ネットワークに繋いでないだろうし)、手順をメモしておいて打ったところ、「[sourcecode なんて知らん(意訳)」というエラーが出たので、さくっとresetpasswordと打ったら、後は同じに行きました。

いやいや、良かった良かった。

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よくわからないけどメモしておく

自サイトの全ページ、フッタ付近に張ってある自動で年を取得させるjavascriptがなぜか動くページと動かないページがあったのでソースをはっておきます。

動かないソース
<div class="right"><script type="text/javascript">
<!--
thedate = new date();
document.write ("copyright (c)たんぽこ通信, all rights reserved 2001-",thedate.getfullyear());
// -->
</script></div>
動くソース
<div class="right"><script type="text/javascript">
<!--
thedate = new Date();
document.write ("Copyright (c)たんぽこ通信, All Rights reserved 2001-",thedate.getFullYear());
// -->
</script></div>
違いがよくわからなかったんですが、上のソースは全部小文字で下のソースが一部大文字混じりなのがちゃんとしたソースと認識されていなかったのかもしれません。

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