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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核をどう見るかー小出裕章(転載)

twitterで廻ってきました。「ご自由に」と小出先生が仰っているので転載させてもらいます。強調したのはわしの責任においてです。

先にお送りしたメールの内容をあちこちでお使い下さるとのこと、ありがとうございます。ご自由にお使いください。 
小出裕章                   
2017/9/5 
                                    
朝鮮民主主義人民共和国の核の件、皆さん冷静にならなければいけません。
朝鮮には熱出力で25メガワットのごく小さな原子炉しかありません。
京大原子炉実験所の原子炉は熱出力で5メガワットでした。
日本でも世界でも標準的な原子力発電所は100万キロワットです。
これは電気出力で、熱出力は300万キロワット、メガワット単位で示せば3000メガワットです。

つまり、朝鮮が持っている原子炉は、日本の原発の原子炉の100分の1以下という小さなものです。その原子炉を動かしてどれだけのプルトニウムができるかについては、昔計算して書いたことがあります。もう20年以上前のものですが添付します(注「核兵器に反対する物理学会の会準備会通信」第2号、1994年6月26日)
 
仮に朝鮮が原爆を作れたとしても、その数は知れています。
朝鮮戦争は1953年の休戦協定が結ばれただけで、未だに終戦していません。
その一方の当事国である米国は気に入らない国があれば、地球の裏側までも攻め込んで政権を転覆させる国であり、米国を相手に戦争中である国はハリネズミのようになるしかありません。俺は強いんだぞ、攻撃してくるならやっつけてやるぞと言うしかありません。
 
朝鮮が原爆を作ったということすら、私はいまだに懐疑的です。でも、マグニチュード6.1の地震をもし爆弾で引き起こすとすれば、通常の爆弾では無理です。本当に、先日の地震が自然のものではなく、人工的なものだとすれば、原爆だろうと思います。水爆を作るためには重水素が必要ですし、起爆剤としての原爆も必要です。そうした材料や技術を朝鮮が持っているとは、私は思いません。
 
ただ、問題は、そんなことではなく、朝鮮半島の分断を終わらせ、平和を回復することです。お互いに敵を威嚇することなどやってはいけません。朝鮮の分断に誰よりも責任のある日本は、まずそのためにこそ力を払うべきです。それなのに、米国の尻馬に乗り、「あらゆる選択肢がある」などと安倍さんは言うのですから気が狂っています。

また、本当に危機だというなら、日本国内の原発をまず停止すべきなのに、地下鉄をとめてみたり、迎撃ミサイルを配備してみたり、警戒警報を出して見たり、ひたすら危機を煽ることだけやっています。ひどい国ですし、ひどいマスコミだと思います。

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利吉逝く

七人の侍」の利吉役のほか、黒澤映画に欠かせない名脇役であった土屋嘉男さんが今年の2月に亡くなられたそうです。

出演経歴を調べてみたら、出てること出てること、「生きものの記録」「蜘蛛巣城(レビュー書いてない)」「隠し砦の三悪人」「悪い奴ほどよく眠る(1回しか見てないのでレビューなし)」「用心棒」「椿三十郎」「天国と地獄(これも1回きり)」「赤ひげ」に出てられました。特に「赤ひげ」の森半太夫の生真面目さが印象深いですが、やはり利吉、「七人の侍」で最初の頃の思い詰めたような表情と、ラスト、吹っ切れたような明るい顔で田植えの音頭をとってるのが良かったですね。個人的には勝四郎と結ばれちゃったことでこの先の結婚に不安が残る志乃とくっついて幸せになってほしいです。というか幸せになれ利吉。

経歴を拝見していたら、「帝都大戦」にまで出演されてて、「ゴジラの逆襲」以降、特撮への出演が多かったんですが、ろくに見てないわ…。あと、水野博士って誰だっけな記憶力。

ご冥福をお祈りします。「七人の侍」の出演者のなかでも役名のある方々のなかでは最後の方かと思います。

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国際市場で逢いましょう(再見)

監督:ユン=ジェギュン
出演:ユン=ドクス(ファン=ジョンミン)、ヨンジャ(キム=ユンジン)、ダルグ(オ=ダルス)、ドクスの父(チョン=ジニョン)、ドクスの母(チャン=ヨンナム)、ドクスの叔母(ラ=ミラン)、ユン=クッスン(キム=スルギ)、ナム=ジン(ユンホ)、ほか
韓国、2014年

たきがは大好き映画「国際市場で逢いましょう(リンク先は初見のレビュー)」をケーブルTVでかかってたんで喜び勇んで観ました。いや〜、やっぱり好きだわ、この映画。粗筋は前回のに書いたので、今回は好きなところを書き散らしてみようと思います。

やっぱり、いちばん好きなのはヨンジャなのは変わりませんで、演じたキム=ユンジンさんが好きだし、彼女が出ている(しかもヒロイン)ので観に行った映画なので、やっぱりヨンジャ好きだなと思いまして、ヨンジャが出てからのシーンはいちいち好きでした。
特に

・ドクスとの出逢い
休日のドクスが自転車でシュプレー川沿いを散歩していたところ、同じように川縁で歌うヨンジャを見かけるも、彼女に見とれていたために屋台に突っ込んで引っ繰り返ってしまい、彼女に手当てを受けます。

・ドクスとの初デート
鉱員仲間にヨンジャたち看護学校の生徒のことを教えたドクスは、主催が誰かわかりませんが、たぶんダルグのような気がしますが、交流会を催し、ヨンジャと接近します。ここのダンスシーンもいいんですが、この後でヨンジャの個室にチゲ持参で忍び込んだドクスが、ヨンジャの仕事の大変さを知って「一人で泣かないで」と訥々と伝えるシーンが、実際のヨンジャの仕事のバックに流れまして、看護学校と言えば、聞こえはいいけれど、実際にやってる仕事は老人の下の世話だったり、死体を拭くことだったり、下働きっぽいヨンジャたち。自らも危険な炭鉱で働いているドクスの優しさが身にしみちゃうわけです。

・ドクス、事故に遭う
それだけに炭鉱で事故に遭い、ダルグを助けるために、逆に重傷を負ってしまったドクスがダルグと二人で救助を待つ。ところが地上では助けに行きたい韓国人労務者たちを止めるドイツ人の現場指揮官たちという構図があり、そこに割って入ったヨンジャがドイツ語で熱弁を奮うというシーンはいつ観ても熱いですね。
両親や家族のことを思い出すドクスが、「でもいちばん会いたいのはヨンジャ」と意識がもうろうとしているところへ、やっと助けられて地上に上がり、待っていたヨンジャに手を握られて、ヨンジャと気づいて握り返す、そのカットも良い。

・ドクスとの別れと結婚
ところがドクスとヨンジャにも別れが待っていました。ドクス曰く「韓国人はビザの延長ができない」そうで、互いに家族のためにはるばるドイツまで出稼ぎに来ているヨンジャには、愛しているドクスについて帰国できない。
しかし、ドクスが帰国してから半年後、ヨンジャも後を追うように釜山へ。追ってるんですが。実はドクスが帰国する前に一度だけ持っちゃった関係で妊娠が発覚、ヨンジャは激務の看護学校に勤め続けるよりも、ドクスとの生活を選んで釜山に来たのでした。
ただ、ヨンジャの家族やその事情が描かれないので、ヨンジャにどれだけ葛藤があったのかわかりづらい難点もあるのですが、たぶん尺の関係で削ったんだろうなと思います。あと、テーマ的に削ったのだろうとも思うのですが、ヨンジャは大切なパートナーなので1カットぐらい入れてほしかったとも思います。

閑話休題。

・ドクス、ベトナムへ
文字どおり波瀾万丈なドクスの人生ですが、いちばん大変だったのがベトナム戦争なのかなとも思いました。ドイツの炭鉱と違ってお母さんも反対しますし、ダルグも無理に丸め込んだ感がありますし。またサイゴン(現ホーチミン)で爆破テロ(というのがこの時代あったのか疑問ではありますが)に巻き込まれ、退却時に足を撃たれとあったので爆発事故に巻き込まれたりもしたけどヨンジャとの出逢いもあったんで結果オーライな炭鉱の時とは違い、失うものもあったのではないかと。
ただ、ドクスがドクスなのは、ヨンジャへの手紙に「こんな大変な目に遭うのが自分たちでよかった」と綴ってしまうところでして、それだけにラスト、お父さんに抱きしめてもらい、「本当に辛かった」と初めて本音を漏らすところが涙をそそるのでした。

・現代のドクスとヨンジャ
すっかり偏屈じいさんになったドクスですが、子どもたちに孫を預けられ、なにげに嫌みを言ってるのをヨンジャがすかさず突っ込みを入れていて、それも微笑ましかったです。
ただ、上の項でも書いたとおり、ドクスはラストまで本音を漏らしません。
せっかく受かった海洋大学を諦めた時も、その手から入学許可証が飛ばされて、それを寂しそうに見送っても「辛い」と口に出すことはありません。
また、ヨンジャに「一人で泣かないで」と言って、見事ハートを射止めますが、逆はないようです。
それもあって、ドクスが「辛かった」と言える相手が、ただお父さんだけだったとわかるクライマックスが、無数のドクスを思わせて泣かせるのでした。

ダルグは最初から最後までいい親友で、まさにチングだなと思いました。まぁ、ドクスよりも要領がよさそうで、ドクス曰く「貧乏でもないのに」と言ってるので、それなりに裕福な家庭なんでしょうが、ドクスにつき合ってくれちゃう友情は得難いものでした。
もっとも、この映画、いちばん笑い転げるのもダルグのシーンなので、泣きと笑いのバランスが忙しいのですが。

あと、ドクスのお父さんを演じたチョン=ジニョンさん、「七番房の奇跡」や「達磨よ、遊ぼう!」にも出演されてた方だったといまさら気づいた。
叔母さん役のラ=ミランさんは「グエムル 漢江の怪物」や「渇き」や「詐欺師キム=ソンタル」にも出てたってぇ…

こういう芋づる式の繋がりが韓国映画はたまりませんv

秋にはパニック物なので敬遠した「新感染 ファイナル・エクスプレス(原題『釜山行』)」や、わからないなりに2回観た「密偵(原題同じ)」が公開されるようなので機会があったら行こうと思います。

あとソン=ガンホ氏主演の「弁護人」むっちゃ観たい。チェ=ミンスク氏の「隻眼の虎」と「バトル・オーシャン 海上決戦」も観たい。「空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~」も観たかったのに〜

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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白鯨

監督:ジョン=ヒューストン
出演:エイハブ船長(グレゴリー=ペック)、イシュメール(リチャード=ベースハート)、スターバック一等航海士(レオ=ゲン)、神父(オーソン=ウェルズ)、クィークエグ(フレデリック=フォン・レデブール)、スタッブ二等航海士(ハリー=アンドリュース)、フラスク三等航海士(イーモス=ケリー)、ほか
原作:ハーマン=メルヴィル
アメリカ、1956年

ジョン=ヒューストン監督って何を撮ってたかと思ったら「許されざる者」「荒馬と女」を観てました。
しかし、観ようと思ったのはグレゴリー=ペックさんが出てたからだったのですが、キャラがいつものペックさんと違うし、話は文芸調であくびが出るし、確かに興行失敗するよこれ…
個人的にはグレゴリー=ペックさんといったら、「ローマの休日」の若々しい新聞記者とか、「アラバマ物語」の正義感あふれる弁護士とか、「大いなる西部」の荒っぽくないけど男らしい東部の男とか、爽やかな好青年とかが典型なんだと思うんですよね(「灰色の服を着た男」? 何それおいしいの)。なので片足を白鯨に奪われ、復讐に燃えるエイハブ船長というのは、当人も頑張ってるのはわかったんだけど、全然、キャラじゃないんですよ。ぶっちゃけ、ミスキャストと言っても良い。むしろ、スターバックのキャラのが合ってる。
ですが、映像化の権利だったかをペックさんが持ってたそうなんで、本人がやりたかったんだろうなぁと思います。きっと、いつもと違う役柄に挑戦したかったんじゃないかと。でも、やっぱり合ってないし、無理があるので、ペックさんは大根と言われたのだろうなぁ… しかし、晩年にはまさかの「オーメン」とかにも出てるので、役者としての経験が足りなかった気もするぐらい、違和感ばりばりでした。

語り手で、唯一の生存者、イシュメールを演じたリチャード=ベースハートさんは「」でジェルソミーナに優しい言葉をかけた綱渡り芸人さんでした。
クィークエグという名前は「Wizardry VI Bane of the Cosmic Forge」で最初に会うNPCと同じ名前でしたが、入れ墨が凄かったです。

あと、CGのない時代に鯨漁をどうやって撮ったのか、とっても気になる。

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P

スピッツの唄に託して過ごすハムスター記念日です。

アルバム「さざなみCD」収録の名曲「P」はロック調やポップス調の曲が続いたなかで久々のバラード調の曲。

出だしの

全部それでいいよ 君はおてんとうさま
果てそうな時も 笑ってくれたよ

って辺りから、なにしろまいたんを中心に廻っていた当時の生活を思い出して、まさに「おてんとうさま」そのものだったなぁとしんみり。

抱きしめられるほど近くにいるのに思いの届かないせつなさを切々と歌い上げた「P」を聴くたびに、手の届かないあの子を切なく思い出すたきがはなのでした。



スペイン語に訳した歌詞付きの動画を拾ったので貼っておきます。

冒頭の4人の髪型に時代を感じるわ…(崎ちゃんは最近の短髪が絶対にいい派)

しかし、わからなかったタイトルの意味が歌詞中の「ピー音」ではないかとわかったのも収穫です。相変わらずのセンスだよマサムネ…

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