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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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シン・ゴジラ

監督:庵野秀明
出演:矢口(長谷川博己)、赤坂(竹野内豊)、カヨコ=パタースン(石原さとみ)、大河内総理(大杉漣)、東官房長官(柄本明)、花森防衛大臣(余貴美子)、里見総理(平泉成)、尾頭(市川実日子)、財前(國村隼)、片山(嶋田久作)ほか
日本、2016年

話題作ですし、たきがはの大好きな「ゴジラ」ですが、なにしろ前評判が「自衛隊が頑張ってた」だったので、そういう映画は何でも嫌いなわしは劇場まで見に行きませんでした。ただ、どれだけ酷いのか確認するためにテレビでかかったのを見ました。前評判どおり酷い映画でした。

自衛隊さん、公務員さんありがとうのためにゴジラを使うな

とわしは言いたいです。ぶっちゃけ、それだけの映画です。ゴジラの必要性はまるで感じません。別に「惑星からの幽体X」とかでも「未知との遭遇」でも全然問題ありません。その時点で「ゴジラ」として失格です。

あと、次も声を大にして言いたいのですが

「ゴジラ」映画だとわかっているのにタイトル・ロールが出るまで長すぎ

そこまで閣僚とか公務員が右往左往するわけです。「想定外」の出来事だと言って「ゴジラ」という名前がなかなか出てこない上に、書類だけのおっさん(ただし日系アメリカ人っぽい)が名付けた「ゴジラ」という呼び名がもったいぶって出てくるのです。
だってタイトル見て、みんな「ゴジラ」を見に来ているわけじゃないですか。巨大不明生物(主人公の職場では最後までこの名称まで通しますが)なんて余計な時間稼ぎなんですよ。さっさと「ゴジラ」と言え。「ゴジラ」見に来てるのにもったいつけるな。

さらに次も突っ込みたいんですけど、有名な俳優を使っているのはしょうがないからいいんですけど、

何十人も登場する役名をいちいち覚えられないから全部実名にしてほしかった

ですね。

さらにうちの親(怪獣映画はそもそも見ない)が見た時に「なにしろ漢字だらけの長い肩書きがずらずら出てくる上に、読み切らないうちに消える」と言っていましたけど、そうなんですよね。何かやたらに長い肩書きが次々出てきますけど、まぁ、わしはわかっていたので最初からまともに読みませんでした。いや、読んだそばから忘れました。だって、出演している俳優さんは知った顔が次々なんですよ。でも、その人たちが全員違う名前(役名)をつけているじゃないですか。それも字幕なしで。覚えきれねーし、その間に話はぽんぽん進むしで、わしは話を追う方に専念しましたので役名はほとんど覚えませんでした。

最初から最後まで名前のある登場人物は閣僚か役人か自衛隊だけという公務員さん礼賛に徹してました。だから、ラスト、矢口の立てた作戦も失敗することなんかなく、想定外の事態もそうそう起こらない。そんな「ゴジラ」映画、見たくねーですよ。二度とゴジラに触るなと言いたいです。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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月館の殺人

綾辻行人原作。佐々木倫子画。小学館IKKI COMIX刊。全2巻。

オリエント急行殺人事件」と思わせておいて、の大がかりなトリックがおもしろいミステリです。

なぜか列車嫌いの母のために一度も電車に乗ったことのない沖縄の女子高校生・空海(そらみ)。母も、パイロットだった父も失い、天涯孤独の身となった空海の前に母方の祖父の代理だという中在家弁護士が現れ、空海を北海道へ誘う。稚瀬布(ちせっぷ)発、月館(つきだて)行きの寝台列車・幻夜号に乗り込んだ空海を待っていたのは凄惨な殺人事件であった…。

というわけで、大元のトリックというかネタを書いちゃうとおもしろみが半減どころか9割方減じるので書かないでおきます。
あとは、あんまり共感できないテツ(鉄道マニア)たちの濃ゆさと、なにしろ列車に馴染みのない空海の戸惑いと、いきなり6人(5人が判明するのは下巻でですが)も殺されちゃった殺人事件の謎解きというか、探偵らしい探偵が初っぱなで殺されちゃってるので、なぜか空海が謎解きしちゃうというあたりを楽しむ感じです。

ただ、事件は凄惨なんですが、なにしろ作画が「動物のお医者さん」や「おたんこナース」の佐々木倫子さんのため、最初から最後まですっとぼけ感が漂ってしまいまして、そこに加えて濃ゆいテツ5人のキャラクター造型なんかもすっとぼけ感に拍車を加えた感じで、それほど怖い感じではなく、むしろあっさりテイストです。

終盤、空海の祖父の十蔵の屋敷を探してまわる空海たちが「上目名(かみめな)」駅の看板を発見するシーンがあるんですが、筒井百々子さんの「1スウの銅貨」という短編集に載ってた「雲の機関車」という短編で、主人公のノンが時刻表を見ながら探してた駅が上目名駅で、筒井さんの意外な博識さを思ったりしました。ちなみにたきがはは、この話でC57(しごなな)の愛称が「貴婦人」ということを覚えたのでした。

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日本による朝鮮支配の40年

姜在彦(カン=ジェオン)著。朝日文庫刊。

朝鮮近代史」の著者、姜在彦さんが朝日カルチャーセンターで語った講座をまとめた一冊です。なので語り口が柔らかいですが、題材が題材ですから、厳しい内容となっています。ていうか、ならざるを得ません。それを受け止めるのは日本人の義務です。

タイトルどおり、日本の植民地時代の朝鮮半島について多角的に詳しく語ったものです。

入門書としてお薦め。

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火夫

フランツ=カフカ著。原田義人訳。青空文庫刊。

一応完結していた短編。

年上の女中をはらましてしまったために両親に勘当されたカルルという若者がアメリカに向かう移民船から下りる直前に出会った火夫との出逢いと、火夫の主張、アメリカの上院議員の甥だったために運命が一転するカルルの貧しい火夫への思いと別れなどを綴った話。

審判」とか「」とかに比べると落ちがちゃんとついていて、話としてもまとまっているだけ、ずっとましでした。
しかし、トランクを盗まれたかと思っていた貧しい青年が実は上院議員の甥だったために好転するという展開の不条理さはやっぱりカフカなんでしょう。

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フランツ=カフカ著。原田義人訳。青空文庫刊。

またしても未完のカフカの長編です。というか、この人、完成している作品のが少ないんじゃないかと思えてきました。

城が支配する閉鎖的な田舎に行った土地測量技師のKが、仕事も始められないままにその土地独特の風習に翻弄され、例によって女性とだらだらしゃべっている話でした。

招聘されて行ったはずなのに、村長には「断った」と言われ、何の仕事もしてないのに直接の上司(しかし顔を見ることもできないという不合理さ)に「よくやった」と褒められ、一晩だけのゆきずりの女と婚約し(でもふられ)、役に立つんだか立たないんだかわからぬ助手を押しつけられ、でもタイトルの城には決して行かず(半分は行けず)、雪の降る、いかにも寒々しい村のなかで振り回される主人公は「審判」と似てなくもありませんでした(本題外れて女が長話というあたりも)。
ただ、途中の過程はすっ飛ばしても一応、主人公の死という形で決着をつけた「審判」と異なり、この話、どこが決着点なんだかわからぬだらだらぶりで、とりあえずカフカは全部落としてみたけど、もういいやというのが正直なところです。

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